セグメントゲームズ

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Wii U『Wiiスポーツクラブ』 ファーストインプレッション

2014年03月05日 06時48分04秒 | 【旧】購入・レビュー話
「広島クラブ」は、いつも中途半端な順位…。いや、ま、別にいいんですけど。




Wii Sports Club(スポーツクラブ)
対応ゲーム機 ―→ Wii U(ダウンロード専用)
配信開始日 ―→ 2013/10/30
配信価格 ―→ 備考1を参照
ジャンル ―→ スポーツ
プレイ人数 ―→ 1~4人(インターネット通信対戦可能)
CERO ―→ A(全年齢対象)
備考1 ―→ ソフト自体は無料ダウンロード。その後、スポーツを各1,000円で遊び放題。もしくは、200円で全スポーツ24時間だけ遊び放題。
備考2 ―→ 初回起動時から24時間の間は、全スポーツプレイ可能。
備考3 ―→ Wiiリモコンプラス専用タイトル。普通のWiiリモコンは対応していません。



※2014年7月17日より、パッケージ版が発売されます。(税別 3,700円)




■====== 簡単なご紹介 ======■

Wiiのロンチタイトルとして発売され、大ヒットを記録した『Wiiスポーツ』。今作は、そのリメイク作品になります。
全てのスポーツが、Wiiリモコンプラス専用タイトルとしてパワーアップ。より高い精度で楽しめるようになりました。また、「クラブ」という概念があり、クラブの一員としてインターネット通信対戦を楽しむこともできます。

※このインプレッション記事を書いた時点では、テニス・ボウリング・ゴルフしか配信されていません。


以下、今作ならではの特徴をザックリと紹介。


|== ゴルフについて ==|
テニスとボウリングについては、Wii版と同じように楽しんでいただけますが、ゴルフだけは少し違います。

だいたい、テレビから1mくらい離れたところに立ち、Wii U ゲームパッドを足元に置きます。そうすると、ゲームパッドの画面にボールとパワーゲージが表示されます。
ボールに向かってWiiリモコンプラスを真っ直ぐ構えてBボタンで、基準を設定します。素振りをしている間にズレた場合は、再びBボタンで基準を設定しなおせます。
何も押さずにスイングしてパワーを確かめ、Aボタンを押しながらスイングでショットです。

ちなみに、他のスポーツをプレイしている時、Wii U ゲームパッドの画面にはクラブ内で投稿されたMiiverse(ミーバース)の投稿内容が表示されます。非表示ににもできます。

|== クラブ ==|
初回起動時に、クラブへ入会します。
「東京クラブ」「広島クラブ」など各都道府県ごとにクラブが用意されているので、好きなところに入りましょう。別に、地元じゃないといけないってことは無いです。
入会してから24時間以上たつと、他のクラブに移動することができます。もちろん、移動した後は24時間の間、移動することができません。

そして、インターネットランキングでは、クラブごとの成績が表示。「広島クラブ」は、テニスだと全体の何位なのか?とかが表示されるわけです。
また、クラブ内部の成績も見れます。テニスだと、対外試合(インターネット対戦)での勝利数や、サービスエースの回数などが見れます。

|== 購入方法について ==|
備考1で書いたことは書きましたが、もう少し詳しく。

まず、今作のソフト自体は無料でダウンロードしていただけます。いわば”窓口”みたいなものですね。
で、起動して無料プレイ期間が終わった後、さらにプレイするためにはお金を支払うことになります。

購入プランは2つ。
各スポーツごとの会員パス(1,000円)を購入すれば、そのスポーツは永遠に楽しむことができます。
24時間ビジターチケット(200円)を購入すれば、購入してから24時間の間、全てのスポーツが楽しめます。
プレイ環境に合わせて、ご利用ください。

なお、初回起動時から24時間の間は、無料で楽しんでいただけます。
そして、テニス・ボウリングから少し遅れて、新たにゴルフが配信された時に、無料期間が追加されています。なので、現時点では48時間、無料で楽しんでいただけることになります。まずは、一通り楽しんでみてくださいね。



