Piano Music Japan

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本日2008年1月17日読売新聞文化欄記事について(No.1525)

2008-01-17 20:32:23 | グランドピアノの買い方・選び方
 本日2008年1月17日 読売新聞 文化欄に「ヤマハのベーゼンドルファー買収」についての記事が大々的に掲載された。この記事について、『私高本が知っている情報』との整合性を中心に掲載する。読売新聞Webには掲載されていない様子なので、興味ある方は、読売新聞を購入されるか、図書館で確認頂きたい。


ヤマハ ピアノの名門買収


の網掛け見出しで始まる記事であり、「文化欄の中枢」を占めている。

「ウィーンの誇り」行方は


が見出しで続き、3番目に大きい見出しは

困難なかじ取りに


となっている。
  この記事に対して、私高本が「敢えて当日にブログを書きたい」と思った原因は以下の通りである。

  1. 私高本が聞いている情報と全く違う

  2. 『見方』が【欧州本場偏重者2人】だけで構成されている


からである。 宮下博記者はこれまでに「素晴らしい記事」を多く提供してくれていた方なので、このような「一方的な記事」が掲載されるのは意外である。


  掲載記事の基調は

「ウィーンの伝統」を「日本の企業 = ヤマハ」が壊さないでほしい


で統一されている。記事上で登場する「日本人音楽専門家」は2人。登場順に

  1. 百瀬喬
  2. 野村三郎

である。他に、外国人として2名が記載されている。

  1. ブフビンダー(ピアニスト)
  2. アーノンクール(指揮者)

である。
 ・・・で、掲載記事は以下の通りである。

  • 「かつてに比べて薄れつつはあるが、ニュアンス豊かな音色がまだ残っている」(百瀬喬氏)
  • ヤマハによる買収の可能性が現地紙で報じられた昨年秋(中略)ピアニストのルドルフ・ブフビンダーや指揮者のニコラウス・アーノンクールら、ウィーンゆかりの著名音楽家や文化人は、一斉に反発を表明した
  • 「ヤマハが経営に長くかかわるうちに、だんだんヤマハに近付いて、ベーゼンドルファーの持ち味が薄れる可能性がある」(百瀬氏)
  • 音色変化避けられず ウィーン在住の音楽学者、野村三郎氏の話

となっている。


 私高本が聞いている話は以下の通りである。

  1. オーストリアの銀行 = BAWAG・PSKグループ が破綻した

  2. 所有している ベーゼンドルファー社 を売りに出したところ、ヤマハを初めとする 東洋の有力ピアノメーカー数社(日本,中国,韓国 等)が名乗りを上げた

  3. 「ウィンナホルン」の再現で実績を挙げていたヤマハに、「ウィーン側」が『条件が合えば是非資本参加を!』との要請があった


 以上3点である。


 私高本のように「在野のヒョーロンカ」で得られる情報ならば、世界発行部数第1位の読売新聞は得られているのはないだろうか?
 もし、得られているならば、あまりにも偏った記事ではないだろうか?

 近日中に、追加記事が読売新聞に掲載されることを、読売新聞に対して信じて止まない次第である。

 ちなみに

写真掲載されているピアノ = 92鍵のコンサートグランド ≠ インペリアルモデル(97鍵)


も不思議。佐伯周子 が演奏会でいつも使っている 東京文化会館には「ベーゼンドルファー インペリアルモデル」が常備されている。 何でわざわざ「小型機種」を備えたホールを選んで写真掲載したのだろうか?
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1 コメント

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Unknown (ウィーン)
2008-07-21 06:50:44
高本さん、ごもっともです。
うわさの現場ウィーンでいろいろみてきましたが、評論家の方々がどの程度語学ができるかというのも実は問題なんです。勿論、できるかたもいるのですが、そうではないかたは、日本からきている音大留学生をつかまえて情報収集してるかたもいます。
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