セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

『DS美文字トレーニング』 ファーストインプレッション

2008年03月16日 14時53分23秒 | 【旧】購入・レビュー話

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さて。買ってきました『DS美文字トレーニング』。





で。まず筆が前面に(笑)





こちら、今作に同梱されている「美文字筆」でございます。筆、というよりは筆ペンのような持ち心地です。

さあ、これを使って美文字目指して特訓しましょう!…ということで、3日ほど進めてみての、ファーストインプレッションです。



●毎日、文字を美しく書くコツを学ぶ
Touch!Generations」シリーズの最新作は、美文字習得ソフトです。一昨年に発表されてから、あまりに沈黙が続いていましたが、満を持して発売。
忍之閻魔帳」さんデータによると初日売上が3万本と、シリーズ内では順調な滑り出しということで、これからのじわ売れにも期待したいです。

このソフトは、毎日文字を美しく書くためのコツを学んだり、それを基にあらゆる文字を書いてみたりできます。息抜きなモードも用意されていたりと、リラックスの面でも配慮は滞りなく。


●毎日数分で学ぶものから、ガッツリ挑戦できるものまで
まず、「毎日美文字トレーニング」モードで、現在までに確認できているモードを紹介します。「毎日美文字トレーニング」モードは、名前とデータを登録することで利用できます。

まず、その日初めてこのモードに入ったら、毎日必ずその日にちなんだお題が出されます。特に何かに影響するわけではありませんが、ウォーミングアップだと思ってやるといいでしょう。


○美文字力測定
ランダムで選ばれる5つの漢字を、手本も何もなしで書いて、その結果で「圏外」「中の下」「中の中」「中の上」「上の下」「上の中」「上の上」「特上」の8ランクで称号が与えられます。ちなみに、私は初めて測定した時は「上の下」でした。
ちなみに、一日何回も挑戦できます。


○トレーニング
・基本のコツトレーニング
文字を書くコツを学び、それに基づいたお題が3文字ずつを3回、計9文字出題されます。基本的なこととして、「中」の真ん中の線を真っ直ぐ書くとか、「人」は、三角形の中に入れるようなイメージで書くとか、そういったことが学べます。

コツの種類は1日につき1つずつ増えていきます。ただし、一番新しい「コツ」の出題に対して、全て「可」以上の採点を貰わなければ、次のコツは登場しません。(「可」は、そんなに高いレベルではありません)

・日替りトレーニング
毎日、たくさんのジャンルの中から2種類が選ばれ、そのジャンルに沿ったお題に挑戦できます。1日1ジャンル3問まで挑戦できます。その日に何もしなくても、次の日には別のジャンルに変わっています。

・実用語練習
年賀状やお中元、ビジネス用語や寄せ書き、都道府県など非常に富んだジャンルの用語を自由に練習できます。各ジャンルに達成率も設けられており、成績を残していくことで達成率が増えていくものと思われます。
トレーニングの日数を重ねることで、新しいジャンルが手に入ることもあります。

・自由に練習
ここでは、自分で自由に文字を登録して、その文字を練習することが出来ます。自分の名前はデータを登録した時に自動的にこのモードに入っているので、他に家族の名前だったり住所だったり、練習したい文字を登録して自由に練習することが出来ます。

・全文字挑戦
平仮名、カタカナ、そして全ての常用漢字の計3099文字という途方もない量の文字の書き取りに挑戦していきます。60点以上の次の文字に進みます。一回挑戦した文字のところから挑戦することなどもできます。


○落書き書斎
・お題で落書き
週ごとに変わるお題にそって、落書きを楽しめます。本当に、落書きです。
ちなみに今週のお題は「正」という漢字に落書きをして、正しくなさそうにするというものです。お馬鹿でしょう(笑)
しかも、完成したらちゃんと自分の落款(らっかん=ハンコ)を押すこともできるので、より作品っぽく見えます。

なお、作品は次に紹介する「自由に落書き」と合わせて、最大4つまで保存可能です。

・自由に落書き
自由に作品を作っちゃってください。すごく難しい文字のお手本なんかもあったりします。
こちらも「お題で落書き」同様、落款を押して保存することが出来ます。

