旅行最終日は台北市内で過ごした。帰りの便は市内にある松山機場から18時15分発の最終便なので、一日めいっぱい市内で過ごせる。一分一秒を惜しんで町へ繰り出した。
華山1914創意文化園區 ホテル(天成大飯店)から歩いて行けるところに、新しい観光スポットがあることを知って出かけた。ここは100年近く前、日本が建てた酒造工場跡。戦後もここで酒類を製造していたそうだが、1987年に工場を移転し、その後は放置されていたが、最近様々な芸術の交流の場として整備され、開放された。ここも今回の旅行のために買った「まっぷる台北」で知った。10回も来ている台北だが、まだまだ見るところがある… ていうか、次々に新しいスポットが誕生しているかんじ。
古い工場というのは建物自体が何となくクリエイティブでアーティスティックな雰囲気を持っている。古びた壁や天井はそのままにして、ここに新しいアートの風が送り込まれる。 建物の内部ではハイテクを使った展示などが行われていた。故宮博物院を紹介するイベントで、台湾が世界に誇る美術品たちがCGの立体映像になってひと騒動起こすという話がおもしろかった。 カフェやレストランもレトロ調。建物によってはまだ手つかずのものもあり、この先も整備されて益々魅力的なスポットになっていきそう。 台北琴道館
着飾った人たちがたくさんいて、記者っぽい人たちが撮影もしている。何かのセレモニーっぽいな、こんなところに子連れの日本人が4人でゾロゾロ来てしまっていいのだろうか… 庭でお茶やお菓子が振る舞われている様子に、娘が真っ先に反応。行くといろいろな点心のビュッフェがあり、お茶も淹れてもらえた。そこにいた男の人が「日本の方ですか」と英語でにこやかに話しかけてきた。 その人の話によると、この日本家屋は修復が済んで、今日から半年間、琴のイベント会場として一般公開されるのを祝して、パーティーをやっているとのこと。「こんな日に偶然いらっしゃってラッキーですよ」と言われた。「琴の演奏はさっき終わってしまいましたが… そうだ、ラッキーついでに、あなた達のために特別にまた琴を演奏してもらうことにしましょう!」と言うや、和室に案内してくれて、琴の真ん前に座らせてもらった。
この台北琴道館は、半年後(9/16)の公開期間以降どうなるか、この時点では決まっていないとのこと。でも、もしここがいつでも公開することになれば、また新たな市内の観光スポット誕生だ。 永康街 台北市内でも有数のグルメ街と言える永康街(ヨンカンジエ)へ歩を進めた。ここには日本人に超人気の小龍包屋さん・鼎泰豐(ティエンタイフォン)をはじめ、有名なグルメの店がたくさんある。 うちらは奥さんが「牛肉麺が食べたい」と言うので、「まっぷる台北」に出ていた「永康牛肉麺」に行った。今回はこのマップルにとてもお世話になっている。お店は殆ど満員の賑わい。大衆的な雰囲気も期待を裏切らない。
昼飯のあとはデザート!以前永康街で行こうと思った有名なかき氷屋さん「冰館」が、経営者同士の離婚騒動とかで閉店になってしまっていたが、「永康15」と名を変えてリニューアルオープンした、という情報を「まっぷる」で得て行ってみた。
お腹もふくれ、永康街とその隣りを走る麗水街を散策。この辺りは楽しそうなお店や公園などがあり、ブラブラするのにいい。 それから和平東路へ出て、MRTの古亭駅のそばにある本屋(金石堂書店)で台湾式の中国語を勉強できるテキストを購入。日本で買える教材は殆どが中国式なので、これが買えて嬉しい。 新純香 MRTで中山へ。最後は行きつけのお店でお買い物。まずはお茶屋さんの「新純香」。ここでいつも試飲させてもらって1年分のお茶を調達する。今回試飲のお相手をしてくださったのはこのお店のご主人。初めてお話をしたが、日本人と変わらないほど日本語が堪能で話題も豊富。おしゃべりをしながら、おいしいお茶とお茶菓子を楽しんだ。ご主人の話でとても心に残った話題をご紹介… MAKIYO事件 先月(2012.2)、台北市内でタクシーの運転手が、乗せていた日本人の客に暴行を受けて重傷を負う事件があった。そこに乗り合わせていた一人は、台湾で人気の女優、MAKIYO(川島茉樹代)。MAKIYOは台湾人と日本人のハーフで、この暴行事件に加担した疑いで起訴された。この事件で台湾では対日感情が悪化しているとのこと。日本では新聞の片隅で読んだ程度。ネットでなんとか事件について詳しく知ることができたが、台湾では連日大事件として報道されていたらしい。 「新純香」のご主人にこの話題を振って、反日感情が心配… と話したところ、ご主人は全く意に介す様子もなく「大丈夫です。台湾ではあんなことで反日感情が高まることはありません。台湾人はみんな、日本人がどんなに礼儀正しい国民であるかわかっています。心配ご無用です!」と、自信を持って断言してくれた。これを聞いて、こちらとしては襟を正す思い。この件についてはYOYOさんとも話したが「全然問題ないよ!」と一笑に付された。台湾人は日本人のことをそこまで信頼し、日本人に好感を持ってくれているのか。それが根底にあるから、大震災でもあそこまで破格の寄付が集まったのか。とても嬉しかったし、台湾人ともっともっと心をつなげたいと思った。 けれど、ご主人は日本人のネガティヴな面も指摘された。「日本では子供が学校でいじめに遭って自殺することがよくありますが、台湾ではあり得ません。いじめられたら本人も親も絶対黙っていない。誰にも相談する相手がいなくて引きこもったりすることもありません。なんで子供は言わないんでしょうね…」日本のことをいつも気にしている発言からは、日本へ思いが感じられた。 大友特産で 「新純香」ですっかり長居してしまい、「大友特産」をたずねる時間が少なくなってきた。急いでおみやげを物色。お店のおじさんは、娘が今年受験だったことを覚えていて、合格したと聞いてとても喜んでくれた。そして、なんと素敵なネックレスをプレゼントしてくれた。あまりおしゃべりする時間がなく残念。。おじさんも残念がっていた。今度はゆっくりうかがいます!
(3日目)~~金瓜石~九份~ (2日目)~迪化街・雙連周辺・剥皮寮歴史街・龍山寺~ (1日目)~易牙居點心坊、台湾大学、ゴンドラで猫空へ、茶芸館「邀月茶坊」~ 10回目記念!台湾旅行2012(台北3泊4日の旅)トップページへ |
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