Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

キリシマ祝祭管弦楽団東京公演 2013.08.06 批評(No.2319)

2013-08-06 23:57:54 | 批評

圧倒的感銘を受けた 下野竜也指揮 キリシマ祝祭管弦楽団「ワルキューレ」第1幕


  14年ぶりの「霧島国際音楽祭東京公演」となったコンサートだった。ロビーは「鹿児島郷土色てんこ盛り」だった。だが、

「地方オーケストラの東京公演」とは全く異なり、『東京のプロオーケストラ水準を越える一体感溢れる ワーグナー:ワルキューレ第1幕』


であった。マリインスキー劇場から招いた3名のソリスト = シマノヴィチ、ステブリアンコ、シムレーヴィチ の3名は「ワーグナー歌手」として、それは素晴らしい歌唱を披露してくれた!!! 感謝!!!!!

  だが、それだけでは無い。

下野竜也指揮 の焦点の合った集中力が途切れない棒 + 霧島国際音楽祭参加の若いメンバーを加えたオーケストラが「同じ方向へ音楽を揃えた一体感


の賜物だ。コンサートマスター = ローター・シュトラウス を始めとする 弦楽器の「量感を維持しながら、繊細なピアニシモも紡ぎだして行く」のは、夏の音楽祭のオーケストラ とは感じられないほどだった。

 満員の客席からは、ブラヴォーの嵐が注ぎ、拍手はコンサートマスターが礼をして去るまで止まなかった。尚、ベートーヴェン交響曲第1番(コンサートマスター:藤原浜雄)は、バッハ時代の「シンフォニア(序曲)」のようにワーグナーを聴き終えた後では感じられた。

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