現代アート道楽の日々。

首都圏の展覧会の感想など。しばしば遠征。【不定期更新】

養老天命反転地@岐阜・養老 その3

2005-06-05 | アート感想@遠征
前の記事の続き

「楕円形のフィールド」の外周(片側)には、溝のような通路があった。狭くて人とすれ違うのがやっとだったけど、自分がどんどん小さくなっていくような感覚が味わえて面白い。

振り返ると濃尾平野の眺めが美しい。通路は屋根があったり、階段があったりと変化に富んでいた。

通路からの眺めはこんな感じ。気が付くと高いところに来てて足がすくむ。

通路を下から見るとこんな感じ。

おまけ:養老天命反転地メモ(これから行かれる方のために)

  • 近鉄養老線は本数が少ないので、電車で行く場合はこちら等で予め時刻を調べるべし
  • 養老公園内の「楽市楽座」でも食事できるけど、縁日の屋台に毛が生えた程度の料理でオススメできない(発泡スチロール容器で出てくる……)
  • 養老天命反転地内は飲食禁止だけど、自販機と水飲み場がある休憩所あり
  • 「養老の滝」を歩いて見に行く場合は、観光リフトを使うと楽
  • 「養老サイダー」は美味しい水に素朴な甘さでオススメ
以上

養老天命反転地@岐阜・養老 その2

2005-06-05 | アート感想@遠征
前の記事の続き

冒頭の写真が「楕円形のフィールド」。長径約130m、短径約100m、高低差最高25mという巨大な楕円のすり鉢が目の前に広がるのは圧巻。人が小さく見える!

周りにはヘルメットをかぶった監視員が待機してて、万一のときは救助してくれる(はず)。彼らのガイドも味があって面白かった。

フィールド内には、「極限で似るものの家」と双子の関係にある9つのパビリオンが点在。

これは「地霊」の入り口。中は真っ暗で、善光寺や清水寺などにある「胎内めぐり」に似ている。壁に触れた指先に全神経を集中させると、忘れていた感覚が蘇ってくる。暗闇を抜け、奥の部屋の天井では「あの形」が!「切り閉じの間」も同じ趣向で、こっちの方が迷路っぽい。

フィールドの中央にある「宿命の家」。地面に描かれた巨大な日本列島の中央にあって、岐阜県の形をしている。地面のガラスがところどころ割れていたのは残念。

これは「陥入膜の径」。作家による「使用法」では、「目を閉じること」ってあったけど、周りの傾斜が急でちょっとコワかった。

フィールドの奥にある「運動路」。雨ざらしのソファがボロボロなのが残念。

続く

養老天命反転地@岐阜・養老 その1

2005-06-05 | アート感想@遠征
今年になって、荒川修作展@名古屋市美術館志段味循環型モデル住宅と荒川作品を観てきたけど、ついに念願の養老天命反転地に行ってきた!(でも奈義町現代美術館は、まだ。)

昼間は1時間に1本(夕方は2本)と、本数が少ない近鉄養老線で「養老」駅に到着。駅から10分ほど歩くと、平和な公園の一角にこの世のモノとは思えない光景が!はやる気持ちを抑えつつ入場。

荒川修作+マドリン・ギンズ 養老天命反転地

まずは、「養老天命反転地記念館」(冒頭の写真)へ。

建物の中はこんな感じ。平らな床は一切なくて、イヤでも自分の身体を意識させられる。あと、トイレの天井は必見!

竹林のような「不死門」を抜け、岩が積みあがった「昆虫山脈」を登り、メインパビリオン「極限で似るものの家」へ。

岐阜県の形をした建物に、岐阜県の地図が!

内部はこんな感じ。ベッド、浴槽、流し台などが壁に分断されていて、日常と非日常が頭でグルグルしてくる。

続いて、巨大なすり鉢「楕円形のフィールド」へ!

左手に見えるのは「精緻の塔」。この中に入るのは大変だった。そして右手の地面には巨大な日本列島が!

続く