「完成した、と思っているピアニストの演奏」 > 「未完成、と思っているピアニストの演奏
2月4日 の演奏会の準備の為に「手持ちのシューベルトピアノCD」を全て聴き直した。漠然と聴いていた時は、
ケンプ & クリーン の演奏が良い、と思い込んでいたが、改めて聞き直したら、バトゥラ=スコダ & ティリモ の方が、「ヘンレ版第3巻」に収録されている曲では『楽章単位』ではっきり上だった
つまり、「全楽章は完成していない」と思って録音したピアニストよりも、「全楽章が実質完成している」と思って録音したピアニストの方が上だった!
今回、佐伯周子が演奏する曲で言えば、D279/1, D279/2, D459/1, D459/2 である。「ピアノ技巧」的には、(年老いていたとは言え)ケンプ や (まだ年も若かった)クリーン の方が勝っているような気がしていたが、私高本 = 猫頭ヒョーロンカ の妄想だった。
『完成している!』と言う確信が、名演を引き出す原動力!
と感じた次第である。「補筆完成版」については、バドゥラ=スコダ & ティリモ とは全く見解が異なるのだが(爆