セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

PS3『100円ゴミ箱』 インプレッション

2010年03月08日 17時26分39秒 | 【旧】購入・レビュー話


100円ゴミ箱
対応ハード : PS3(ダウンロード専用)
開発・配信元 : ソニー・コンピュータエンタテインメント
配信開始日 : 2009/07/16
配信価格 : 100円(※3回だけプレイできます)
ジャンル : ゴミ処理アクションパズル
プレイ人数 : 1人
通信機能 : PlayStation®Network対応
CERO : A(全年齢対象)
容量 : 340MB

※「鋼のゴミ箱コース」と「普通のゴミ箱コース」を1回ずつプレイしてのインプレションです。


●壊したり燃やしたり腐らせたり!効率よくゴミを処理していきましょう
今作は、ゴミ箱にゴミを入れていくパズルゲームです。勢いよく落としてゴミを壊したり、火を入れて燃やしたり、細菌を入れて腐らせたりして、限られたスペースの中で効率よくゴミを処理していきましょう。
この作品は、1,500円で配信されている『ゴミ箱 -GOMIBAKO-』(以下「フルパック版」と略します)と基本的なゲームシステムは同じですが、モードが単純なものだけになっている他、こちらは100円で3回だけプレイでき、さらに100円入れれば追加プレイできるというゲームセンターのような感覚で楽しめる作品です。


●ルールと操作説明
◆ルール
順番に運ばれてくるゴミを、落ちものパズルの要領でゴミ箱の中に落としていきます。運ばれてきた全てのゴミを処理することができれば、ステージクリアとなります。
「全く傷ついていないゴミ」がゴミ箱の外に落ちてしまうとミスとなり、3回ミスするとゲームオーバーです。また、途中で「ボスゴミ」というものが出現し、これが外に落ちると1発でゲームオーバーです。

◆操作
方向キー左右or左スティック左右…ゴミの横移動
方向キー下or左スティック下…ゴミの高速落下
R1ボタン…ゴミの自由落下
方向キー上or左スティック上or△ボタン…スマッシュ

高速落下や自由落下はただ落とすだけですが、スマッシュは叩きつけるように落とします。これで、ドンドンゴミを壊していきましょう。ただし、何でもスマッシュで落とせばいいというものではありませんよ?

○ボタン・×ボタン…ゴミを90度回転
L1ボタン…ゴミのホールド

テトリスなどでもお馴染みですね。ゴミを1つだけ取っておくことができます。2回目以降は、前回ホールドしたゴミと入れ替わります。(※「ボスゴミ」はホールドできません)

L2ボタン…ゴミ箱のフタを閉める
これについては、下記の「ゴミを燃やす」で説明します。

コントローラを振る…ゴミ箱を揺らす
ゴミ箱には、わずかに奥行きがあります。定期的にゴミ箱を揺らして小さいゴミを奥に追いやって、スッキリさせましょう。

◆ゴミの種類について
基本は普通のゴミばかり落ちてきますが、時には手強いものや、壊してはいけないゴミもあります。

・MOTTAINAI(もったいない)ゴミ
ゴミの中には「MOTTAINAI」と記されたゴミがあります。これは、壊さずにそっと置いてあげましょう。しばらくすると、ゴミ箱周辺をウロチョロしているキャラクターが、MOTTAINAIゴミを持っていってくれます。
MOTTAINAIゴミを回収できた場合、ボーナスとして処理するのに便利なゴミがホールドされます。(※その時、すでにホールドされていたゴミは消滅します)
MOTTAINAIゴミを壊してしまった場合、ペナルティとして大量のゴミが降ってきます。、

・ボスゴミ
ステージの終盤あたりに出現する、巨大なゴミです。
このゴミは、ゴミ箱に落としてから10秒以内に壊さないと、ペナルティとして大量のゴミが降ってきます。また、外に落としてしまうと1発でゲームオーバーです。ホールドすることもできません。落ち着いて、確実に破壊しましょう。

◆効率よくゴミを処理していく手段
・ゴミを壊す
スマッシュなどで叩きつけたり他のゴミに当てたりして、ゴミを破壊していきましょう。テレビ・ダンベルなど壊れにくいものもありますが、根気よくゴミをぶつけていけば、いつかは壊れてくれます。
ただし注意すべきは、ゴム製のゴミ。(消しゴム・サッカーボールなど)弾んでしまいミスになる恐れがあるので、ゴム製のゴミはスマッシュしないことをオススメします。

・ゴミを燃やす
ゴミとして「マッチ」や「聖火」が来たら、ゴミを燃やすチャンスです。できるだけ燃えやすいゴミのところに落として、火を広げていきましょう。間違っても、鉄製のゴミなんかに落とさないように。
この時、L2ボタンを押してゴミ箱のフタを閉めることで、ゴミ箱内の温度が上昇してゴミがとても燃えやすくなります。しかし一方で、燃えるために必要なo2(酸素)がグングン減っていき、0になると炎はバッサリ消えてしまいます。o2が0にならないよう、ゴミ箱のフタを開け閉めして調節し、より多くのゴミを燃やし尽くしてしまいましょう。
また、ダイナマイト・プロパンなどの「爆発するゴミ」に火を置くと、爆発して周囲のゴミを粉々にできます。(ただし「爆発するゴミ」は壊れていると効果を発揮しません)
ちなみに、ゴミ箱を閉めている間は、次のゴミは落ちてきません。