■====== partygameの感想 ======■

=良い  =まあまあ or ちょっと気になる  ×=悪い

◆=== 参考データ ===◆

 プレイ時間 ―→ 約3時間半
 プレイ内容 ―→ テニスのみ会員パスを購入しプレイ&ボウリングとゴルフも無料期間中にプレイ
 シリーズ作品の経験 ―→ 『Wiiスポーツ』・『Wiiスポーツリゾート』ともに、たっぷりプレイしたことがあります。


○ ―→ 2種類の購入方法があるのは、GOOD。
最終的に5種目配信されることになるので、全部まともに購入すれば5,000円。こう見てしまうと、ちょっと高く感じちゃいますよね。
だからこそ、自分が好きなスポーツだけ買えるという形にしたのは、アリだと思います。

24時間遊び放題という購入プランも、面白い試みですね。
それこそ、1日レジャー施設貸し切りみたいな感覚で、楽しんでいただけます。月に1~2回くらい、家族や友達一緒に集まった時にしか遊ばない¥のであれば、こちらのプランで楽しまれると良いのではないでしょうか?

しいて欲を言うなら、全部購入で5,000円って『Wiiスポーツ』よりも高くつくので、例えば、全スポーツの会員パスまとめ買いで4,000円、みたいなお得なプランがあると良かったかな。もしかしたら、全種目が配信完了したら、そんなプランが出てくるかもしれません。
ま、それを導入したらしたで「買えって言われている気がしてイヤだ」とか言われるんでしょうけど、すでに『すれちがいMii広場』でやっていることなんでね…。


○ ―→ オンライン要素が、抵抗なく楽しめます。
テニスについては、1セットマッチで1回限りの対戦。サッと出会って、サッとプレイできます。とても楽しみやすいです。
会話は、用意されている定型文もしくは、「ちょこっとメッセージ」という方法で投稿されたミーバースの投稿文が設定可能。4種類しか使わないですし、無言でも別に問題ありません。
ちなみに、私の環境では、ラグ(通信で発生する映像や操作のズレ)は全く感じませんでした。

あと、「クラブ」という概念についても、抵抗なく利用できるでしょう。
本来、クラブに入会して人とのつながりを持つと、なんかプレイしないといけない強迫観念にかられてしまってイヤだって人が多いかと思いますが、何せ都道府県別ですし、しかも入るクラブは自由ですし。それこそ、それなりの人数が利用していることでしょうから、自分1人くらいあまりプレイしていなくても問題ありません。気にしない気にしない。
そのうえで、クラブというつながりがあるので、クラブ内の成績が見れたりなどの、ちょっとしたつながりを楽しむこともできます。なので、クラブという概念がなくて1人でガンバレ!ってなるよりは、楽しみやすいと思います。
”緩いつながり”によって、抵抗なく、かつクラブとしての楽しさをささやかながら楽しめるようになっていますよ。ま、いい落としどころではないでしょうか?


△ ―→ Wii U ゲームパッドを使用したゴルフのプレイスタイルについて。
とにかく、初めて体験してみた時には「お~」って思えました。まさにWii Uならでは!って、強く感じられましたよ。
本物のゴルフでも、スイング時はボールを最後までしっかり見て打つというのが大事とされています。そうしないと、そもそもボールに上手く当たらないって話ですからね。今作は、ボールにクラブが当たらないってことは無いですが、ほとんど同じような環境で楽しめるようになったことで、没入感が増しましたね。

ただ、私がプレイした限りでは、精度に難があるというか、判定がシビアになったような気がしました。
一応、スペースは十分に確保していますし、距離もある程度守っているハズなんですが、何度か素振りをしている間にも基準がズレてしまい、何度もBボタン設定をしないといけないことがありました。
それに、けっこう全力でスイングしているわりには、飛ばないんですよね~これが。『Wiiスポーツ リゾート』のゴルフでも似たような違和感は感じたので、Wiiリモコンプラスで精度が上がったからこその弊害なのかもしれません。

試みは高く評価していますが、どうせここまでやるなら、ある程度の環境に適応できることを追及して欲しかった気がしました。
まあ、推奨が1mなのに、10mとか離してプレイしたら論外ですけどね(苦笑)


