ピアノソナタ第16番イ短調「第１大ソナタ」作品42 D845 その２(No.1641)

花粉症の季節になった（藁
私高本も「文明人の１人」なのか、花粉症の症状が出る。川崎の西＆北方向の杉の木全部伐採してくれないだろうか？（爆
ブログ更新が滞った原因は「杉花粉」だ。

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　シューベルトの曲は、分野を問わず繰り返しが多い。交響曲でも、弦楽四重奏曲でも、ピアノソナタでも、歌曲でも多い。但し、「曲全体の長さ」からすると、歌曲ではほとんど「問題発生」は起こらない。習熟期の歌曲の中には、「１曲で２０分以上」の曲もあるが、「糸を紡ぐグレートヒェン D118」以降は、あまり無茶な長さの歌曲は減少し、「魔王 D328」以降は影を潜める。どちらも「出版前」である。

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　「ソナタ楽曲のシューベルト」は「後期作品」まで「繰り返し」が多い。これはシューベルト作品の大きな魅力であるのだが

初版の彫刻師にとっては「耐え難い苦難」であった！

と思われる。
　ベートーヴェン以前の「ウィーンの大作曲家　＝　ハイドン　＋　モーツァルト　＋　ベートーヴェン」でシューベルトほど、「繰り返しの多い作曲家は皆無」だったからである。

シューベルト「生前出版ソナタ楽曲一覧

は次の通りである。

連弾ソナタ　変ロ長調　作品30 D617(1823.12.30出版)




弦楽四重奏曲　イ短調　作品29 D804(1824.03.14出版)




ピアノソロソナタ　イ短調　作品42 D845(1826.03.01出版)




ピアノソロソナタ　ニ長調　作品53 D850(1826.04.08出版)




連弾ソナタ　ホ短調　作品63&84(1826.06.17 & 1827.07.06出版)




ピアノソロソナタ　ト長調　作品78 D894(1827.04.11出版)




ピアノ3重奏曲　変ホ長調　作品100 D929(1828.10出版)

　そう、信じられないことに『わすか７曲』なのである。

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　初めの2曲は「繰り返し問題」は無い。次の2曲(D845&D850)になると、繰り返しが余りに多くなる　＞　彫刻師にとって

D845　は「繰り返し」を省略された




D850　は「無駄な繰り返しを背負わされた」

が実績。どちらも「不幸な旅立ち」であった。ちなみに、次のピアノソロソナタ　＝　D894　は、「繰り返しを最小限に留めた曲」である。う～ん、シューベルトもつらかっただろうな！