久しぶりに名古屋城へやってきました。
正門
西南隅櫓
東南隅櫓
表二之門
表一之門跡
今回訪れた目的の一つは本丸御殿を見学することです。
かつて、名古屋城には二条城に匹敵するほどの立派な本丸御殿がありましたが、第二次世界大戦の空襲で失われてしまいました。
しかし、2009(平成21)年より、復元工事が始まり、現在、玄関と表書院、対面所、下御膳所を公開しています。
なお、2017年(平成29)度には、工事完了。2018年(平成30年)度全体公開を予定になっています。
時間を限定して復元工事の様子を見学できます。
見学希望者はヘルメットを着用します。
ガラス越しに工事の様子を見ることができました。
次に、すでに復元・公開されている場所を見学しました。
まずは、玄関
ここは虎の間とも呼ばれた本丸御殿の正式な入り口です。
藩主に謁見する者が控える場でもありました。
一之間の襖絵
本丸御殿は空襲により焼失しましたが、襖絵は疎開していて無事でした。
それを丹念に模写したものが公開されています。
その鮮やかさは息をのむものがあります。
表書院
藩主と家臣などの正規の謁見に使用されました。
江戸時代には大広間と呼ばれ、上段之間から一之間・二之間・三之間・納戸之間にいたる広大な建築でした。
表書院三之間
表書院二之間
表書院上段之間
対面所
藩主と身内などの内々の対面・宴席の場として使用されていました。
対面所次之間
対面所上段之間
下御膳所
長囲炉裏が備えられており、料理の配膳や温め直しの建物と考えられています。
なお、上台所はミュージアムショップとなっています。
天守閣です。
小天守(左)とつながった連立型です。
やっぱり名古屋城と言えば金鯱ですね。
今、名古屋市では天守閣を木造で再建しようという計画があがっています。
事の起こりは河村市長による提案です。
「尾張名古屋は城でもつ」と言うぐらいですから、目立った反対意見はないようですが・・・
問題は予算です。
そもそも、名古屋城天守閣は姫路城のそれを越える巨大建造物で、天下普請すなわち国家プロジェクトでつくられています。
それを担うほどの財政的余裕は今の名古屋市にはないのです。
「木造再建は反対じゃないけど財政的に余裕ができてから」というのが大方の意見でしょうか。
ところが河村サン、「2020年の東京オリンピックに間に合わせる」なんて無理なことを言って、これを否定されると、
こんな嫌がらせを掲げてしまいました。
もっとも、その数日後、市長は、年越しで名古屋城を公開し、天守閣から初日の出をみようなんて発案されております。
天守閣内部にはエレベーターが用意されています。
本日、第二の目的は天守閣二階で行われているスター・ウォーズ展です。
こちらは撮影禁止だったので省略しますが、スター・ウォーズファンの私にはたまらないものでありました。
東一之門跡
清正石
加藤清正が積み上げたとされています。
旧二之丸東門
もともとは二の丸東側にあったのですが、愛知県体育館の建設に伴い移築されました。
二の丸庭園
城は巨大になりすぎるとかえって警備上の盲点が出てしまうのではないかと思っていましたが、なかなか手の込んだ堀・石垣で守られています。
本丸北西にある御深井(おふけ)丸には、本丸御殿の木材加工工場が建っていました。
こちらも作業の様子を見ることができます。
西北隅櫓
名古屋城を訪れたならば、是非と寄りたいのがここです。
数少ない現存建築物の一つです。
櫓ではありますが、その規模は宇和島城天守を上回ります。1611(慶長16)年に清須城天守または小天守を移築したものと伝えられており、清洲櫓とも呼ばれています。
乃木倉庫
明治初期に建てられた旧日本陸軍の弾薬庫です。
乃木希典が名古屋鎮台に在任中に建てられたので、いつしかこうよばれています。
名古屋城が空襲に遭う直前に、本丸御殿の障壁画などがここに収められました。
そのため焼失を免れ、模写ではありますが今でも鑑賞することができるのです。
梅の花が咲き始めたある春の1日でした。