本屋大賞とは「全国書店員が選んだいちばん売りたい本」というのがキャッチフレーズで、 2006年の第三回が リリー・フランキーさんの「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」第二回が恩田 陸さんの「夜のピクニック」(吉河栄治文学新人賞も受賞)。そして2004年の第一回が小川洋子さんの「博士の愛した数式」(読売文学賞も受賞)でしたが、小川洋子さんの本は 芥川賞受賞作の「妊娠カレンダー」を読んだだけで あまり好きではありませんでした。でもこの「博士の愛した数式」は文学と数学が素敵にコラボレーションされて、静かな感動を覚えましたので 今度映画の博士の愛した数式もレンタルして観てみたいなと思います。(2006年 邦画ベスト2)
数学をこんなふうに子供の頃から楽しく学べたら もっと理数系の学生が増えるかも知れませんね♪以前 観た映画「ビューティフル・マインド」の「ゲーム理論」の土台を完成させ、ノーベル経済学賞を受賞した実在の天才数学者 ジョン・ナッシュと 心を病み、幻覚と現実の境を行きつ戻りつする彼を支えた妻の献身的な愛情の実話を連想してしまう小説でもありました。
★ ナッシュは何を見たか -純粋数学とゲーム理論
早稲田出身の女性作家というと 小川洋子さんや俵 万智さんもそうですし、芥川受賞作 「蹴りたい背中」の綿矢りささんが記憶に新しいですが かつて私が十代の頃、見延典子さんの「もう頬づえはつかない」が早稲田文学として流行り、映画化され 同棲に憧れた記憶があります(笑)。音楽もそうですが 文学や映画には それを読んだり観たりしたときの背景が 懐かしい記憶とともに思い出されるのもまた楽しみのひとつです。
★もう頬づえはつかない DVD
映画のビューティフル マインドは 数学者や物理学者が戦争という、緊迫した時代の中で生きた危うさは アインシュタインの相対性理論と原爆についても通じるものがあると思いました。 また、ノーベル賞を受賞した時に壇上で主人公が妻にささげた感謝の言葉が エンディングのシャルロット・チャーチの清らかな歌声の中にいつまでも残り、涙・・でした。
*美しいこと 美しい心 感謝の気持ち。。。
大切にしたいですね*
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★ビューティフル・マインド ― オリジナル・サウンドトラック
★天使の歌声 シャルロット・チャーチ