台湾で最高に盛り上がっている間に、
こちらは大変なことになってしまったようで。。
+
二つ思ったことがあります。
その1.
「日本将棋連盟はこのままじゃだめだ」
というのはもう5年前、いやもしかしたら10年前くらいからずっと言われていたこと。
ただ、「具体的にどうダメになっていくのか」というのは誰もわかっていなかった気がします。
一番わかりやすい予想は、「スポンサーが減ること」=「契約金が減ること」。
たしかになくなった棋戦もありました。
でも、実際には単純にプロ棋士の総収入が減るという形ではなく、
「お金が減ること」に対する危機感を背景に様々な形で問題が湧き上がってくる、
ということなんだと思います。
名人戦問題もそう。女流棋士の問題もそう。
きっとこれからも様々な問題が湧き上がることでしょう。。。悲しいことです。
++++
その2.
人材の流出。
『勝手に将棋トピックス』に関西の連盟のホームページの質が下がった話が書いてありました。
事実を確かめたわけではないので断定はできませんが、
たしかそれも熱心な人材がいなくなってしまったからのはず。
どの企業も益々ウェブ戦略に力を入れているこのご時世に、
ウェブの質が下がるのはかなり痛いです。
(というかむしろファンを獲得したければ、まずウェブ戦略からでしょう。。。)
目に見えて人材が流出し始めているのであれば、
それは、今ある組織の枠組みと時代の流れとの齟齬が
加速度的に大きくなっているということなのかなぁという気がしました。
++++
さっき、台湾のIDEAプロジェクトで知り合った友達とフランス語でチャットしてました。
9月からフランスへ留学に行くそうで、
僕も初めてのフランス語チャット友達ができて嬉しいところです。
海外の友達とも瞬時に会話できてしまう。
あるいは、今や一人一人がノートパソコンを持つのが当たり前になりつつあります。
今回のプロジェクトでも、PC持参は"Strongly Recommend(強く推奨)"となっていました。
実際、グループワークで発表する際にはインターネットで調査するにしても、
発表のためのパワーポイント作りのためにも、PCが必須となります。
そして各自が各自のPCで行った作業を、USBメモリを通じて共有する。
北京大学とディスカッションした時もそうでした。
もうみんなPC持ってきてる。
++++
企画が終わりそれぞれの国に戻れば、すでに写真や動画がアップされ瞬時に共有。
思い出話は、ネット上の会話にて花咲きます。
どこに出かけていても、あらゆる場所から、インターネット上に情報が集まってくる。
++++
さらに。
今は普通に生きている人たち一人一人の声が、
ネットを通じて発せられる時代です。
トップダウンで一方的に情報を発信する時代は終わりました。
いかに声を取り入れられるか、というところが重点化されています。
声を取り入れるというのは、ただ意見を反映させるためのものではありません。
むしろ、一人一人が声を発する場を提供することにポイントがあります。
というのも、声を発する人たち(将棋界ならファンとか識者とか)が
声を発する過程を通じて、対象(将棋界)との心理的距離を
縮めることにもつながるからです。
++++
とにかくとにかく。
今は生活空間が徐々にネットに移り始めている時代ということ。
いかにネット空間上で提供できるか。囲い込むか。
そこに頭を使う時代が来ています。
++++
将棋がいかに愛され楽しまれるか。その空間をいかに生み出すか。
今は、基本的には対局する場所しかないですね。
日々のコミュニケーションをする場所はmixiであるとかブログ上であるとか、
将棋に関わる組織の手の届かない場所に限られています。
++++
そうはいっても。
前の時も書きましたが、目の前の生活が大変な時に、人は、
そうそう先のことを見据えられるわけではないと思います。
僕自身だって、学生という気楽な身分だからこそ自分の収入にもなんにも結びつかない、
こういう問題に注目する余裕があるわけで。
だから、目の前の利益を重要視する人を責めるのは酷だと思ってます。
そこは仕方ない。
だから、きっと、より先を見据えかつ今の次代に必要な見識と技術、人材を擁する誰かあるいは組織が
大きな変革を徐々に加え始めることになるんじゃないかなぁという気がしています。
++++
追記。
その3.
