第5回児童文学ピクニックのテーマは『戦争と平和』。
木陰が涼しい緑あふれる懐かしの公園で開催しました~。
8月は夏休み中で、みなさん子どもの予定に振り回されるしで、開催は難しいかなあと思ったのだけれど、どうしてもこのテーマは8月にやりたかったので、人集まらなくてもいいやと思って開催しちゃいました。
大人4名なのに、子どもは13名(そのうち2名はお友達のお子さん)という(笑)。
炎天下の中、45分も自転車こいできてくれたMMちゃん、1時間半も子どもたち引き連れて歩いて(!)来てくれたCさんの根性にただただ脱帽!!!サンドイッチ交換会も子どもたちがいたのであっという間になくなりました。
さて、今回テーマは重かったのですが、悲壮感漂う感じではしたくないよね、と。やはり類友なのか、持ち寄ったBOOKリストも共通するものが多かったです。そして、共通していたのは、「直接的に」戦争の悲惨さの描写があるものや、救いようのない気持ちになるものは、再読したいとは思えない、ということ。一度は読んだほうがいいとは思うんですけどね。
目をそむける、というのとはちょっと違う。でも、『原爆の日に思うこと』でも述べましたが、不安感、恐怖感に訴えるものは、やっぱり前に進もうという気が起きてこないんです。「こんな怖い世の中にあなたはしたいんですか?それ知って何も行動しないんですか!?!?」と責められてるような気分になり、たちはだかる巨大な壁の前に無力感とあきらめがきてしまう。やっぱり美しい世界、守りたい楽しい世界が先にあってこその平和かなあ・・・。
うまく言えないのですが、直接的な表現や描写は敬遠したくなる私たちでしたが、でも語り部の存在は絶やされてはいけないよね、というところでも共通していました。実際の体験者のお話を耳で聞くのはこれまた違う。私たちも戦争を知らない世代ですが、でも戦争を体験している世代から直接話を聞く機会がまだあって、それがいまの子どもたちとは感覚が違うよね、という話にもなりました。今の子どもたちにどうやって伝えていったらよいのか・・・。
『はだしのゲン』(漫画)なんかも子どもたちみな読んでいましたが、どういう風に受け取ってたんだろう?ただただ怖いもの見たさというかグロテスクな感覚だけが残ってしまっているのではないか・・・?
今回はとっても真面目な話し合いになりました。
BOOKリストは結構なボリュームなので、また別の機会にアップしようと思いますが、さらりと読める絵本で平和を考えさせられるのが、以前にも紹介したこちら↓
『せかいいちうつくしいぼくの村』小林豊 作・絵 ポプラ社
参加者MMちゃんと私の一押し。最後の一文が強烈です。
『ひろしまのピカ』よりもこちらを読むほうが平和を守りたい!って思えるんです(私の場合は)。友だちを失いたくない、大切なものを再認識させられる。しかし、戦争文学ってやっぱり私自身はエネルギー吸い取られちゃうんですよねえ・・・。どよーん。暑さもあってか、子どもたちとお互いイラっともし、暑い暑い夏の日にいろいろと考えた一日でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます