森の薬草使い

体と心と自然の声を聴いて、ハーブや薬草を日常に生かすためのいろいろ

8月13日~15日 薬草リトリート報告

2010-08-22 16:47:50 | アーカイブ
ざっと報告します~。
また、私の個人的な思いなどは改めて。

まずは、1日目。

森の薬草使いは、まず、森からスタート。
まずは安珠から、120年前の磐梯山噴火によって出来たこの場所の説明と『森』についてのお話から。
自然と付き合う礼儀作法をお話した後に、
みんなが、この場所にしっかりとチューニングできるように、五感を使ったワークを行いました。
森の中で、自分の五感を研ぎ澄ませてその場から感じることに意識を向けます。
その後、曽原湖の湖畔でゆったり自然と繋がる気功をやって、一人ひとり木と語り合う時間をもちました。



外から戻ったら、まずは植物療法の基本を村上さんから。
庭でいくつかの植物の花の特徴、花と虫の関係などのお話を聞いて観察の後、
植物たちは、なぜ、私たちが植物療法で利用するような成分を作り出しているか、
植物の目線でのお話がありました。
その後で、植物からの恵みをしっかり受け取るために、正しいお茶の入れ方を各自実践。

自分が飲んでみたいものを選んで、それぞれ丁寧にお茶を入れてみます。
お茶として薬草を利用するのは簡単なことですが、味、香り、その他諸々、
多くの恵みを享受できる方法ということが改めて分かりました。



さて、2日目。

この日は、午後まで製剤実習。
フラワーエッセンスからスタート予定でしたが、あいにくの雨。
最初に、安珠からフラワーエッセンスのこと、植物の神秘学的視点などについて話しました。
雨を忌み嫌わず、みんなの学びが良い形になるようにと朝、瞑想してみて、
水の話をしようと決めたので、地球上をめぐる水のお話、
そして、フラワーエッセンスに使われる水のお話などをしました。



フラワーエッセンスではヨモギを使う予定なので、
みんなで、ヨモギをじっくりと観察してみました。



続く、村上さんからの製剤実習でも、ヨモギさんにお世話になることに。
1つの植物をあらゆる視点からみていくことで、植物にかかわる方法が身につけばいいなと。
ヨモギの香り、味を確かめながら、次の浸剤、チンキ剤、温浸油の製剤につなげていきます。
ニャンコも飛び入り参加。



浸剤は、硬水、軟水による違い、抽出時間などによる違いを比べる実験をしました。
温泉水も登場して、実験してみることで、面白いことが発見できました。

ゆったりランチタイムを終えた後は、
朝出来なかったフラワーエッセンスのつくり方実践をして、
チンキ剤、温浸油づくりと続きます。

チンキは、アルコール度数による成分抽出の違いなどを確かめます。
度数が高いアルコールを使うと、ヨモギからとても美しい緑色の色素が抽出されたりと、
自分ではなかなか出来ない実験が出来ました。
温浸油はヨモギの香ばしい香りをとる事ができて、最後、みんなでハンドマッサージをしてみました。

こうして、いろいろ実験してみることで、
植物から何を取り出したいかによって、基材を選んだりアルコール度数を調整したり
という応用力に繋がってくれたらなと思います。

2日目の最後は、安珠からメディスンパワーのお話。
メディスンとは普通は医療や薬と訳される今日この頃ですが、
ネイティブアメリカンの人々がどういう思いで使っていたのか…。
私なりに理解しているその意味と、癒しとはどういうことなのかということと、
人のため、自分のためにレメディを選ぶというのはどういうことなのかということを、
私の経験などをもとに、お話をさせてもらいました。

そして、その理解を体感的に深めてもらうために、今日、1日お世話になった
ヨモギさんをそれぞれ手にとってもらい、メディテーションを行いました。
みんながそれぞれ、ヨモギのメディスンパワーとつながれた感じとともに、
2日目が終了。

そして3日目、最終日。



頭も五感も六感も使ってきたここまでのリトリート。
最終日はマイレメディ作り。
それぞれ、庭に出て、自分の植物を探し、
見つけたら、どうやって製剤するかを考えてレメディを作ります。

感覚も、知識も両方使うことになります。



名前は自分で調べよう、
分からなかったら、自分で名前をつけちゃえ!
ぐらいの勢いで、みんな観察したり調べたり。

賢者はこう言います。
「植物の名前は植物に聞け」。
名前を知った時点で、わかったような気になる。
それが、人生を貧しくする要因でもあります。





みんなが、観察したり調べたり、
植物のことをじっくり学び、じっくり観察し、じっくり感じとろうとしている時間は、
とても、豊かで心地よい空気が流れていました。

採取する時にも植物に対する感謝や思いやりにあふれていました。
そして、何より、みんなが、自分のレメディを誰に頼ることもなく、
自分の感覚と考えで選んでいたことには、わたしも村上さんも感動。

最初の写真のような、素敵なレメディが出来上がりました!

スカッと晴れた日がなかった3日間でしたが、それが密な時間となり、
みんなの内面に凝縮されたのだろうな。
雨のメディスンパワーでしょうか。

みなさん、2泊3日お疲れ様でした!

(報告:安珠)

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