日本将棋連盟は、「プロ棋士」というブランドと、
「棋力」という、やはり尊敬に値する技術を持った人材を擁しています。
これはこれでとても大きなものでしょうし、大切に、価値を引き出していくべきものだと思っています。
ファンの熱狂を生み出すことができるのは「プロ棋士」というブランドがあってこそ。
また仮に将棋の技術を追究することが社会の利益的なものに結びつかないように見えても、
科学の基礎研究と同じで、そこは将棋の技術を進歩させる専門家がいてもよいところでしょう。
++++
おまけ。
香港の将棋プレーヤーが今日本に遊びに来ているそうです!
これも、さっき、友達からチャットで話しかけられてわかったこと。
"Hey, Kazuma"
"Hi, Paul!"
"I can give you some good news."
"wow, really."
"Now my friend is...
みたいな感じで話しかけられて、電話番号まで教わって。
明日朝に電話してみます。
++++
まとめ。
1)崩壊は、様々な形で現れる。今後も現れ続けるに違いない。
2)人材が流出し始めたのなら、それは、時代から遠ざかっているということ。
3)現代社会においては情報インフラがとても整備されてきている。
4)人々の生活空間はネット上に移り、いかにネット上で囲い込むかが焦点になっている。
5)連盟の持つ財産は「ブランド」と「棋力」。
++
時代の潮流に乗ることで既存の財産から価値を引き出してゆくことができたら、
とってもいいなぁと思いますた。。
まあ実際はなかなか大変ですよね><
+
おまけのおまけ。
僕じつは自分のPC持ってないです。早く買いたい。お金貯めなきゃ。。
+
おまけのおまけのおまけ。
英語があまりにもひどいことがよぉぉぉくわかったので、
今日から、弟とは英語で会話することにしました。。。
弟は僕の文法ミスを片っ端から直してくれます◎笑
こちらは大変なことになってしまったようで。。
+
二つ思ったことがあります。
その1.
「日本将棋連盟はこのままじゃだめだ」
というのはもう5年前、いやもしかしたら10年前くらいからずっと言われていたこと。
ただ、「具体的にどうダメになっていくのか」というのは誰もわかっていなかった気がします。
一番わかりやすい予想は、「スポンサーが減ること」=「契約金が減ること」。
たしかになくなった棋戦もありました。
でも、実際には単純にプロ棋士の総収入が減るという形ではなく、
「お金が減ること」に対する危機感を背景に様々な形で問題が湧き上がってくる、
ということなんだと思います。
名人戦問題もそう。女流棋士の問題もそう。
きっとこれからも様々な問題が湧き上がることでしょう。。。悲しいことです。
++++
その2.
人材の流出。
『勝手に将棋トピックス』に関西の連盟のホームページの質が下がった話が書いてありました。
事実を確かめたわけではないので断定はできませんが、
たしかそれも熱心な人材がいなくなってしまったからのはず。
どの企業も益々ウェブ戦略に力を入れているこのご時世に、
ウェブの質が下がるのはかなり痛いです。
(というかむしろファンを獲得したければ、まずウェブ戦略からでしょう。。。)
目に見えて人材が流出し始めているのであれば、
それは、今ある組織の枠組みと時代の流れとの齟齬が
加速度的に大きくなっているということなのかなぁという気がしました。
++++
さっき、台湾のIDEAプロジェクトで知り合った友達とフランス語でチャットしてました。
9月からフランスへ留学に行くそうで、
僕も初めてのフランス語チャット友達ができて嬉しいところです。
海外の友達とも瞬時に会話できてしまう。
あるいは、今や一人一人がノートパソコンを持つのが当たり前になりつつあります。
今回のプロジェクトでも、PC持参は"Strongly Recommend(強く推奨)"となっていました。
実際、グループワークで発表する際にはインターネットで調査するにしても、
発表のためのパワーポイント作りのためにも、PCが必須となります。
そして各自が各自のPCで行った作業を、USBメモリを通じて共有する。
北京大学とディスカッションした時もそうでした。
もうみんなPC持ってきてる。
++++
企画が終わりそれぞれの国に戻れば、すでに写真や動画がアップされ瞬時に共有。
思い出話は、ネット上の会話にて花咲きます。
どこに出かけていても、あらゆる場所から、インターネット上に情報が集まってくる。
++++
さらに。
今は普通に生きている人たち一人一人の声が、
ネットを通じて発せられる時代です。
