昨日訪問した生田緑地ばら苑でも、薔薇たちは健気に長かった今年の夏を超えてくれていました。
猛暑酷暑炎暑を乗り越えて...あの夏の日々にも薔薇たちのお手入れに通い続けてくださった
ボランティアの方たちへの感謝の気持でいっぱいです.。.:*・゜
例年の「秋薔薇の見頃を迎えた」薔薇たちとは違う表情の薔薇たちでしたが、生田緑地の空と樹々に囲まれた
ばら苑の風景は、いつもどおりに私たちをリフレッシュしてくれました。
゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+ * 薔薇の園2023 * 29 * 伊豆の踊り子 * +.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜
伊豆の踊り子 2001年 フランス メイアン社 作出 フランスでの名前は「カルト ドール(Carte d'Or )」 | |
伊豆の踊り子は、遅咲きの黄薔薇なので... かろうじて見頃を保っている状態でした。 いつもの年は「見頃を迎えました♪」のお知らせに合わせて 訪問してみると...まだ硬いつぼみ... なかなか見頃には出会えない「幻の黃薔薇」なのですよ。 | |
伊豆の踊り子は、ブローニュの森にある「バガテル公園」の 姉妹園として、静岡県伊豆半島東岸の河津に、2001年に 開園した河津バガテル公園に、開園記念として フランスのメイアン社から寄贈された薔薇です。 | |
私たちは、ちょうど一時帰国中に箱根を訪れたときに 河津に立派なバラ園がオープンしたと聞いて寄り道して 訪れてみたのですよ。 2001年だったのでしょうね。 まだ開園後、間もなくて広大な敷地に苗木がたくさん、 そんな印象でした。 本帰国したら改めて訪れてみたいと思っていたのですが まだ1度も訪れていないのですよ... | |
華麗な花姿の伊豆の踊り子.。.:*・゜ 川端康成氏の若かりし頃の思い出を綴ったと言われる 「伊豆の踊子」のイメージとは違うような...??? 不思議に思って、以前調べてみたところ... フランスでは「カルト ドール」という名前を持つ薔薇 なのでした。 カルト ドールは、英語に直訳するとゴールドカード。 と言っても、クレジットカードではなくて... フランスでは芳醇な味と香りで知られるシャンパンです。 なるほど...と納得...Carte d'Or .。.:*・゜ シャンパンのカルト ドールのエチケットは濃い黄色です。 シャンパンボトルに誇らしげに貼られたエチケットの色を 再現した薔薇なのでしょうか...もしかしたら グラスに注がれたシャンパンのイメージかもしれませんね。 どちらにしても... 素朴で純粋で可憐な、小説の中の伊豆の踊子とは... 印象がかなり違いますね... 小説のタイトルは「伊豆の踊子」ですが... 薔薇のお名前は「伊豆の踊り子」なのですよ。 | |
もう何年も前のことですが...生田緑地ばら苑で...
友人と私の3mほど前を歩いていたご夫婦が...伊豆の踊り子の前に佇み...
「私、1度も伊豆の踊り子が咲いているところを見たことがないわ!」
少し苛ついたような、軽く怒っているような...そんな声が聞こえてきたことがあります。
がっかりした奥さまを慰めるご主人...微笑ましい光景でした。
私たちも「そうそう、伊豆の踊り子はなかなか咲かないわね...」
そんなことを囁き合った日のことを思い出しています。
不安定なお天気...秋の空模様は変わりやすい...でしたっけ...?
女心とか男心というような言い方は、これから変化していく言葉なのでしょうね...きっと。