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足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

祝第10回!台湾旅行2012(4日目) ~華山1914創意文化園区・台北琴道館・永康街…~

2012年09月20日 | おもしろすぎる台湾

祝第10回!台湾旅行2012 (4日目)~華山1914創意文化園區・台北琴道館・永康街…~

旅行最終日は台北市内で過ごした。帰りの便は市内にある松山機場から18時15分発の最終便なので、一日めいっぱい市内で過ごせる。一分一秒を惜しんで町へ繰り出した。

まずは行きつけの朝ごはん屋さん「永和豆漿」で台湾式朝食。顔なじみの店員さんたちと、片言の中国語でおしゃべりした。

いつも店頭でひたすら油條を揚げているおニイちゃんが、「今日帰る」と伝えると、カメラを持ってきて僕たちを撮ってくれた。メールで送っもらったのがきっかけで、このおニイちゃんとFBフレンドになった!

華山1914創意文化園區
ホテル(天成大飯店)から歩いて行けるところに、新しい観光スポットがあることを知って出かけた。ここは100年近く前、日本が建てた酒造工場跡。戦後もここで酒類を製造していたそうだが、1987年に工場を移転し、その後は放置されていたが、最近様々な芸術の交流の場として整備され、開放された。ここも今回の旅行のために買った「まっぷる台北」で知った。10回も来ている台北だが、まだまだ見るところがある… ていうか、次々に新しいスポットが誕生しているかんじ。


敷地内にはいくつも工場跡の建物が点在し、ショップが入っていたりイベントが催されたりしていた。この文化園区に入場するのはタダだが、中でやっているイベントによっては有料のものもある。

入ってすぐのところの建物では「ゲゲゲの鬼太郎」のお化け屋敷を開催中(有料)。結構高い入場料なのに(220元)すごい行列が出来ていた。日本の妖怪たちは台湾でも人気なのかな…?

古い工場というのは建物自体が何となくクリエイティブでアーティスティックな雰囲気を持っている。古びた壁や天井はそのままにして、ここに新しいアートの風が送り込まれる。



建物の内部ではハイテクを使った展示などが行われていた。故宮博物院を紹介するイベントで、台湾が世界に誇る美術品たちがCGの立体映像になってひと騒動起こすという話がおもしろかった。


カフェやレストランもレトロ調。建物によってはまだ手つかずのものもあり、この先も整備されて益々魅力的なスポットになっていきそう。



台北琴道館
華山1914創意文化園區を出て、台北でも1、2の人気ストリート永康街へ向かって金山南路を歩き出して間もない頃、「老街(ラオジエ)」という看板を見つけた。

老街好きのpocknは「ん!? これは要チェック!」と、看板が示す脇道へ入って見た。すると、何やら日本家屋らしき建物があり、庭でガーデンパーティーをやっているみたい。表に回ってみると、立派な門構えのお屋敷へ入れる様子。

受付のテーブルが出ていて、そこの人が「入って行ってください」とにこやかに招き入れてくれた。言われるままに入ってみた。

中は純和風の作りの部屋がいくつもあり、書の掛け軸などが掛かり、あちこちに古箏(中国琴)が飾られていた。

着飾った人たちがたくさんいて、記者っぽい人たちが撮影もしている。何かのセレモニーっぽいな、こんなところに子連れの日本人が4人でゾロゾロ来てしまっていいのだろうか…


庭でお茶やお菓子が振る舞われている様子に、娘が真っ先に反応。行くといろいろな点心のビュッフェがあり、お茶も淹れてもらえた。そこにいた男の人が「日本の方ですか」と英語でにこやかに話しかけてきた。

その人の話によると、この日本家屋は修復が済んで、今日から半年間、琴のイベント会場として一般公開されるのを祝して、パーティーをやっているとのこと。「こんな日に偶然いらっしゃってラッキーですよ」と言われた。「琴の演奏はさっき終わってしまいましたが… そうだ、ラッキーついでに、あなた達のために特別にまた琴を演奏してもらうことにしましょう!」と言うや、和室に案内してくれて、琴の真ん前に座らせてもらった。

間もなく琴奏者が入ってきて、僕たち家族4人だけでのために「早春」という曲を演奏してくれた!

古箏の音は思ったよりずっと小さくデリケート。弦の上を指で擦る奏法を多用し、霞がかった春のほんわかした情景が浮かんでくるような穏やかな音楽だった。台湾旅行最終日にもらった思わぬプレゼント。謝謝!!

