フランスに揺られながら DANS LE HAMAC DE FRANCE

フランス的なものから呼び覚まされることを観察するブログ

J'OBSERVE DONC JE SUIS

PHILIPPE FOREST - SARINAGARA - 小林一茶

2005-03-10 00:27:47 | 海外の作家

2月中旬に IFJ で作家の フィリップ・フォレスト (Philippe Forest)津島佑子の対談があるという予告を見た。Forest の Sarinagara は、小林一茶(1763-1827)、夏目漱石(1867-1916)、山端庸介(1917-1966:原爆投下後、最初に長崎に入ってその惨状を写真に収めた人)をモチーフにした物語。Forestは十数年前に自分の娘を亡くし、自殺も考えたらしい。その後、日本を訪れ、この本のもとになった何かを掴み、死と身近に付き合っていた日本人3人を選んで小説にしたのだろうか。今年に入り、この本を読み始めたところだったので是非話を聞いてみたかったが、時間が取れず叶わなかった。このような会は大体6時か6時半開始で、普通の勤め人は参加できない。もう少し遅く始められないものだろうか。私のような者もテーマによっては興味をそそられる。そんな会を楽しむことができないのは、残念極まりない。主催者には少し考えてほしいところだが、、

もう3年前になるだろうか。NHK-TVで一茶のドラマ「おらが春」をやっていた。彼の波乱万丈の一生がユーモアを交えて、共感を込めて描かれていた。一茶の西田敏行も好演。そのドラマで知ったのだが、彼は生涯三度結婚している。2度目は50過ぎで20代の女性と結婚し4人(?)の子どもを産むが次々に亡くし、妻も看取ることになる。そして最後は子連れの街の女と一緒になり、さらに子供を授かり、60代半ばで亡くなったという。なぜか印象に残るドラマだった。Sarinagaraではどう描かれているのか、読み進みたい。

「五十婿 頭をかくす 扇かな」


山端庸介 SARINAGARA -YOSUKE YAMAHATA (I)
山端庸介 SARINAGARA -YOSUKE YAMAHATA (II)
山端庸介 SARINAGARA -YOSUKE YAMAHATA (III)
山端庸介 SARINAGARA -YOSUKE YAMAHATA (IV)
山端庸介 SARINAGARA -YOSUKE YAMAHATA (V)
山端庸介 SARINAGARA -YOSUKE YAMAHATA (VI)

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