小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

議会全員研修

2004年06月30日 | 研修報告
議員全員による研修会が福井自治会館で開催され参加しました。参加した議員が高志会の7名を含め全部で9名でした。参加率の低さが少し気になります。

研修の内容は「地方議会の制度と運営 -分権改革をふまえた議会-」です。議会運営について会議規則を踏まえた内容の講義でした。実際、議会に出ていますが会議規則をきちんと理解しているわけではありません。普通に運営されている限りにおいてはそれでも問題ありませんが、何かイレギュラーな事態が発生した時には会議規則の知識は大いに必要となってきます。本日の研修で理解できたわけではありませんが、折をみて勉強していかなければと感じた次第です。

桃太郎旗

2004年06月29日 | その他
いよいよ海水浴シーズンを迎え、町内の飾りつけもできました。
この飾りつけについて、批判ではありませんが感じたことをそのまま書いてみます。

先日参加した町並み塾での話しですが、風格のある町並みの品を落とす大きな原因のひとつが看板です。観光客を意識すると厚化粧(看板などが多くなる)な町になります。しかし、観光客は癒しを求めてこの町にやってくるのですから、観光客からすると魅力が低下するわけです。そこで角館町では看板を徹底的に排除するため、地道に観光業者と行政との話し合いが持たれたそうです。
ただしゲリラ的に出没するのが、よくカメラのフイルムメーカーなどで見かける「桃太郎旗(又はのぼり旗)」で、これが一番厄介だと言っておられました。
今まで看板や桃太郎旗について深く考えたことはなかったので印象的でした。

高浜町では、看板はもとより、桃太郎旗にいたっては観光協会自らが率先して設置しています。海水浴場に訪れる観光客が何を求めているのかは私にはわかりませんし、賑やかな雰囲気も必要かもしれません。
また、海水浴場特有の飾りつけはある種懐かしさも感じさせますので、必ずしも否定するものでもありません。それに観光協会員が総出で作業されている姿は素晴らしいと思います。
ただ、昔から当然の事として続けられてきたこの町内の飾りつけや、その他の事業(宣伝手段や観光イベントなど)について、関係者で喧々諤々の議論をしてみるのもいいかもしれません。海水浴客が年々減少しているわけですから、今までのやり方を疑ってみることも必要です。それに、議論にはお金もかかりませんし。

広報特別委員会

2004年06月28日 | 議会活動報告
広報特別委員会(議会だより編集委員会)に出席しました。終日、各議員から提出された原稿を添削する作業を行いました。一般質問の原稿7名分、各委員会報告、全員協議会の審議概要など膨大な原稿で、かなりハードな作業でした。
今回の議会だよりは7月23日に発刊される予定です。最終ページの「編集後記」は私が執筆します。ぜひ読んで下さい。

夜、某懇親会に出席し、夜遅くまで町づくりや議会活動について活発な意見交換を行いました。話し始めると酒量をセーブすることを忘れてしまい、つい深酒になってしまいます。

野瀬豊.com

2004年06月27日 | 活動日記
本日、6月定例会一般質問の質問と答弁を更新しました。6月17日の日記を参照下さい。

午前中、高浜消防団の消防操法大会が和田新港で開催され、出席しました。消防団の消火技術を競う大会で、2年に1回開催されています。消防議員を代表して閉会式で挨拶させていただきました。
大会を現地で見ると分かりますが、消防団のみなさんが真剣に取り組んでおられる様子がよく分かります。みなさん本当にご苦労さまでした。

野瀬豊氏のホームページが本日リニューアルしました。ドメインは前と同じなので、ぜひアクセスしてみてください。私のこの日記のリンクボタンも作ってもらっています。

昨日と今日、議会のテレビ中継がありました。何回見ても私のショボイ顔に馴れることができません。しかも早口で何を言っているのか分からないときています。やたら「あのう」を連発しているのも気になります。「の」が「ほ」になれば「あほう」です。高浜町議会に「あほう」はいらないのですが・・・

西村幸夫町並み塾

2004年06月26日 | 活動日記
石川県加賀市で開催された西村幸夫町並み塾に参加しました。西村氏は東大教授で、都市計画、都市保全計画、市民全体のまちづくり論などが専門です。世界遺産の評価を行う国際会議の副会長も務めておられます。

第27回全国町並みゼミ大聖寺大会に協賛して、4ヶ月連続で、各地で町並み保全運動を実践されている方々を招いて、その活動についてお話しいただくことになっており、今回が第3回となります。私は5月15日の第2回に参加し(5月15日の日記参照)、今回が2回目の参加です。今回の会場は、セミナーハウスあいりすという市営のホールで開催されました。前回は、蘇梁館という昔の北前船主邸を移築した伝統的な建物を使って開催しています。(次回は大正時代の芸妓の歌舞練習場で開催予定)