・みんなの落書き展
「毎日美文字トレーニングモード」に登録しているデータの保存されている落書きを閲覧できます。…が、私は当然1つしか作っていないので、他に見ることもあらず。
Wi-Fiコネクションに対応して、作品をアップロードして見れたりしたら面白かったかもしれませんね。


以上が「毎日美文字トレーニング」で楽しめるモードです。コツを学ぶのとかは毎日限られた量しか書くことが出来ませんが、「全文字挑戦」のようにボリューム満点なモードもあったりするので、けっこう飽きがきません。
というか…1日100文字制覇したとしても、1ヶ月かかりますからね。どんだけ~(笑)


●登録しなくたって楽しめるお手軽版や多人数プレイ
あと、こんなのも用意されてますよ。

○お手軽版
「美文字トレーニング」と「美文字力測定」のお試し版に挑戦することが出来ます。
…といっても、「美文字力測定」はお題の出し方や採点方法がそのままなので、未登録でも手ごたえのある挑戦が出来ます。「美文字トレーニング」では、その日、登録データに初めて入った時に出る最初のお題に挑戦できます。


○みんなで美文字
・みんなで美文字力くらべ
最大4人まで遊べます。ただし必要なDS本体は1台だけです。
4つの文字から1つをお題として選択し、それを各自が書き取ってその得点で勝負します。

・みんなで書き順あて
最大6人まで遊べます。こちらも必要なDS本体は1台だけです。
お題として出てきた漢字の、書き順を答えていくというものです。答え方は、1人目は1画目を、2人目は2画目を、3人目は3画目という風に順番どおりの時もあれば、完全に順不同の時もあります。
文字の出題範囲も選択でき、小学生レベルもあれば、常用漢字でない漢字が出てくるレベルもあったりします。


○美文字辞典
あらゆる字のお手本を見たり、お手本についての解説だとか、書体、漢字の成り立ちなどについてなどが見れます。日数を重ねていくと、見れるものが増えていくと思われます。


●非常に理にかなった出来栄え
体験版インプレッションの時も言いましたが、「はね」や「はらい」がしっかり認識されるので、思った以上に「書いている感じ」という充実感を得ることができ、持続のモチベーションに大きく繋がります。ただし、慣れないうちは力を入れてしまうこともありそうですが。(力を入れても線の太さは変わりません)


いくつか、非常に細かいことなんですが気になった点を。
本来の「毛筆」や「硬筆」は紙に書くので、ある程度の滑り止めがあるわけなんですが、これはDS本体なので、滑り止めなんてありません。スイスイ書けちゃいます。一応、私は小さい頃に硬筆を数年間たしなんでいた時期があったので、それからすると若干の違和感は否めないです。もちろん、どうしようもないことなんですけどね。
とはいえ、書いているうちに慣れてきたので、さほど問題となる点ではないかと。

他には…「基本のコツトレーニング」で出てくるお題が、基本を教えるわりには妙に画数の多い文字がきたりするのが、どうなんだろう~と思ったり。単純な文字こそ、コツを習得するにはうってつけだと思ったりするわけなんですが…。

文字の認識についてですが、画数が違ったりするともちろんなんですが、書き順が違ったり、あまりに見当違いな箇所に書くと認識されません。
ほとんどのトレーニングでは、タッチしないほうの画面に見本と画数、そして今何画目でどの線を書くのかがしっかり表示されているので問題ないんですが、「美文字力測定」ではそういうのが一切出ません。なので、いきなり「新潟県」の「潟」とかが出題されて、書き順が分からないために何度もやり直ししたりするハメになりました。一応、練習したことのある文字から出題したりなどの配慮は欲しかったかもしれません。


…と色々言いましたが、どれもそこまで気になるほどのことではありません。
むしろ、文字のトレーニングソフトとしてモードが充実しており、なかなか楽しく練習を続けられます。特に「全文字挑戦」はきりがないので、集中してしまうと、わりとやめ時を失います。
もちろん、これはゲームではないのでそのつもりで買って欲しくはありませんが、いわゆる硬筆の教習ソフトとしては見事な完成度です。価格もお手ごろなので、興味ある人は買ってみても損はありませんよ。


関連記事:
「みんニンチャンネル」でDS体験記 vol.10 『DS美文字トレーニング』
「DS美文字トレーニング」まずは順調な滑り出し、他忍之閻魔帳さんより)
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