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登山列車に乗る ~雲行き怪し~ 【スイス旅行記】 

2007-11-03 15:53:46 | スイス旅行記 2007夏
       途中下車駅の窓から外を眺める。雲の中だった。



〈「登山列車に乗る ~GRINDELWALD発~」の つづき 〉




カナリア色の登山列車は、山を登っていきます


横に見えるアイガーの壁は、ますます深い雲の中・・・


途中駅:Alpiglen(アルピグレン)。1616m。


ピンぼけしていますが、ウシ…だっけ?ヤギだっけ?ヒツジだっけ?




これがアイガーの壁の端?
端まで来ちゃったぞー!? と。
この世の果てまで 簡単に電車で来てしまったような、ちょっと変な感じがしました。
なんだか不思議であっけない感じ。





ここで登場!
「スイスインターナショナルエアラインズ」機内 (「24時間旅行 眠気と闘う」)
アムステルダムからスイスへの乗り継ぎ便でもらったチョコレート。



列車のチケットです。
“VIA KLEINE SCHEIDEGG”(クライネ:シャイデック経由)と書いてありますね。

こちらで(「登山列車に乗る ~GRINDELWALD発~」)表示板にあった通り、
この電車は、クライネ・シャイデックまで。


ここで電車を乗り換え、新しい電車に乗ります。

ただ、不思議なことに
この乗り換えの時の写真が一切 無いのです。

たぶん、この時、結構 緊張感があったのだと思います。
ガイドさんの親切な(?)事前ガイドのおかげで、
私達のツアーは、「高山病」を心配する人が とても多かったのです。

私も、これまで3000m以上の山に行った時は、
必ずといっていい程 頭が痛くなった経験があったので
心配していました。
高山病予防のためには、甘いものが良いということで
上のチョコレートは、そのために出したものだったんですよ。

ちなみに、高山病を予防するための その他の注意事項
・大声でしゃべらない
・眠らない
この2点、なにげに守るのが難しいんですけどね。

黙っていようと思ったら
電車の揺れのためか、高度が高くなってきたためか
ぼ~~~っと してきました。
眠いような眠くないような、変な感じです。
でも、眠ってはいけないので目を開けています。

乗り換えた後の電車は、
それまで乗っていた電車とは違って、
ほとんど 真っ暗なトンネルの中を走るのです。

しかも、それまでとは違って、
「電車に角度がついている」
もろに「のぼっている」という感じ。

私は
何故か悲哀or苦悩を漂わせながら、
抜け殻のように ぼーっとしておりました。

時々、前に座っているツアー仲間の方々に
チョコレートなどをいただきながら・・・。



むむっ!!
良い気配が若干。
 (この写真は、おそらく「アイガーグレッチャー(Eigergletscher)」にて。
  下に見えるのは「アイガー氷河(Eigerglecher)」ではないかと思います)

先ほどまで、どんよりとした雲の下を進んでいたのに
青空が見えたり、山が光っていたりして
雰囲気が変わりましたよね。

ひょっとすると、
雲の上に出てしまえば お天気なのかもしれない?
ちょっとだけ期待感が出てきた瞬間でした。


先ほど、
この電車は「ほとんど 真っ暗なトンネルの中を走る」
と書きましたが
それは 何故かというと
「アイガーの壁の中を進む」からなのです。

アイガーの壁の中を掘って、電車を通したんですね。
(なんだか すごい。日本人とはちょっと発想が違う気がします)


そして、途中駅では
電車が数分間停車して
「壁の外」を見に行く時間をとってくれます。
駅は当然、壁の中にあるわけですが、窓があって、
そこから壁の外を眺められるのです。


壁の外↓   がっかり

最初の停車駅「アイガーヴァント(Eigerwand)」(2865m)にて。窓の外を眺める。


もしも景色が見えるとするならば、グリンデルワルト方面だそうです。
でも、この時に見えたのは、
一面を覆う 暗い灰色の雲と
月のようにまん丸い 雲で霞んだ太陽だけでした。





登山列車に乗る ~雲上世界へ~」へ つづく


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