Most Shocking Second a Day Video
上記の動画、とてもショックですが、一度は見てみるのおすすめです。
3年前にNGOセーブ・ザ・チルドレンが作成したものですが、これ見たときは衝撃でした。
なぜって???
私、自分はシリアの人たちに対して偏見ないほうだと思ってたんですよ。でもね、シリア難民の人たちを見ても、この動画見たときほどのショックは正直覚えなかったんです。先進国の子どもに同じことが起きているほうが、ショックを受ける、というのはどういうこと・・・!?
そんな自分に衝撃でした。
アメリカがシリアを攻撃しましたね。でも、シリアの一般市民たちはそれを快く思っていないとか。そんな今こそ読みたい一冊がコチラ↓
『片手いっぱいの星』ラフィク・シャミ作 若林ひとみ訳 岩波書店
パン屋の息子で、後を継ぐように言われているものの、ジャーナリストとしての道を模索する少年の話です。物語の舞台は1960年代。けれども、悲しいかな、言論の自由なしなど今もさほど状況は変わらないかも。
短めの日記形式で書かれているので、すき間時間にサクサク読み進めます。
暗い苦しい時代だけれど、物語全体に流れている空気はとても爽やかで。ダマスカスの路地やコーヒーの香り、土煙、異国の香りが手に取るように感じられるのも楽しい。
日本の昭和初期を彷彿させるような下町人情?肝っ玉母さんがとってもイイんですよね~。
男尊女卑の社会にあっても、女性の強いこと強いこと!毅然としていて、その態度に感動。
外出禁止令が出るなか、葬式の行列が機関銃も持った兵士に出くわすのですが、そのとき、サリームじいさんの娘さんは、黒いブラウスを破き、こう叫ぶのです。
「葬列を通しな。撃つんならわたしをやりなよ!」
また、ほかの女たちは道端の石を拾い、
「わたしたちはあんたたちの姉さんや妹や母親だよ!」
と叫ぶ。この気迫。兵士を追い払ったのは、男たちではなく、石を持った勇気ある女たちだったんですよねえ。
語り部でもあるサリームじいさんをはじめ、登場人物たちがみなイキイキとしていて、シリアがぐっと身近になります。内戦だけじゃないんです。そこには、人々が生きているんです。
環境のせいにせず、自分の道を切り開いていく主人公が実に清々しく、シリアに興味がなくても、進路に迷っている人、仕事関係で悩んでいる大人にもおすすめ。
また、あわせて読みたいのがコチラ↓
『弟の戦争』ロバート・ウェストール作 原田勝訳 徳間書店
こちらは、湾岸戦争を取り扱ったもので、以前詳しく紹介しました(そのときの記事はコチラ)。
最初に出したセーブ・ザ・チルドレンの動画同様、イラクの人の状況をイギリス人に置き換えることで、戦争について考えさせてくれる名作。
なぜ、この物語がイギリスで、子どもの選ぶ賞複数受賞し、子どもたちから支持されているのか。子どもたちは、言葉にしなくても薄々大人の欺瞞に気付いてるからなんですよね。
今この時期だからこそ、読みたい二冊です。
上記の動画、とてもショックですが、一度は見てみるのおすすめです。
3年前にNGOセーブ・ザ・チルドレンが作成したものですが、これ見たときは衝撃でした。
なぜって???
私、自分はシリアの人たちに対して偏見ないほうだと思ってたんですよ。でもね、シリア難民の人たちを見ても、この動画見たときほどのショックは正直覚えなかったんです。先進国の子どもに同じことが起きているほうが、ショックを受ける、というのはどういうこと・・・!?
そんな自分に衝撃でした。
アメリカがシリアを攻撃しましたね。でも、シリアの一般市民たちはそれを快く思っていないとか。そんな今こそ読みたい一冊がコチラ↓
『片手いっぱいの星』ラフィク・シャミ作 若林ひとみ訳 岩波書店
パン屋の息子で、後を継ぐように言われているものの、ジャーナリストとしての道を模索する少年の話です。物語の舞台は1960年代。けれども、悲しいかな、言論の自由なしなど今もさほど状況は変わらないかも。
短めの日記形式で書かれているので、すき間時間にサクサク読み進めます。
暗い苦しい時代だけれど、物語全体に流れている空気はとても爽やかで。ダマスカスの路地やコーヒーの香り、土煙、異国の香りが手に取るように感じられるのも楽しい。
日本の昭和初期を彷彿させるような下町人情?肝っ玉母さんがとってもイイんですよね~。
男尊女卑の社会にあっても、女性の強いこと強いこと!毅然としていて、その態度に感動。
外出禁止令が出るなか、葬式の行列が機関銃も持った兵士に出くわすのですが、そのとき、サリームじいさんの娘さんは、黒いブラウスを破き、こう叫ぶのです。
「葬列を通しな。撃つんならわたしをやりなよ!」
また、ほかの女たちは道端の石を拾い、
「わたしたちはあんたたちの姉さんや妹や母親だよ!」
と叫ぶ。この気迫。兵士を追い払ったのは、男たちではなく、石を持った勇気ある女たちだったんですよねえ。
語り部でもあるサリームじいさんをはじめ、登場人物たちがみなイキイキとしていて、シリアがぐっと身近になります。内戦だけじゃないんです。そこには、人々が生きているんです。
環境のせいにせず、自分の道を切り開いていく主人公が実に清々しく、シリアに興味がなくても、進路に迷っている人、仕事関係で悩んでいる大人にもおすすめ。
また、あわせて読みたいのがコチラ↓
『弟の戦争』ロバート・ウェストール作 原田勝訳 徳間書店
こちらは、湾岸戦争を取り扱ったもので、以前詳しく紹介しました(そのときの記事はコチラ)。
最初に出したセーブ・ザ・チルドレンの動画同様、イラクの人の状況をイギリス人に置き換えることで、戦争について考えさせてくれる名作。
なぜ、この物語がイギリスで、子どもの選ぶ賞複数受賞し、子どもたちから支持されているのか。子どもたちは、言葉にしなくても薄々大人の欺瞞に気付いてるからなんですよね。
今この時期だからこそ、読みたい二冊です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます