現代アート道楽の日々。

首都圏の展覧会の感想など。しばしば遠征。【不定期更新】

三河・佐久島アートプラン(前編)

2005-08-11 | アート感想@遠征
名古屋への帰省ついでに、佐久島に行ってきた。私にとっては、幼少のころ毎年のように海水浴に行った懐かしい島でもある。

愛知県の三河湾には3つの有人島があって、他の2島(篠島、日間賀島)はリゾートとして開発されているけど、佐久島だけは開発から取り残されて、三河湾最後の聖域(要するに田舎)となっている。ちなみに、この島には信号が一つもない。

この佐久島では、「祭とアート」をキーワードに三河・佐久島アートプラン21として、2001年から作家の滞在制作やイベントなどを行っている。これはもう、私としては行くしかない!

能書きはこれくらいにして、レポート&感想を以下に。

名鉄西尾駅から20分ほどタクシーに乗り、一色町渡船場へ。バスもあったけど、船に乗り遅れると1~2時間待ちなのでタクシーを使用。料金は3000円弱。着いてみると、7/16~8/21は500mほど南の臨時渡船場から発着するとのこと。タクシー使用で正解だった。

船に乗り、20分ほどで佐久島西港に到着。実に約20年ぶりの佐久島上陸。西地区の白浜海水浴場が閉鎖になったせいか、かなりの寂れっぷりにしばし呆然。

気を取り直して、アート巡りを開始。まず、渡船場の待合室で「体験マップ」と「スタンプ(ラリー)シート」をもらい、すぐ近くにあった松岡徹の《宝船さちかぜ》を覗く。あえて詳しくは書かないけど、ちょっとした驚きがある作品。

崇運寺に移動し、木村崇人の《ガリバーの目》(冒頭の写真)を体験。この作品(装置?)を覗くと遠近感が誇張されて、風景がオモチャのように見える。これはびっくり!

続いて、アートプランの中心施設の弁天サロン(写真)へ。ここでは木村崇人の展覧会が開催されていた。

木村崇人展 続・佐久島で地球と遊ぶ 見えない力

サロンの庭では、ワークショップ作品の《地球と遊ぶジャイロのオモチャ体験》と《ヒマワリの観察》の展示。こういう作品って、実際ワークショップに参加しないとちょっと……。

そして奥の部屋は《木もれ陽の部屋》。この作品は、星や月のかたちをした光源の下で、ピンホール現象によって木洩れ日が星や月の形になるというもの。水戸芸術館で2003年に開催された「こもれび展」でも展示されていたけど、何度体験しても不思議で楽しい。あと、木洩れ日をイメージしたドローイングや、木洩れ日を捕まえた日光写真の展示もあり。

このほか、別の場所に《カモメの駐車場》が展示されていたけど、そちらは次の記事にて。

10月30日まで、会期中無休。

弁天サロン隣の「となりのおみせ」は、土日のみの営業で、この日はお休み。残念!

後編に続く。

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