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DoaU451日目_Part2_無印良品「シシカバブの素」

2010-05-28 23:09:41 | レシピ
いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひ給ひけるなかに、
いと、やむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり。

言わずと知れた源氏物語の冒頭である。

どの天皇の時代だったか、女御や更衣が大勢仕えていたなかに、
さほど身分は高くないが、天皇にたいへん気に入られていた女性がいた。

現代文に翻訳するとこんな感じになる。
およそ同じ日本語とは思えない、たった1,000年前なのにね。

もちろん日本だけでこんなことが起こる訳ではない。
シェークスピアの何の手がかりもなしに読めるイギリス人はいないし、
ラテン語なんて誰にもわからん言語になっている。
ただ、世界中で唯一古語を読める人たちがいる。

イスラム圏の人たちである。

彼らはフスハーとアンミーヤをともに知っている。
フスハーとはクルアーン、つまりコーランが書かれた7世紀の言語、
今でもコーランはフスハーで書かれているし、テレビのニュースもフスハーである。
だから、彼らはフスハーを理解できる、いや、できなければ生活できない。
アンミーヤとは現代語のことである。
ラテン語からフランス語やスペイン語が派生したように、
国によって、時代によって変わった言語である。
イスラム圏でも似たような言語がある。
Hello!
これをトルコ語で言えば、メルハバ!となり、
ヨルダンに行けばマルハバ!となり、
エジプトに行けば、通じなくなる。

トルコではケバブと言われているものがエジプトではカバーブ、
キョフテと言われるものがコフタとなる。
ケバブ、もしくはカバーブは串焼きのことで、
シシケバブ、シシカバーブとは羊肉の串焼きのことになる。
キョフテもしくはコフタとは羊の肉団子のことである。

チキンタツタの、いや、ジンジャーエールとマックポテトの悪夢、
ホントに夢にしよう、そう思って夫婦揃って昼寝である。

起き上がれば、もう夕方。
晩ごはんどうする?
もう決まっている、冷凍ラム肉である。
もちろん、自力であのオヤジ臭さを出すことは不可能である、
いや、ある意味、可能か?いや、それは関係ない。



無印良品「シシカバブの素」
コレに頼れば、ラム肉をケバブ風の食べ物が簡単にできる。

ケバブ、もしくはカバーブはそもそも塊肉である。
解凍したラム肉は塊ではないので、包丁で叩いてみじん切りにする。
シシカバブの素を少しずつ加えながら、馴染ませる。

手で丸めて、左手にぱんぱんと投げながら、空気を抜く、ハンバーグみたいに。

フライパンにオリーブオイルをひいて、中火に。
丸めた羊肉を間隔を空けながら配置する。



ころころと転がしながら全面に焼き色をつけながら、火をしっかりといれる、
生で食べられるものではないので。
ブロッコリーを添えれば出来上がり。



キョフテ
エジプトのコフタはかなりかりかりに焼いていたので、
トルコのキョフテかな?食感的には。
かなりオヤジ臭さが漂う、いい感じである、無印良品「シシカバブの素」は。
シンガポールチキンライスとは大違いである。
ただし、ラムはやはりかなり強烈に香る、ダブルで香るのだ、スゴい匂いが。

コレだけではもちろん繊維不足。
昨日作った肉じゃががあるので、まあ、それでいいでしょ。



まあ、ちょっと何かしたかっただけで。
別に鬼を作りたかった訳ではない。
鬼はそもそも「モノ」と読まれていたらしい、
「オニ」と読むようになったのは平安時代、そう、源氏物語が生まれた頃・・・


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