・ゴミを腐らせる
「腐敗玉」というゴミを使って、ゴミを腐らせることができます。
腐敗玉は、水を吸収することで、成長して菌糸をより広範囲に発生させます。なので、水の入ったゴミ(タル・洋式トイレなど)を壊して、ゴミ箱内に定期的に水を入れる必要があります。ゴミを完全に腐らせれば、崩れてなくなります。
腐敗玉は一定時間でなくなってしまう他、スマッシュなどで壊してしまうと消滅してしまいます。そっと置いてあげましょう。
あと、当然ですが水に浸っているゴミは「燃やすことができません」。炎で処理するか?腐敗で処理するか?を考えるのが重要なポイントです。

◆採点について
ステージクリア後は、プレイヤーのプレイスタイルが「EGO」(有害な処理方法)だったか「ECO」(無害な処理方法)だったかという判定が行われます。

・「EGO」として換算される内容
CO2排出量(燃やした時に大量に排出されます)
外に撒き散らしたゴミの数(壊れていたものも含まれます)
破壊した「MOTTAINAIゴミ」の数
爆弾使用回数

・「ECO」として換算される内容
クリア時のゴミ箱のスッキリ度
死守した「MOTTAINAIゴミ」の数
腐敗ポイント(腐敗によって処理したゴミの量)

結局どっちがいいというわけでもないみたいなんですが、とにかく効率よくゴミを処理することが最終的なスコアを高める要因となるようです。
最終スコアにはランクが付きます。最高がSSS。最低がEになります。


●モード紹介
◆鋼のゴミ箱コース
堅いゴミ箱なのでゴミを壊しやすい初心者向けのコースです。全3ステージです。

ステージ1…単純なゴミがひたすら出てきます。
ステージ2…「マッチ」などの火元のゴミが出てきます。
ステージ3…火元のゴミに加え「腐敗玉」や水の入ったゴミが出てきます。

全ステージをクリアをすると、フルパック版でも「鋼のゴミ箱コース」をプレイできるようになります。
(※ただし、フルパック版のデータを持っている状態でクリアしないといけません)
(※フルパック版のほうでもこのコースの入手は可能ですが、条件が厳しいらしいです)

◆普通のゴミ箱コース
いわゆる普通のプラスチック製ゴミ箱です。出てくるゴミは同じですが、全体的に壊れにくくなっています。こちらも全3ステージです。
こちらは、クリアしたスコアなどによって、「PlayStation®Home」専用のホームリワード(部屋に置けるグッズ)がプレゼントされます。

◆ネットランキング
ネットワークに接続して、2つのコースで獲得したスコアの全国ランキングを見ることが出来ます。目指せ1位!

◆チャージ
ここで100円を支払ってプレイ回数を増やせるほか、フルパック版の購入もできます。


◆partygameの評価◆…83点(100点満点)
難しい…けど、なんかスッキリした気分になれて、面白いです

基本的に、ゴミ箱にたまったゴミは「燃やす」か「腐らせる」かしないと消えてくれないので、効率の良さよりも「いかにゴミ箱にゴミを詰めこめられるか?」という点が重要視されます。故に、難易度はそこそこ高いです。
私は、鋼のコースは1回で何とか全クリアできましたが、普通のコースはステージ3でボスゴミを見ることすらできずにゲームオーバーに…(哀)

まあ…「鋼のゴミ箱コース」ならゴミが壊れやすいので、初心者の人でも何とかクリアできるんじゃないかと思います。
何より、ゴミをぶっ壊す快感、あるいはうまく燃やし尽くしたり腐らせてゴミがごっそり消滅した後のスッキリしたゴミ箱を見ると、何か本当に…スッキリした気分になれます。単純にそういう気持ちよさを味わいたいなら、ムリに難しいコースを選ばずに「鋼のゴミ箱コース」をひたすらプレイしているほうが、楽しめる気がします。

また普通の落ちものパズルと違って、現実に存在するものを使ったパズルゲームなので、「これは役立ちそう」とか「これは手強そう」って直感的に分かります。なので、難しいですがあまり理不尽な感じはしませんし、そう思えることが何か面白いです。

フルパック版では、普通のステージクリア制に加えて、2人での対戦やエンドレスモードなどがあるようです。やりこみたい人や友達と対戦したいという人ならフルパック版をオススメしますが、たまに楽しみたいということであれば…こちらの100円バージョンで充分です。それこそ、どんな感覚のゲームが分からないところがあるという人も多いでしょうから、まず100円バージョンで遊んでみてからフルパック版を購入するかどうか?を決めてもいいですね。
そういう意味では、この作品は「ゲームセンター感覚でプレイできるもの」とも言えますし、「体験版として試してみるもの」とも言えます。


合う合わないはある気がしますが、他に類を見ない感覚のパズルゲームで、1回プレイしてみる価値はあると思います。捉えようによっては、思考型パズルゲームとも爽快型パズルゲームともいえる感じです。若干、爽快型のほうが強いかな…?
気にいったらそのままフルパック版をお買い上げ~としてもいいですし、そこまで遊ばない人は、こちらのバージョンでたまにプレイするという楽しみ方でもいいでしょう。まさにゲーセン感覚です。

100円でいいんですから…是非一度、試してみてはいかがでしょうか?


その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
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