『今日の一冊』by 大人のための児童文学案内人☆詩乃

大人だって児童文学を楽しみたい、いや、大人こそ読みたい。
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「みんなの学校」が教えてくれたこと

2016-02-17 00:59:45 | 教育関連
  
『「みんなの学校」が教えてくれたこと』木村泰子著


もうね~、このポスター見るだけで胸にこみあげてくるものがあります。大ヒットドキュメンタリー映画「みんなの学校」とその本です。みんな見てーーー!!!と声を大にしておすすめしたい映画と本。予告編見て、PCの前でまた一人号泣する私
不登校ゼロ、障害を持った子も、暴力的と他の学校で拒否された子も、行き場のなくなった子もすべての子が共に学び合う大阪にある「奇跡の小学校」。驚くべきことに、公立の学校なんです!2回見ました。元校長先生の講演会も聞きに行きました。関西人なのでユーモアたっぷりで面白かった~。

わが子の不登校経験(短期間だったけど)がなかったら、怒れる子で手足が出ちゃう子(家庭内限定だけど)じゃなかったら見に行ってなかったかも。そう思うと、不登校になってくれてありがとう!難しい子であってくれてありがとー!おかげで、色んなものに出会えた、って心から思う。

でもねー、日常生活を送ってると人は忘れちゃうんです、感動したこと、学んだことを。

最近すっかり落ち着いていた怒れる人長男、今日は久々に虫の居所が悪く、ブラック長男発動!む!?戦闘開始か!?
タターーーン。母の頭の中で鳴り響くゴング。「こちらが黙ってると思っていい気になりおるんじゃないっ!!!」久々に母にも降りてきましたよ、ヤンキーの神が「おカーサン声大きすぎだネエ」と冷静な次男と三男の会話ですぐに目が覚め普通の母に戻りましたけどね

そうだ!!学んだはずだったのに!前回の記事『スピリットベアにふれた島』で本当の更生とは何か考えたばかりだったのに。そこで、犯罪とは違うけれど、やはり周りから問題児という目で見られている点では共通しているこの本を思い出したわけです。周りが、自分が変わるしかないのです。その問題の子ではなく。周りが変わってはじめてその子が変わるんですよね。もう忘れてました

この本は普通の学校ではじかれてしまった子どもたちのことを取り上げているけれど、会社でもどこでも通用する話だと思う。困ったさんってどこにでもいるもの。どうかかわったらよいのか。分かったつもりになってはいけない。分かったつもりになったら、その子の心の中や背景が見えなくなる。長男はね、今日学校でとっても嫌なことがあったそうです、あとから話してくれました。ついつい表面の行動だけで「それはいくらなんでもナシ!」と裁いてしまった自分に反省です

『スピリットベアにふれた島』のコールもなあ、この「みんなの学校」の大空小学校のような先生たちや地域の人たちに出会えてたら、「居場所」を作ってもらえたならあんな事件を起こさなかったし、あそこまで心がひねくれることはなかったのだろうなあ。みんな成長するし、成長したいんです。ああ、書いていてまたもや涙腺が~。また読み直して、明日からまた長男の心に寄り添っていこう、と思った未熟な母でした。ごめんね、長男。

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