真夏の牧場訪問（その１）

先日、見てきたお馬たちです。
この日は台風１１号が四国に上陸したため、羽田を発ってからも眼下はずっと雲海でした。
が、津軽海峡で雲が切れると、降り立った千歳はピ～カン晴れ
まずは追分ファームへと向かいます。　　

ヨナグッチ１４

１ヶ月で上物がグンと大きくなりました。
どちらかと言えばスマートな馬体でしたが、血統どおり逞しさが出てきた印象です。
柔らかい動きと軽い歩様は変わらず。
『芝・ダート、どちらも行けるクチでしょう』
どっちつかずでは困りますが、得体がしれぬ分、楽しみではあります。


次いで、社台ファームへ移動。

ムーンレディ１４

ちょうど洗ったばかりだったそうで、水も滴るなんとやら
雲一つないピーカン照りの下なので、コントラストが強すぎる写真になりました。
早速、Ｙ師に指摘された箇所をチェックするも、素人にはよく分かりません。
今回、いろいろな方に聞いてみましたが、諸説ふんぷん。「気にしない」ことにしました。
奇しくも、この日の１週前に半兄オルドリンが引退。
入れ替わりに出資したかたちの弟くん、兄、そして出資者の無念を晴らして欲しいものです。

レインボーフラッグ

グリーンの様子見馬。
バランスの良い馬体で悪くないと思いましたが、いまひとつ訴えてくるものがなく、様子見継続。
このままグリーンはリストラしてもいいかなとも思うのですが・・・
昨年、散々迷った挙句に見送ったブランドベルグとカプリチオーソが新馬勝ちしたからなあ、う～む・・・

ジオラマ

レインボーフラッグと比べると、しっかりした歩様を見せます。
が、やはり一頓挫したことが影響しているのか、デカイ図体がそう思わせるのか、まだ緩さを感じる馬体でした。
もう少し時間は掛りそうですが、上は堅実に走ってますのでデビューが待ち遠しい１頭。
胴伸びした馬体から、ある程度距離は持ちそうです。


この日、ラストはノーザンファーム早来。

ロゼリーナ

函館入厩直前でしたが、間に合って対面できました♪
クラブの近況も読んでも動画を観ても派手なところがなく、どちらかと言うと地味な扱い。
ま、悪いことは一切書かれてないので良いのですが、ホントのところはどうなの？と厩舎長を探すも不在。
曳いていたスタッフさんは何度か跨っているとのことで、彼の話では：
『良いバネをしている』『負けず嫌いで人には従順だが馬には強い』
『その一方で、調教では他馬の後ろでガマンすることができる』などなど、悪くなさそう。
『もう少し馬体が欲しいですけどね』
まあ、この一族は概して小柄ですので、４２０㌔程度で競馬に使えれば。

メリーモナーク

隣りで屋根付き周回コースを新設中につき、厩舎内で対面。
やっぱり、競馬を使ってきた馬は馬体が全然違います。
Ｈ厩舎長が居たので、早速、インタビュー
「なんか、直ぐにでも使えそうな馬体してますね」
『だいぶ戻してきましたよ』
『でも、晩生なのでまだ成長が見込める馬。ムリすると振出しに戻っちゃうからね。じわじわと・・・』
「てことは、復帰は秋？」
『まだ決まってないので。これから１５乗って、それからになりますね』
最新のクラブ近況では、１５を乗り始めて順調な様子。
初勝利を挙げたレースは強かったので、復帰を楽しみにしましょう。

サンクロア

函館でゲートを受かって、一旦、帰厩。
『あのままデビューも可能でしたが、小柄なので成長を促そうと戻しました』
『いちど入厩させたことで、心身共に成長が見られます。可愛い子には旅をさせよデスネ』
ここで質問。
「前回、シルバーステートと互角に動くとお聞きしましたが、そのご意見は変わっていませんか？」
『え？ 誰がそんなこと？ ワタシ？ そんなこと言いましたっけ？』
Ｈ厩舎長、健忘症のようデス。
パワーはあちらが勝るようですが、この馬は操縦性が良いとのご意見。
『前にも行けるし、後ろでガマンもできる。行きたいときに鞍上の指示どおりにスッと動けるのは強みになります』
てことですので、これまたデビュー戦がとても楽しみです。

（その２に続く）