この台北琴道館は、半年後(9/16)の公開期間以降どうなるか、この時点では決まっていないとのこと。でも、もしここがいつでも公開することになれば、また新たな市内の観光スポット誕生だ。

永康街
台北市内でも有数のグルメ街と言える永康街(ヨンカンジエ)へ歩を進めた。ここには日本人に超人気の小龍包屋さん・鼎泰豐(ティエンタイフォン)をはじめ、有名なグルメの店がたくさんある。

うちらは奥さんが「牛肉麺が食べたい」と言うので、「まっぷる台北」に出ていた「永康牛肉麺」に行った。今回はこのマップルにとてもお世話になっている。お店は殆ど満員の賑わい。大衆的な雰囲気も期待を裏切らない。

メニューは牛肉麺以外にもいろいろあり、奥さんは牛肉麺、pocknはジャージャー麺、娘はワンタン、息子は芋オコワを注文。

ひととおりみんな味見したが、どれも本当にうまかった。心地よい辛さは辛すぎず、ウマミがあって飽きない味。

息子が頼んだこの肉とさつま芋入りのオコワ、量は少なめだが相当辛い。周りのテーブルを見渡すと、なぜかこれを注文している人がすごく多い。そして、この他にもう一品食べている。どうやらこのオコワはこの店では必須のサイドメニューみたいだった。

昼飯のあとはデザート!以前永康街で行こうと思った有名なかき氷屋さん「冰館」が、経営者同士の離婚騒動とかで閉店になってしまっていたが、「永康15」と名を変えてリニューアルオープンした、という情報を「まっぷる」で得て行ってみた。

今日は朝方雨が降り、昨日までよりだいぶ涼しいのだが、お店はいっぱい。みんなが食べているかき氷、おいしそうだけどすごいボリューム!どうにか場所を見つけ、カウンターで注文した。

pocknが頼んだのは新鮮綜合水果冰(フレッシュミックスフルーツ)。マンゴーの季節ではないが、マンゴーアイスがのっていた!お値段はこれで160元(430円)。コメカミを押さえながらも完食!

お腹もふくれ、永康街とその隣りを走る麗水街を散策。この辺りは楽しそうなお店や公園などがあり、ブラブラするのにいい。


それから和平東路へ出て、MRTの古亭駅のそばにある本屋(金石堂書店)で台湾式の中国語を勉強できるテキストを購入。日本で買える教材は殆どが中国式なので、これが買えて嬉しい。

新純香
MRTで中山へ。最後は行きつけのお店でお買い物。まずはお茶屋さんの「新純香」。ここでいつも試飲させてもらって1年分のお茶を調達する。今回試飲のお相手をしてくださったのはこのお店のご主人。初めてお話をしたが、日本人と変わらないほど日本語が堪能で話題も豊富。おしゃべりをしながら、おいしいお茶とお茶菓子を楽しんだ。ご主人の話でとても心に残った話題をご紹介…

MAKIYO事件
先月(2012.2)、台北市内でタクシーの運転手が、乗せていた日本人の客に暴行を受けて重傷を負う事件があった。そこに乗り合わせていた一人は、台湾で人気の女優、MAKIYO(川島茉樹代)。MAKIYOは台湾人と日本人のハーフで、この暴行事件に加担した疑いで起訴された。この事件で台湾では対日感情が悪化しているとのこと。日本では新聞の片隅で読んだ程度。ネットでなんとか事件について詳しく知ることができたが、台湾では連日大事件として報道されていたらしい。

「新純香」のご主人にこの話題を振って、反日感情が心配… と話したところ、ご主人は全く意に介す様子もなく「大丈夫です。台湾ではあんなことで反日感情が高まることはありません。台湾人はみんな、日本人がどんなに礼儀正しい国民であるかわかっています。心配ご無用です!」と、自信を持って断言してくれた。これを聞いて、こちらとしては襟を正す思い。この件についてはYOYOさんとも話したが「全然問題ないよ!」と一笑に付された。台湾人は日本人のことをそこまで信頼し、日本人に好感を持ってくれているのか。それが根底にあるから、大震災でもあそこまで破格の寄付が集まったのか。とても嬉しかったし、台湾人ともっともっと心をつなげたいと思った。

けれど、ご主人は日本人のネガティヴな面も指摘された。「日本では子供が学校でいじめに遭って自殺することがよくありますが、台湾ではあり得ません。いじめられたら本人も親も絶対黙っていない。誰にも相談する相手がいなくて引きこもったりすることもありません。なんで子供は言わないんでしょうね…」日本のことをいつも気にしている発言からは、日本へ思いが感じられた。

大友特産で
「新純香」ですっかり長居してしまい、「大友特産」をたずねる時間が少なくなってきた。急いでおみやげを物色。お店のおじさんは、娘が今年受験だったことを覚えていて、合格したと聞いてとても喜んでくれた。そして、なんと素敵なネックレスをプレゼントしてくれた。あまりおしゃべりする時間がなく残念。。おじさんも残念がっていた。今度はゆっくりうかがいます!

帰国…
旅の終わりに、またまたこうして立て続けに台湾人のハートを感じる思いをして、益々去りがたい気持ちになったが飛行機は待ってくれない…

ところが空港へ急いだら、乗る飛行機が1時間遅れの表示。もっと遊べた。。 最後の最後まで台湾を楽しもうと、空港の食堂で水餃子を食べ、タピオカミルクティーを飲んだ。涙。。
さあ、来年の旅の計画でも立てるか…


(3日目)~~金瓜石~九份~
(2日目)~迪化街・雙連周辺・剥皮寮歴史街・龍山寺~
(1日目)~易牙居點心坊、台湾大学、ゴンドラで猫空へ、茶芸館「邀月茶坊」~
10回目記念!台湾旅行2012(台北3泊4日の旅)トップページへ



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