Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

カンブルラン指揮読響定期演奏会 2013.09.03現代音楽プロ「ブリテン&ストラヴィンスキー他」批評(No.2332)

2013-09-03 23:21:51 | 批評

全4曲に「ブラヴォーの嵐」が降り注いだ『極めて稀有な現代音楽プログラム』がここにあった!


  「ヒョーロンカが絶賛していたが、演奏会場はブーイングの嵐」なんて情景は、東京ではざらにある。最も有名なのが、1997年10月10日新国立劇場オープニング初日「團伊玖磨:建(Takeru)」公演。当ブログの前身 = Daily Classical Music Critique in Tokyo が実情を詳細に描き、それを(全部が全部)無許可で引用されて、火が点いて燃え上がった(爆

  ヴィヴァルディ「四季」とかベートーヴェン「運命」とかドヴォルザーク「新世界より」などのド名曲に比べれば、集客は悪い、合唱団員やエキストラが極めて多く「採算が悪い」(← この日も盛大に合唱団員とエキストラが演奏しており、「採算悪い」の典型!)、練習時間が多く必要、などの為、ほとんど演奏されない曲ばかりを集めたプログラムである。
 「メシアン:管弦楽曲全曲CD」にて、全世界に名を轟かせた カンブルラン。メシアン に限らず、ブリテン も ストラヴィンスキー も、それはそれは「切れ込みの深い演奏」を揃えて、聴かせてくれた。「小 → 大 → 小 → 大」編成の順序。大編成の2曲は「無闇に大編成」で、小編成の2曲は「訳分からんほど小編成」であり、その「鮮やかな対照」が印象的な演奏会であった。


ブリテン「ラクリメ」 は、8(Vn),8(Va),4(Vc),3(Cb) 編成オケ と ソロヴィオラ の為の協奏曲


  う~ん、曲自体は(録音で)既に知っていたのだが「ナマ演奏初体験」。左から「Vn,Va,Vc」でチェロの後方にコントラバス。

ソロを弾いた 鈴木康浩 の名技 の素晴らしさ


は、猫頭ヒョーロンカ = 私高本 でさえ、はっきり伝わって来た。特に終曲直前の「オケのヴィオラ首席奏者とのデュオ」の感銘の深さは、筆舌に尽くせない。


 大編成の2曲の素晴らしさは何と言えば良いだろうか? これまで、散々(CDでは)聴いて来た曲なのに、

カンブルラン指揮読響で聴くと、「全てを洗い落として、今ここに生まれた曲」に聴こえる! のが最大の魅力


  これがあるから「演奏会通いは止められない」んだよなあ(爆

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