トップダウンで一方的に情報を発信する時代は終わりました。
いかに声を取り入れられるか、というところが重点化されています。
声を取り入れるというのは、ただ意見を反映させるためのものではありません。
むしろ、一人一人が声を発する場を提供することにポイントがあります。
というのも、声を発する人たち(将棋界ならファンとか識者とか)が
声を発する過程を通じて、対象(将棋界)との心理的距離を
縮めることにもつながるからです。
++++
とにかくとにかく。
今は生活空間が徐々にネットに移り始めている時代ということ。
いかにネット空間上で提供できるか。囲い込むか。
そこに頭を使う時代が来ています。
++++
将棋がいかに愛され楽しまれるか。その空間をいかに生み出すか。
今は、基本的には対局する場所しかないですね。
日々のコミュニケーションをする場所はmixiであるとかブログ上であるとか、
将棋に関わる組織の手の届かない場所に限られています。
++++
そうはいっても。
前の時も書きましたが、目の前の生活が大変な時に、人は、
そうそう先のことを見据えられるわけではないと思います。
僕自身だって、学生という気楽な身分だからこそ自分の収入にもなんにも結びつかない、
こういう問題に注目する余裕があるわけで。
だから、目の前の利益を重要視する人を責めるのは酷だと思ってます。
そこは仕方ない。
だから、きっと、より先を見据えかつ今の次代に必要な見識と技術、人材を擁する誰かあるいは組織が
大きな変革を徐々に加え始めることになるんじゃないかなぁという気がしています。
++++
追記。
その3.
日本将棋連盟は、「プロ棋士」というブランドと、
「棋力」という、やはり尊敬に値する技術を持った人材を擁しています。
これはこれでとても大きなものでしょうし、大切に、価値を引き出していくべきものだと思っています。
ファンの熱狂を生み出すことができるのは「プロ棋士」というブランドがあってこそ。
また仮に将棋の技術を追究することが社会の利益的なものに結びつかないように見えても、
科学の基礎研究と同じで、そこは将棋の技術を進歩させる専門家がいてもよいところでしょう。
++++
おまけ。
香港の将棋プレーヤーが今日本に遊びに来ているそうです!
これも、さっき、友達からチャットで話しかけられてわかったこと。
"Hey, Kazuma"
"Hi, Paul!"
"I can give you some good news."
"wow, really."
"Now my friend is...
みたいな感じで話しかけられて、電話番号まで教わって。
明日朝に電話してみます。
++++
まとめ。
1)崩壊は、様々な形で現れる。今後も現れ続けるに違いない。
2)人材が流出し始めたのなら、それは、時代から遠ざかっているということ。
3)現代社会においては情報インフラがとても整備されてきている。
4)人々の生活空間はネット上に移り、いかにネット上で囲い込むかが焦点になっている。
5)連盟の持つ財産は「ブランド」と「棋力」。
++
時代の潮流に乗ることで既存の財産から価値を引き出してゆくことができたら、
とってもいいなぁと思いますた。。
まあ実際はなかなか大変ですよね><
+
おまけのおまけ。
僕じつは自分のPC持ってないです。早く買いたい。お金貯めなきゃ。。
+
おまけのおまけのおまけ。
英語があまりにもひどいことがよぉぉぉくわかったので、
今日から、弟とは英語で会話することにしました。。。
弟は僕の文法ミスを片っ端から直してくれます◎笑
台湾楽しかったみたいでなにより。
本当にインターネットはすごいよね。
時間や空間を超越してて、しかも無限に広がっている。
四次元の世界ってどういうものなのかと思っていたけど、こういうものなのかもしれない、と最近思ったりしたよ。
英語を話したいのならSkypeをダウンロードするといいかもしれない。
パソコンを通じて国際電話がただでかけられて、しかも通話の質も電話より全然よいので、こっちではMSNとならんでみんなかなりダウンロードしてる。(しかもダウンロードも無料)
世界中の色々な人と知り合えて話せるから英語(や他の外国語)を練習するのにはとてもお勧めできるよ。
日本人同士で話すと日本語をそのまま英訳した英語のクセがつきやすいし、何より外国かぶれになったみたいな感じであまりおすすめしないな(笑)
中でも、「人材の流出」がもっとも大きな問題ですね。これがネットへのアクセスの遅れなんかにもつながってくるから。mixiとか、別に組織として近寄れないとか、そんなことは全然ないと思うけど。
