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足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

2006年 夏のヨーロッパ旅行 ~リクヴィール~

2006年10月10日 | 2006 夏のヨーロッパ旅行
リクヴィール RIQUEWIHR
「アルザス・ワイン街道の真珠」と呼ばれている村、リクヴィルへはコルマールから路線バスに時間を合わせて行くのが良い。旅行ガイドには「タクシーで行くしかない」と書いてあったし、東京のフランス観光局で訊ねても「バスはあるかも知れないけれど、現地に行かないとわからない」と言われたが、宿泊の予約をしたホテルにメールで聞いたら、「コルマールからバスで行くのが一番」とバスの時刻を教えてくれた。
コルマール発は11:00,12:10,17:10,18:10,19:10と昼過ぎの5時間は全くないので気をつけよう。PAULIという名前のリボーヴィレ(Ribeauville)行きの大型バスでコルマールからリクヴィルまでは40分ほど。

バスはどこまでもブドウ畑が続く平地に、小さな村がぽつりぽつりと点在するとんでもない田舎の道を行く。いったいこんなドいなかのどこに「中世の町」があるのか… と心配になるほどだ。

こんな風景がどこまでも続く。通りの名前にRue de Maskat とか Rue de Riesling とか、ブドウの品種の名前が付けられている。さすがアルザスワインの街道!

古めかしい城壁の近くのバス停で下車し、城門をくぐると、そこには石畳の道の両側に花がいっぱいの木組みの家や、噴水や塔が建ち並ぶ中世から時間が止まったような町並みがあった。そこを行き交う観光客やテラスでワインを飲む人々で、小さな村は賑やかで華やいだ風景で満ちていた。

リクヴィルはブドウ畑の中に現れたおとぎの村といった感じ。城壁内の中心を通る石畳のゆるやかな坂道のメインストリートは端から端まで歩くのに10分とかからないほどの小さな村だが、そのメインストリートから分かれるどの道を歩いても、中世の家々が軒を連ね、窓辺には花が飾られ、壁にはブドウのツルが這っている。中世の町並みの保存状態はドイツのロマンチック街道の町、ローテンブルク並みだが、リクヴィルという名前は今回アルザスを訪ねると決めるまで聞いたことがなかった。日本ではマイナーな存在なのが不思議だ。

クリスマスグッズで有名なお店、ケーテ・ヴォールファールト(Käthe Wohlfahrt)がこの小さな村に大きな店を構えているというのも、ローテンブルクを思わせる。うちの娘はこういう小物が大好きで、長時間一人であれこれと物色… せっかくこんなかわいい村にいるのだからもっと村の風景を楽しめばいいのに…

【右上】コウノトリはこの地域のマスコット的存在。コウノトリグッズもあちこちに売られていたが、残念ながらこの時季は本物のコウノトリは殆ど飛び立ってしまうらしい。

泊まったホテル・ドゥ・ラ・クローヌは城壁内のほぼ中心にある、歴史を感じる建物。狭い階段を最上階まで荷物を持って上がるのは大変だったが(宿のかわいいお姉ちゃんがいっしょに運んでくれた)、屋根裏の2部屋続きのスイートは広くて快適。調度品やタンスも年代もので統一され、カーテンやベッドカバーなどとてもかわいらしい。娘は「この旅行で一番気に入った」と大喜びだった。

夕食にはここの向かいのレストランでアルザス料理のコースが食べられる。パイ生地のおいしい料理にアルザスワインを賞味。ゲヴュルツトラミネール(Geburztraminer)の芳香な味わいは忘れ難い。




夕食後の散歩。夜になると、日中はあれほど観光客で溢れていたメインストリートもひっそりとして、ライトアップされた家並みが静かに浮かび上がり、村の別の美しさを堪能できる。







村の裏玄関?に建つ時計塔をメインにリクヴィルの風景をスケッチした。その間妻や子供達はいろいろなお店を見てまわり、あちこちで試食用に配っているクッキーをもらってきては届けてくれる。これがまた美味!ぼくも早く絵を仕上げていろいろと見てまわったりしたかったのだが、このスケッチにはやけに時間を食い、2時間も費やしてしまった。こんなに時間がかかるとスケッチも考えものだ。しかも時間をかけた割にはなんだか子供っぽい絵になってしまった…


あまりに時間がかかってしまったさっきのスケッチを反省して、お昼を食べたお店のカフェテリアで、食事の前後合わせて40分ぐらいでスケッチした。
ここでは妻がアルザスの名物の王冠の形の焼き菓子「クグロフ」(kouglof)を食べようとメニューを見て注文したら、何とクグロフの形をしたでかいアイスが運ばれてきた。これは失敗…


リクヴィルは想像以上に素敵なところだった。一泊した翌日も3時過ぎまでここで過ごしたが、小さな村でありながらあきるどころか、いろいろな発見が次々とあってまだまだいたい気分。そういえば結局アルザスの伝統菓子「クグロフ」(写真左上)もあちこちで見ているのにまだ食べていない。この後行くストラスブールでは必ず食わねば!

コルマールへ戻るバスを待っていたのにさっぱりやって来ず、結局木曜日は運行していないということが判明。でもホテルの人に聞いたんだけどなぁ。。。 仕方なくタクシーでコルマールへ戻り、電車でアルザスの州都ストラスブールへと向かった。

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