Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

作曲家論 : スクリャービン第6回 (No.1357)

2006-09-01 22:38:51 | 作曲・スクリャービン(1872-1915
 昨日号を書いて、1晩寝てから、もう1回「ポンティ盤」を聴いて見た。「書き過ぎ」は全く無い。 控え目な書き方だったことを、深く反省。 若き日の嬰ト短調ソナタ(1886)さえ、満足に指が通っていない! 変ホ短調ソナタ(1889)辺りになると、「音飛ばし」全開かよ!! ピアノソナタ第1番作品6 もムゴい!!! こんなバカに全曲録音させた Vox社メンデルスゾーン社長(← 有名なメンデルスゾーン家の一族です、ハイ)の神経を疑う。 「軽く弾く」ことが全く出来ていないじゃないか!!!
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スクリャービン 推薦楽譜紹介 その1


 スクリャービンは、滅茶苦茶人気ある作曲家であり、ピアノリサイタルでも頻繁に出会うし、音楽大学学生も(コンクールや試験などでも)良く弾く曲である。 本日は「スクリャービン 推薦楽譜」国内版を書く。

春秋社版 スクリャービン全集 伊達純, 岡田敦子[編集,校訂,運指]



第1巻&第2巻&第3巻 2,100円 第4巻&第6巻 3,150円(税込)



  • 推薦度  :☆☆☆☆
  • 正確さ  :☆☆☆☆☆
  • 資料価値:☆☆☆☆(← 一部が未刊行のママ、7年近く経過している)
  • 校訂報告:☆☆☆☆


1986-1999年出版。
 国内版のスクリャービン楽譜であれば、絶対の自信を持って、このシリーズを薦める。 「初版 + ソ連国立音楽出版社版 + ペータース版」を徹底的に調べた上での「批判校訂版」である。 「世界に向けて誇ることが出来る楽譜」だと確信する。 この楽譜は「スクリャービンのピアノ全曲」を(2台版も含め)狙って刊行された。
 このまま、素晴らしい楽譜が「スクリャービン全集」として出版される手筈は整っていた。 たった1つ、『伊達純 の 余命 がほんのわずか足りなかったこと』以外は。
 リンク先をクリックしてもらえればすぐに理解して頂けると思うが、「1~4 + 6」が刊行されており、「5」が欠番。実は「7」も予告されていた。
  • マズルカ集
  • 即興曲集
  • ワルツ集
  • 「作品2」(!)
  • 「作品9」(!)

などが欠けており、「スクリャービン弾き」としては「全レパートリーを網羅する楽譜」に成り得ない。

 ・・・が、伊達純の死去に伴い、「5 & 7」は刊行される見込みが立っていない模様。 もし、「1~4,6」のレパートリーを弾きたい方には、絶対のお薦め楽譜である。
 明日号は「スクリャービン : 輸入版楽譜」のお薦めの予定。 1人でも多くのピアニストの皆様が、スクリャービン を素晴らしい演奏で弾いてほしい! 「スクリャービンの名演」聴きたい人は(私高本に限らず)多いと思うぞ!!!
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