1. SAD SAD SAD
2. MIXED EMOTIONS
3. TERRIFYING
4. HOLD ON TO YOUR HAT
5. HEARTS FOR SALE
6. BLINDED BY LOVE
7. ROCK AND A HARD PLACE
8. CAN'T BE SEEN
9. ALMOST HEAR YOU SIGH
10. CONTINETAL DRIFT
11. BREAK THE SPELL
12. SLIPPING AWAY
私が初めて、リアルタイムで“新作”として触れた、ストーンズの作品。
この作品、ちょっと誤解のある表現ですが、とてもハードロック的な作品に思えます。
特に、1、2、4、7あたりは、ヘヴィで、ハードロックな感触があります。
もちろん、ロックだけではなく、9、12のようなバラードも収録。キースがリードVoの12は、優しく、温かいものがあり、アルバムのラストに相応しい曲です。
8も、キースがリードVoを。彼のVoはあまり上手い方ではありませんが、この曲が作品の中で、ある意味アクセントになっています。
また10は、エスニックな雰囲気のある、面白い曲。
全体として、とてもバランスの取れた、良い作品だと思います。
このアルバムは、とても気合いが入った作品でもあります。
この作品が出る以前に、ある音楽誌で“ストーンズはどこに行ってしまったのか?”といったような記事を読んだ記憶があります。なので、私の中で勝手に、“少し消えかかっているバンド”というイメージがありました。
また詳細は確かではありませんが、前作『ダーティー・ワーク』('86)の頃、ミック・ジャガーとキース・リチャーズの不仲説が流れたりもしたとか。
ストーンズ自体が上手くいかない時期を乗り越え、またメンバー達も何か吹っ切れたのでしょうか。このアルバムには“気合い”を感じるのです。
事実、このアルバムが出る時、会見を開いたストーンズ。私も当時見ましたが、メンバー全員が、とても嬉しそうだったし、張り切っている様子でした。そして、“メンバー達が顔を会わせるのを懐かしむというものではなく、このアルバムは(発売当時の)1989年のストーンズなんだ”と、ミックが言ったのを記憶しています。
私が思うに、'60、'70年代から活躍するミュージシャン達は、キラキラした'80年代という時代の中では、彼らの作る曲が“オールド・スタイル”と見なされ、活動しにくい時代だったのでは、と思います。
ストーンズにとっても、'80年代は大なり小なりそのような時代だったのかもしません。そして、何か吹っ切れ、「彼たちは帰ってきたぜ!」とばかり、この作品を作り上げたのではないでしょうか。
同じ'89年には、ポール・マッカートニーが、『フラワーズ・イン・ザ・ダート』を発売し、やはりポールも何か吹っ切れたかのように、活き活きと歌い上げていました。そして世界ツアーも始め、その中で、ビートルズの曲を惜しみなく、楽しそうに歌いました。
1989年という年は、ベテラン・ミュージシャンが冬の時代を乗り越え、復活した年なのかもしれません。
そしてリスナーも、ベテラン・ミュージシャンの音楽の良さを、再認識したのかもしれません。
〔CD日記 '80洋楽編 # 17〕
持っていないんですよ~
相変わらずエネルギッシュな
モンスターバンドですけど
最近ではビルが抜け
写真まで削られたりと・・・
悲願の初来日と2回目のコンサートは行きました。
最近はチケットも高騰して
もう行かないかも・・・また来るかな???
ダーティーワークは、私も聴いていません。(収録曲は、何曲か聴いていますが)
スティール・ホイールズは、なかなかいいですよ。中古CDで、かなり入手可能(?)なようなので、機会がありましたら、是非どうぞ。
私は初来日と、2003年の公演に行っています。確かに、チケットが高すぎますね。
ステージセットは普通でいいので、東京ドーム以外での公演があったらいいですね。