わくわくするもの.blog

わくわくする、ひと・もの・こと。
ゆるゆる、私の心で感じたこと。。
ここでの皆さんとの出会いにも、わくわく・・・。

ひとり5つの名前

2008年07月11日 | 出会い・ベナンの人たち
 ベナンはヴァカンスのシーズン。
雨も少なくなり、暑すぎず、過ごし易いです。
 日本の子供たちも、もうすぐ夏休みですね~☆

 昨日、聞いたわくわくする話。
ある若いベナン人のグループに、紙に名前を書く
ようにお願いしたら、こんなことを聞かれました。
「あの~、なまえ、全部書きますか?」
理由を聞いてびっくり。
 「私、名字以外に名前が5つあるんです」。

 もう少し詳しく聞いてみたら、すっごく面白い。
複数の名前があるのは、複数の人が名前をつけるから。
民族によって、違うんだけど、お父さんとか、
おじいちゃん、お母さん、おじさん、おばさんとか。
フォン族は、お父さんや父方のおじいちゃんといった
男の人が名前をつける。お母さんはその権利がない。
アジャ族は、普通お母さんが名前をつける。
それから、母方のおじいちゃんや、その子が長男で
あれば、村の人がみんな集まって一緒に決める。

 名前は、それぞれ意味が違うし、言葉も違う。
例えば、フォン語で「ぜったいにそうだ」という意味の
名前の人。この名前は、おじいちゃんが、嫁が妊娠して
いると気づいて、「ぜったいにそうだ」と言ったから。
この「ぜったいにそうだ」くんには、他にもお父さんが
つけたフランス人の名前とか、「謙虚」という意味の
フランス語、生まれた曜日の現地語の名前があるという。
さらに、「争いを拒否し平和をもたらす」という名前も
あるけど、これは名前として紙には書かないのだそう。

 実際には、最近は、ひとり1つの名前が増えているそう。
でも、家族や周りの人たちの思いやメッセージが込められた
ひとり複数の名前をもつ伝統文化も大切にしたいですね。