今回のゲストは秋田県角館町(かくのだてまち)の元町長で、高橋雄七氏です。角館町は城下町として栄え、今でも古い武家屋敷や町家が多く残された町です。特に武家居住地は「重要伝統的建造物群保存地区」の選定を受けています。
高橋氏は37才から角館町議会議員を務めていました。当時、武家屋敷の背景の山を削り学校を建設する計画が持ち上がり、これの反対運動をする中で町議としての限界を感じ、46才の時には町長選挙に初挑戦されました。しかし結果は落選でしたが、4年間じっくりと勉強し再挑戦し50才で町長に就任されました。(その後4期目で落選)

町長就任後は町並み保存による町づくりに力を尽くしました。角館町はこの武家屋敷の他に桜でも有名で、桧木内川の桜堤のソメイヨシノのトンネルには多くの花見客が訪れ、今や年間220万人の観光客が訪れる町となりました。

町並み保存を中心とした町づくりについてのお話しをいろいろ伺ってまいりました。特に、町づくりは歴史も考えて、じっくりと取り組まなければならない。浅はかな検討で、大切なものを壊してしまうと取り返しがつかないという話が印象的でした。
町づくりや観光を目指すのであれば、先進地を徹底的にくまなく視察して廻ることが大切です。この町長は、駅前整備にあたって、全国の有名な整備された駅前広場を視察して廻ったそうです。そして時にはJRや建設省(当時)とも衝突しながらも自分の理想とする駅前広場に整備し、結果、建設大臣表彰を受けたそうです。先進地に学ぶことの大切さを改めて感じた次第です。

消防士の救助技術大会

2004年06月25日 | 活動日記
来る7月2日に、消防士による救助技術大会の県大会が開催されます。
高浜分署からも、ロープ応用登はん、梯子登はんの2つの競技に出場します。本日、高浜分署にて、大会に向けた強化訓練の披露と激励式がありましたので、消防議員として出席しました。

みなさんは消防士がこの種の訓練風景をご覧になったことがありますか。ロープ応用登はんにしても梯子登はんにしても、とても人間業とは思えない恐るべきスピードで瞬く間に壁面を登っていきます。高浜分署で訓練されていますので一度見学してみるのもいいかもしれません。
激励式では消防議員を代表して挨拶をさせていただきました。

米国ウエスチングハウス社のエンジニア

2004年06月24日 | 活動日記
高志会と野瀬豊氏との意見交換会を実施しました。野瀬氏の今後の活動方針や高志会との連携方法、また高志会として今後の活動の進め方などについて忌憚のない意見交換ができました。今後の活動に生かしてまいります。
その後の2次会の某スナックで、米国ウエスチングハウス社のエンジニア5~6名と我々8名とで非常に盛り上がってしまいました。日米親善に役立ったと思います。

注:ウエスチングハウス社とは、関西電力が導入した原子力発電所、すなわち加圧水型軽水炉(PWR)の米国のメーカーです。大飯発電所の原子炉上蓋のトラブルの対応でこちらに来ているそうです。

辺真一氏講演会

2004年06月23日 | 活動日記
辺真一氏の講演を高浜町文化会館で聞いてきました。返真一氏は、コリア・リポートの編集長として、マスコミにもよく登場していますので、みなさんもご承知のことと思います。北朝鮮の拉致問題を中心にお話を伺いました。

講演の最後の方では、拉致被害者家族会の地村保さんと浜本雄幸さんも見えて挨拶されていました。
浜本雄幸さんが興味深い挨拶をされていました。いったいどこまで話をされるのかと見ていましたが、良い頃合で話が終わりました。あの話術をぜひ身に付けたいものです。

わたしたちのまちの憲法

2004年06月22日 | その他
飽きっぽい性格のため、本を最後まで読まないで他の本に手をのばしてしまいます。数多くの読みかけ本がありますが、つい先日アマゾンで懲りずにまた本を2冊買ってしまい、その内の1冊、ニセコ町長の「わたしたちのまちの憲法」を読み始めました。興味深い内容なので少し紹介します。

ニセコ町長の逢坂誠二氏は35歳の時、役場の係長職を辞して町長選挙に挑戦し、現職を退け全国最年少の町長に就任したことで有名です。
町長選挙出馬のため役場を辞めた時は、役場の職員組合を含む町内殆ど全ての団体が現職支持で、送別会も行われなかったそうです。「逢坂の話など聞くな」という現職町長支持団体・組織の締め付けで、後援会らしい組織も立ち上げらず、まさに家族の4票からのスタートでした。

そうした中、逢坂氏は一人でも二人でも自分の意見を聞いてほしいという切実な思いから「お茶の間懇談会」を始めました。
この懇談会にいち早く反応したのは、既存団体に組織されない主婦層を中心とした女性たちでした。彼女らの口コミによって懇談会に参加する町民は確実に増えていき、選挙告示の時までに延べ8百名を超える町民が参加しました。
選挙戦は手弁当の勝手連で盛り上がり、結果、126票差で現職を退けたのです。

