Petrol Bug's

――――― THE SUNBEAM FROM THE FAR EAST ―――――

Ambush

2012-05-27 | Weblog
先日のサイクルスタンドの一件にて、戦後は終わったはずだったのだが…。走れば思わぬ伏兵がいるもので。どうも灯火類の具合がおかしい。ばーっと走っていると時折充電しなくなる。…んん?あれこれ配線を確認し、結果ダイナモからの配線を留め押さえるゼリービーンズ型のプレートのマイナスねじが緩んでいた。よし、これで解決…と思いきや。夜半走っているとまたもアンメーターが停止。アクセルを開けると点くのでとりあえず帰宅し、翌日チェックするとヒューズが飛んでいた。これは…ヘッドライトの中で何処かが接触しているな…。



ヘッドライトを開けると…。果たして真鍮のイモネジがころんと落ちている。スイッチの配線を留めるやつだ。おそらくこれが走行中に中で踊って接触、ショートしたということか…?心配なので他の配線類もチェック。接触はしていない。前オーナー曰く、電球のソケット内部にある二つの端子のバネが接触して悪さすることもあるよ、とのことだったので、ついでにそこは熱収縮チューブで絶縁。どうでもいいけどここのイモネジ、ナメているにもほどがある。全然回らねえ。気持ちいい整備の為にも要交換だな…。

帰宅時、一応は灯火類は無事でした。振動って本当にネジの敵だわなあ。
 

Wounds of War

2012-05-20 | Weblog
一週間ほどサイクルスタンドのない状態でしたが、学校でボルトを再製作。ダブルコイルスプリングワッシャーも落としてしまい、在庫もないので手元にあったひと回り小さいやつを流用。そのぶんスタンド側の穴にスリーブを入れて肉を稼いだが…。既に元の穴は楕円であった。きっとこのスリーブもすぐにすり切れてしまうでしょう。



ヴェロ越しのビーム。いい眺めです。スタンド用ボルト製作、スタンド側スリーブ加工に加えて、プライマリーのガスケットをゴム入りコルクシートで再製作。びしっとしました。…じわじわと気温が上がってきましたね。乗れるうちに乗っておきたい。
 

Battle in Outer Space II

2012-05-13 | Weblog
恥ずかしいけれど、帰って参りました。長らく事勿れ日和見主義者として安逸な暮らしを営んでいた自分の元にもついに赤紙が…。昨年は醤油を呑んでやり過ごしたものの、今年は軍医の目も厳しくなり…。ナタール人どもを狩る為、スピップ号に火を入れた次第です。

…とは言え当日、目が覚めたら14時を回っていた。2件の着信をシカトしつつ、パンとコーヒー牛乳で優雅に朝食。必要もないネットサーフィンなどでグズグズした挙げ句、16時にようやく出撃。何の準備もしていないが、途中で止まったら止まったでいいかと高速に乗り、一路佐野へ。ぶっちゃけバルブがジェントリーウィープスなのと、くねくねと曲がるたびに現れる継ぎ目による突き上げ、速度を上げれば車線を跨がんばかりの強風で、東北道に入る頃には精神的にヘトヘトでございました。



東北道に入ったところで、一応のバルブチェック。取り立てて大きく削れている様子もないので、そのまま休憩地点の羽生PAを目指します。思えばこのとき、妙に停めた車体がグラつくな…という気配はあった。どんどん追い越されても気が咎めることもない3車線を50マイルほどで流す。かなり迷惑。この辺から日も暮れて来て寒かった…。車体から受ける振動以上に、自前の歯の振動で痺れます。とにかくPAまで行って着るものを…の一念でした。何とか羽生に辿り着き、サイクルスタンドをかけると…ごろん、がしゃーん!…倒れた。……え???



石でも踏んづけたかな?と思いつつ起こすと何かがおかしい。スタンドを留めるボルトがありません。そうか…。ここか…。どこかは落ちると思っていたが…。よりにもよっていちばん再製作が面倒なところを…。さしあたって傍の鉄柱に立てかけ、トイレとコーヒーを済ませた後、対策。走行中暴れないようにワイヤリングしておきます。



持っててよかったワイヤリングツール。リジットツーリングには必須ですね…。その後は佐野田沼で高速を下り、何とか無事に佐野キャンプに到着。着くなりスタンドをかけることが出来ないので、先着隊の方の助けを借りてゴムバンドで柱に括りつける。す、すいません、ありがとうございます。この場を借りて、改めてお礼申し上げます。着いた頃にはもう日もとっぷりくれており、15時には着いていたという諸兄はほどよく出来上がっておられました。ガチガチと震えながら薪にあたり、肉を食い、酒を呑む。適当なところで風呂にも入り、午前2時くらいに就寝。轟くいびきなどどこ吹く風。ぐっすり眠ることができました。

明けて翌朝、片付けと解散式を経て一斉に出発。天気もよく気温も暖かいが…昨夜の酒が若干残っており、気持ち悪かったのは秘密です。途中で集団を離れ、その後はマイペースで下道を帰る。2時間ほど走って休憩。





駐車場で横になり、ここらあたりでやっと酒が抜けた。その後、4号をひたすら上る。行く道と違い、ある程度車体への信頼も蓄積したのと、何より天候に恵まれて寒くないことで復路は格段に快適でした。あっという間に都内に到着した。



学校に寄って、ガーダーフォークのグリスアップとエンジン・プライマリーオイルを交換。いやあ、気持ちよく帰宅できるなーと思っていたら、僕が去った後路上にオイル溜まりができてたそうです。プライマリーオイルに傍にあったハーレーのやつを使ったら柔らかすぎた…。ほどよく落ちもつき、不具合もスタンドのみで、馴らし後初の遠征としては上出来でした。翌日は背中と肩がバキバキでしたが…。

関係者の皆様、楽しく貴重な機会ありがとうございました。あと生来人見知りで無愛想な為、何か失礼があったらごめんなさい。
 

While my valve gently weeps

2012-05-05 | Weblog
今更だが動画を上げてみる。本当はエンジンかけるとこからやりたかったんだけど、三脚がなかった。



…で、だ。表題のような現象が起こっている。というのも慣らしも終わったことだし、ちょっぴり高速でも乗って飛ばしてみるか、と。走っている間は至って快調。非常に気持ちがいいのだが…。高速を下りて信号待ちなどするに、どうも金属が擦れる音がする。…またピストン?と思うが、まわすと消える。その後停車してエンジンを止め、クランキングするに…。どうも排気側のバルブが鳴くのです。バルブに油を注すと泣き止むので間違いない。…さしあたって、ヘアピンの挙動が不審という説もありますが、コイルに換装するのは大変。同じスプリングで吸気側は問題ないことを考えるとクリアランスか作用角…となりそうなものだが…。目立ってガイドが削れている様子もない。作用角も…シム単位で調整はしとる。異音とガイド穴の摩耗をチェックしつつ油も注しつつ…まあ、しばらく様子見かな…。終わんねえなあ、このバイク。