いるかの海賊船 航海日誌

落書きとか趣味のこととか徒然なるままに。

ゼーガペインADP (ネタばれあり)

2016-10-15 23:36:50 | 映画
本日から2週間限定で上映される「ゼーガペインADP」を見てきました。
TV版が好きだった…と言うか、当時色々問題を抱えていた中でこれを見ていて、精神的に救われた部分が大きかったんですよね。
また、花澤香菜さんの存在を知った作品でもあります。
あの頃、カミナギは「棒子」とか呼ばれてたなぁ…


今回の映画は“TVシリーズを再構成し、新規カットや新規アフレコを実施して「単なる総集編」を超えた全く新しい物語を紡ぐ”という売り文句(?)でしたが、ホントに全く新しい物語でしたよ。
所謂TV版の0話に相当する話ですね。
もっとも、カノウ・トオルが出るという話を聞いた時点で、TV版の前日譚、つまりリブート前のキョウの話というのは予想がついていましたが(^^;

…とゆーか、これって使いまw(ホロボルトプレッシャー
リメイクというのも違う気がしますし、乱暴な言い方をすれば、公式MADとかそんな感じが近いような。

まぁ、本作はループものでもあるので、TV版と同じ場面があっても何も問題ないんですよね。
基本は同じ事を繰り返している訳ですし。
(しかし、TV版もHDで作られているとは聞いていましたが、流石に映画で見ると画質が…)

戦闘シーンは作り直しorパチンコでの画像(?)もあり、かなり良かったです。
ホロニックアーマー展開前のアルティールもカッコいいなぁ…
「ゼーガペイン」が開発される前はどうやって戦っていたのかと思っていたら、無人機の「ゼーガファイター」とかあったのね。
TV版ではいませんでしたし、今作でも名前は出ても映像はほとんど出てきませんでしたが…

ところで、今回の映画の方がTV版よりも作中(舞浜サーバー内)の技術力が高いような?
シミュレーターも、TV版ではただのゲーム機(VRですが)だったのが、映画では謎技術を使った本格的なものになっていたし。
冒頭のシーンで使っていた未来的な通信技術も、ループを重ねるごとにスマホ→ガラケーと退化してましたね。
…なぜだろう?

TV版ヒロインのカミナギは本筋にはほぼ絡まず。
「未来の記憶」については唐突に感じましたが、アレはどういうものなんだろうか?
仮に、カミナギもキョウ同様にリブートしていたとしても、未来の記憶ではゼーガペインやホロボルトプレッシャーが出ていて矛盾が生じますし。
ラプラスの悪魔みたいに、量子的な未来視でも行ったのか?
穿った見方をすれば、今回出番の少なかったカミナギへのフォローという側面はある気がします。

また、カミナギについては「花澤さんが当時の演技が再現できるのか」というのが非常に気になっていましたが、凄いことにほとんど違和感なし。
それでいて、当時より明らかに演技が上手いことが分かるという…声優って凄い…

新キャラについては基本チョイ役で、大筋に絡んできたのはカノウ・トオルとコハクラ・ナツミくらいかな。
敵にも新キャラがいましたが、割とあっさりやられたし…
ゲームやパチンコで活躍していたのだろうか?(←TV版以外知らない人)

ルーパの役どころもよく分からなかったです。
TV版では出てこなかったAIですが、理由もよく分からないまま途中退場。
妹のミサキに関係があったっぽいですが、既に死んでいる家族を演出することで、キョウの精神的なサポートをしていたんでしょうかね?
(確か、ドラマCDではミサキはオルムウイルスで死亡していたと記憶しています)
キョウは舞浜サーバーから出た数少ないセレブラントということで、シマ指令もかなり気を遣っていたのかも。

ミサキといえば、ミサキ・シズノ(イエル)の名前の元になった(と思われる)「キョウの初恋の先輩」が「シズノ」だと考えていたのですが、実際はコハクラ・ナツミだし、「ミサキ」は妹の事だとしても、「シズノ」って誰?
少なくともキョウの大事な人の名前だと思いますが、ウェットダメージによる記憶の混乱で他の人の名前と間違えた?(母親とか)


全体的に見れば、ツッコミどころはありますが、結構楽しめました。
(30億人の幻体データとか…オルムウイルス蔓延後、1年で地球上の人類は10億人まで減ってるはずなんですが)
次は完全新作を見てみたいですね。(企画段階ではあったらしい)

映画の最後で「10th ENTANGLE」の「10th」が「NEXT」に変わったので、何らかの新展開を期待してもいい…のかな?