さて、最年少町長は就任早々から矢継ぎ早に改革を進めました。逢坂氏には、わが町は非常に遅れている、ぼやぼやしていられない、という思いがあったからです。
「住民主体のまちづくり」そしてそのための「町民と行政の情報の共有化」「行政の透明性の確保」を推し進めるため、町民とのコミュニケーションを増やしていくための様々な取組みを始めました。

「まちづくりトーク」は、町民が5人程度で集まり、町長と話がしたいと要請すれば、昼夜を問わず時間が空いている限り、希望の場所へ町長が出向いて懇談します。
「まちづくり懇談会」は、予算広聴集会とも呼ばれ、毎年11月に予算づくりを前提に町内各地区で町民が行政と地域課題を語り合う場です。
「町づくり町民講座」は、町の産業や福祉、教育、財政などについて担当課長が町民に説明し意見交換する場です。
「こんにちは町長室」は、町長が町民を町長室に招いて懇談する場で、1人でも数人でも参加できます。「長年、町に住んでいるが、町長室に入ったことがない」という高齢の町民の一言で始められました。

人事異動も実施しました。前年度に全職員対象に意向調査を行っておき、これを元に大胆な異動を行いました。前職に留任したのは数人という異動規模です。
「町民総合窓口課」を設置しました。町民はその窓口のみに出向けば、あとはその課の職員が担当部課に当たります。また、経験豊富な各課の課長が窓口近くに座るようにしました。
週2回、職員が二人一組で町内をくまなくパトロールし、ついでにゴミや空き缶も回収します。
役場内全の職員全員にパソコンを配布しLAN環境を整備しました。毎日必ず、全職員にメールで、町政の動きや地方自治に直結した課題、国や道の動向、日本経済や外交問題、出席した会議の報告などを配信します。出張中でも出張先から必ず毎日配信されます。(今では町民以外でもホームページ上で読むことができます。私もよく読みます。)
逢坂氏は自治体職員の研修を特に重要視しております。町長就任の最初の予算編成で、職員の研修費をなんと6.5倍に増やし、全国トップの研修費としました。

以上、書いたことは町長に就任して早々に実施した改革です。やる気さえあればこれだけのことは直ぐにできるのです。この後、さらに数々の改革、例えば本の題名にもある、わたしたちのまちの憲法、すなわち、まちづくり基本条例の制定などを進めていくのですが、それはまたの機会に書きます。

定例会最終日

2004年06月21日 | 議会活動報告
6月定例会の最終日です。午前中、全員協議会で各委員長報告を聞き、質疑と意見交換を行いました。
高浜町議会には市町村合併に関する諸課題を調査する特別委員会が設置されています。(私は原子力対策特別委員会に所属)最近、自治体の人口規模1万人以上とする基準が出てきたことにより、大飯町や名田庄村で合併論議が活発になってきました。こうした情勢を受けて、高浜町議会としても、合併調査特別委員会の今後の進め方や委員会のあり方などについて議論が交わされました。

午後は本会議を開き議案の採決が行われました。本定例会に上程された議案は全て可決成立し、閉会いたしました。(私は全議案に賛成)
定例会終了後、高志会の議員数名と今回の定例会の反省や町村合併について今後どうすべきかについて議論を交わしました。

ところで、合併についての私の考え方は次の通りです。
私は高浜町や大飯町、名田庄村などで合併に反対される方の考え方が理解できません。こんな小さな自治体が、それぞれ首長などの執行部や議会を持ち、教育委員会などの各委員会やその他諸々の基礎的自治体に必要な組織を持つことの非効率性に疑問を感じないのかが不思議でならないからです。
合併で自治体規模が大きくなると住民に細かい配慮が行き届かないとする意見もありますがこの考え方は間違いです。合併後も地方公務員の数を減らさないのであれば、企画や管理部門の合理化によって合併前以上に高いレベルの住民サービスが提供できますし、現状のサービスを維持すればよいのであれば効率化した分の税負担の低減が期待できます。
またよく聞くのが、合併によってどんなメリットがあるのか、全く自分たちの地区にメリットなどないとする意見ですが、合併しない場合のデメリットも考えなくてはなりません。合併によって急に目に見える形で自分たちの町がよくなるなどと考えるべきではありません。
これほど交通網や情報技術が進歩した現代で、僅か車で10分程度で通過できる町ごとにそれぞれ町長や議会を持つことの不合理を考えるべきです。
安い費用で高い住民サービスを提供できる市町村合併に真剣に取り組んでいくべきです。

・・・今夜、8時から我家ではろうそくの明かりだけで過ごす予定です。(6月12日の日記参照)