× ―→ わざわざ「Wiiリモコンプラス専用」にしなくて良かった気がしたのですが…。
ゴルフは上記で話した通り独自の進化を遂げていますけど、テニスとボウリングは本当に変わりなし。
テニスラケットの動きを見ていたりすると、精度が高くなった様は伺えるんですが、プレイ中はそこまで劇的な変化を感じることはありません。結局のところ、テニスは打つタイミングで飛んでいく方向が決まりますし、ボウリングでの投げる感覚にも、影響を与えているかどうかイマイチ分かりません。

こうして見ると、わざわざWiiリモコンプラス”専用”にしなくても良かった気がしたんですよね。”専用”ではなく”対応”にして、普通のWiiリモコンでもプレイできるようにして欲しかったです。
おそらく、そうしちゃうとインターネット対戦でWiiリモコンvsWiiリモコンプラスってことが起きて、精度が違うもの同士でプレイしたら不公平になると思ったんでしょうね。だから統一せざるを得なかったんだと思いますが、体感的に変化を強く感じない以上、そこは気にしなくても良かったんじゃないでしょうかね。

このいわゆる「通常のWiiリモコン」と「Wiiリモコンプラス」の差による弊害は、Wiiの後期にも挙がった問題ですが、Wii Uで引き続きWiiリモコンを使えるようにした以上、その問題はいまだに引きずっていると思うのです。
さらに別で、ヌンチャクコントローラがあり、Wii U ゲームパッドがあり、Wii U PROコントローラがあり。しかも、PROコンも使えたり使えなかったりするそうんですよね。
色々なコントローラが対応していて、ゲームによって使えるものや使えないもの、必要なものが全部違ってくる。そして初期のWii U本体には、Wiiリモコンプラスが入っていない。この複雑さは、それこそプレイステーション系にも無いくらいのもので、老若男女に楽しんでほしいゲーム機がこんなことで大丈夫なのかな~?とは、今さらながら思うわけです。



■====== まとめ ======■
●●●●●●●○○○ … 7点(10点満点)


テニスがメインの感想になりますが、本当に変わりなく楽しめるところに、色々な試みを取り入れた作品となっています。
変わりなく楽しめるところに、オンライン要素が抵抗なく溶け込んでおり、さらに購入方法も少し特殊。全部買うと5,000円って考えたら高く感じるかもしれませんが、例えば、1か月に1つだけ購入するとかって形にすれば良いんじゃないでしょうか?一括払いより分割払いのほうが、抵抗なく払えちゃうっていうのと同じことです。

とはいえ、全体的に見たら、かなり真っ当な進化。
システム的に特殊なことをしているわけでもなく、前作経験者は何の違和感もなくスッと楽しめるものになっています。
逆にいえば、だからこそ無理にWiiリモコンプラス専用にしなくても良かった気がしたのです。ただでさえ知ってもらえる機会の少ないダウンロード専用タイトルなので、Wiiリモコンプラス専用であることが余計に伝わりづらいです。パッケージタイトルですら、伝えきれないんですから。


そして、改めて思うのが、このタイトルをダウンロード専用タイトルにしちゃっているのが、やっぱりもったいない気がするな~ってことなんですよね。Wiiを盛り上げる立役者となった『Wiiスポーツ』のリメイク作品なわけですから、多少ならずとも影響力はあるハズなんですが、ダウンロード専用だと知ってもらいづらいです。
そこで出てくるのが、3月27に発売される「Wii U すぐに遊べるスポーツプレミアムセット」です。現在配信中の3種目が無料で楽しめるほか、インターネット環境がなくても楽しめる『Wiiスポーツクラブ ライト』も入っていますので。もっと色々な人に、Wii版からの魅力を引き継いだ今作を、楽しんで欲しいです。


今後、ベースボールやボクシングも配信予定。
配信されて、もし遊ぶ機会があれば、セカンドインプレッションを書きたいと思います。

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関連記事:
Wii U、買いました。---Wii Uのファーストインプレッション(3D写真付き)(2014/02/18)

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