The days of pat woodworking

気持ち良く使い続けられる家具を目指して

ブログサイトが変わります。

2020-08-07 06:02:34 | Weblog
ホームページをリニューアルしました。

https://www.pat-woodworking.com/

公開状態にはしましたが、まだ製作中のページやら修正点やらが沢山あるので、しばらくはお見苦しいですがご勘弁ください。
少しづつ改良しながら仕上げていきます。

ホームページ変更に伴いブログサイトも変更することにしました。
ホームページのメニューの所に「Blog」とありますので、そこをクリックしてもらえると見れます。

もう少しまめに投稿せんかい!と自分に発破をかけようと思とります。
どうぞよろしゅうに。

年輪で過去を見る。

2020-06-18 05:47:20 | Weblog


円形のテーブルを楢材で製作。
天板は北海道産材。

寿命ギリギリまで生きたようで、腐朽菌や虫に食われている箇所も。
樹齢は350年オーバー。
辺材が腐れおちているので正確にはわからないけど、400年から500年生くらいだろうか。


傷みのきつい部分を取り除きながら、製材。
それでも残る腐れた箇所は樹脂で固めながら製作しました。


長く生きた時間が年輪に刻まれ、表情はとても豊か。

北海道のどの地域で育ったのかはわからない。
うっそうとした森林の中で世代間の生存競争が厳しかったのか、芽吹いてから100年で直径10cm弱にしか成長していない。
岩の多い箇所で栄養の乏しい箇所であったのかも。
樹齢150年の頃までの年輪はルーペを使わないと数えられないくらい細かい。
それが200年を超えたあたりで一転し、安定した成長にかわっている。
生存競争の中で何とか生き残ったのだろう。
最初の200年のスローペースをよく乗り切ったもんだなと感心する。



何百年か前の北海道の景色はどんなものだったのだろうか。
明治開拓で皆伐してしまったので、今とは全く違う雰囲気であったのは間違いない。
動植物にとって、とても厳しい場所でありながら、とても豊かな場所だったのでないだろうか。
年輪を眺めていると、そんな気がする。






頭を抱えながら、ワクワクしながら過ごす日々。

2020-05-17 05:29:48 | Weblog


新しい製品への試作でカタチを模索中。
モチーフを明確化して、それを抽象化できれば色気のあるカタチが出てきそうなんだけど、なかなかしっくりこない。
まだ、欠けている部分が多いんだろうな。
でも、手を動かしながら考えながらやっていくと、その内いい案が出てきそうな予感もある。

頂くご注文やお問い合わせも最近多く、本当にありがたい日々。
より良いモノをお届けできるよう、しっかり考え、しっかり作っていきたい。

誠実に、丁寧に。

2020-04-17 22:57:08 | Weblog
また1つ歳をとり、アルベール・カミュと同じ歳になった。
今は彼が綴った小説『ペスト』のような世の中に向かいつつある。

カミュの著作は不条理について書かれていて、1947年に出版された『ペスト』は感染症を比喩的に用い、終わったばかりの戦争の不条理について書かれています。

『ペスト』の中で主人公が言っている言葉を思い出した。
「ペストと戦う唯一の方法は、誠実さということです」

この一年は誠実に、大事に日々を過ごそうと思う。

カミュを読んでみようかなと思った方は、『異邦人』の方から読むことをお勧めします。
話が短い分、ストレートに不条理について書かれています。
『ペスト』の方が長編で読みごたえはありますが、比喩的な表現が多いので読みにくさもありました。
難解な部分もありますが、読んで損はないので、ぜひどうぞ。


べっぴんさんは小難しい。

2020-04-12 06:14:05 | Weblog


茨城に引っ越してきてから入手する事が出来るようになった唐木素材。
これまで使ってきた広葉樹とは違う反応をすることもあるので、作りながら、色々試しています。

一番解決したいのは、細かい割れが入る可能性があること。
日陰なら大丈夫だけど、紫外線に当てると、特に座面の成型合板で割れが入る時がある。
硬く強いが伸び縮みはあまり得意でないらしく、木目に沿って細かなヒビになる。
特に最も硬い黒檀で出やすそう。

強度には問題ないのだけれど何とかしたい。
合成樹脂系の塗料でコーテイングすれば解決するけど、素材感が悪くなるので、なんとかオイル系で仕上げたい。

割れ止め材を販売しているメーカーや塗料屋などに相談しながら入手して、どれか一番効果的か実験中。
接着剤の水分が作用している可能性もあるので、座面を成形してから完全に渇くまで、何ヵ月か待機時間をとると少し良くなるかも。

デザイン自体を変更した方が解決しやすいかもしれないので、これも思いついた案を試作中。
とっても魅力的な唐木だけどなかなか難しいトコロも沢山ある。
悩ましいけど面白がって進めていきたいと思っております。