まだまだ、この組織はこちらから発信していく、こちらから相手にアプローチしていく、ということに慣れてないと感じる。それは記事で言う「ブランドイメージ」に自分自身も気づいてなかったせいもあるだろうし、そうでなくても向こうから人が寄って来てくれたってのも大きいんだろうね。これからは、何もしないでいるとどんどん人は他へ行ってしまう。そういう危機感は、若い人はみんな持ってます。
特定の分野で抜けた力量を発揮してきた人と同等レベルの人をいきなり配置するのは難しいのは事実です。しかしそれを理由に今まで行ってきたことが継続できなくなってしまうというのは、組織としては問題だと思います。
今回はHPが例ですが、他の分野でも同様の問題が発生しうる可能性があることを意味しています。前任者のレベルが高いほど、それ以降とのギャップが大きくなるので、組織として事業、業務の継続性に関する危険性も大きくなります。
外部からの新規人材の登用と内部での育成という両輪を速度をあわせて進めていくことが必要ですが、現状を見る限り、そういった方向にうまく進んでいるようには見えないのが残念です。
PS 香港のプレイヤーというのは、日本人ではなく、香港で将棋を覚えた方でしょうか。
おっすひさしぶり~
ネットを四次元空間と表現するのは初めて聞いたけど、
すごく納得できるね。なるほどなー
Skypeは前使ってたよ。
パソコン一回壊れてからしばらくやってなかったけど、
またやってみようかな。
最近は台湾で出来た友達とチャットしたりしてる~
>daichanさん
またまたご紹介いただきましてありがとうございました。
将棋連盟も、いろいろ試みたりしているようで、
期待させていただいています。
6日はお疲れ様でした!!
>nakapinさん
初コメントありがとうございます^^
なるほど、たしかに。「人材の育成」というのも
組織の将来を見据える上でとても大切な視点ですね。
そんな組織であってほしいと願います。
香港の人は、日本人ではなく、香港で将棋を覚えた方です~
さて、今回のwebに付いての話題は本当に興味深く読みました。文章の組み立ても素晴しいと思います♪
私は、連盟HPの充実の鍵は「理事の方がどれだけwebでの情報発信に対して重要と考えているか?」に依るところが大きいのではと思います。
HPに情報を公開するに当たっては、情報量をどのぐらいにするかとう判断を、HPの製作担当者の一存で行うというのは無理ではないか?と考えるからです。
「ググる」という言葉が一般的になってきている現在に於て、最も重要なのは「情報の正確性」と「情報内容の充実性」ですよね?
連盟のHPには「将棋界の情報に於て、その情報にが正しいかどうかのお墨付き」や「連盟のHPを見れば将棋界のすべてが分かるという安心感」を与える意味でも、時間も手間もかかりますが、連盟のHPを充実させていくことを、理事の方は真剣に考えて欲しいものです。
将棋界の抱える問題点がオーマイニュースに共通していると思いましたので、
拙ブログで紹介させていただきました。ありがとうございます。
ネットに出てくる普通の人の声をどう扱うか、ネット空間を
どのように利用するかというあたりの考え方に共感します。
インターネットは使い方次第で、声を発する人たちと対象の間に
そびえ立つ壁にもなりえますが、そういった使い方はもったいないですね。
コメントどうもありがとうございました!
おっしゃるとおり、今や広報戦略は
広報担当者のみならず組織のトップが
直接に頭を使うべき位置づけになってきているように思います。
そしてまた、「正確」で「充実」したホームページが
必要とされているのもまた事実ですね。
またいろいろお話させてください!
>遅れ兄さん
ご紹介いただいたとのことありがとうございます。
インターネットは時に情報統制の道具にもなりますし、
良くも悪くも非常に大きな力を持ったツールですね。
今後もどんどん状況は進展してゆくのでしょう、
もしよかったらブログのURLなどもお教えくださいませ。
gooブログは色が変わったりしないので、リンクしてもわかりづらいですね。
オーマイニュースがインターネットを利用して壁を設けたいきさつと
顛末が書かれているブログを紹介します。よろしかったら見て下さい。
佐々木俊尚 ジャーナリストの視点
平野日出木さん、本当にそれでいいんですか?(上)(下)
http://blog.japan.cnet.com/sasaki/2006/11/post_8.html
http://blog.japan.cnet.com/sasaki/2006/11/post_9.html