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セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

『東京ゲームショウ2008』レポートファイル2 携帯機タイトルのインプレッション

2008年10月14日 21時54分09秒 | 【旧】東京ゲームショウ
DS『リゾード
待ち時間:ほぼなし
用意台数:3台

『ワイルドアームズ』シリーズを手がけるメディアビジョンが開発に携わる、童話「オズの魔法使い」を題材にしたRPGです。

操作は、タッチペンのみで行います。
下画面の真ん中には、大きなトラックボールがあり、それを転がすようにタッチペンを繰り返しスライドすることで上画面のキャラクターが移動します。

画面の隅には3種類のボタンがあります。
・右ボタン、左ボタン…カメラの視点を左右に回します。
・犬マークボタン…連れ添っている犬とじゃれます。
犬マークボタンは、人に近づいたり仕掛けに近づいたりすると「!」や「?」に変化します。
その状態でボタンをタッチすることで、話しかけたり、仕掛けを作動できます。

・MENUボタン…メニュー画面を開く
今回の体験では、たしか利用できなかったと記憶しています。

マップ上の敵と接触すると、戦闘に入ります。戦闘はドラクエ似のオーソドックスなスタイルです。
最初に「コマンドを入力して戦う」「戦うキャラクターを変更」「逃げる」と出ます。一度「戦う」を選択すると、戦闘終了までこの選択には戻れない仕様になっています。

「戦う」を選択すると、各キャラクターの行動と対象がすでに入力されています。これは、最適だと思われる行動を自動で入力してくれる「セミオート機能」というものです。
行動や対象を変更したいなら、行動ボタンをタッチして、改めて行動や対象を選択できます。決まったら、画面下のOKをタッチして戦闘開始します。


体験で分かったことは、これくらいですかね?

トラックボールによる操作は、個人的にはなんとなく操作面で不安がありましたが、実際触ってみると、その通り…とまではいかなくとも、何か思ったとおりだったかもしれません。
最初はなかなか不思議な感覚を楽しめますが、おそらくこれを何時間もプレイすることを考えると、面倒になりそうな気がします。あと、これも思っていましたが、移動と同時にカメラ視点ができないのはちょっと難しいですね。体験では広い一本道だから良かったですが、複雑な通路では上画面と下画面を頻繁に交互に見なくてはいけないようになりそうな気がします。
ただ、キャラクターの挙動が良かったです。ゆっくり転がすと歩いて、少しずつ早くすると移動速度も速くなって走り出します。で、急にスピードを緩めると、キャラクターも急プレーキをかけます。その挙動の流れが自然でした。クオリティの高いゲームでも移動時のつながりの挙動がおかしいゲームが多いだけに、これは意外にポイント高かったです。

戦闘システムはオーソドックスながら、「セミオート機能」により命令を変えなくても問題ない場合は1回のタッチで済み、なかなか快適です。
ただ、一度「戦う」を選択すると、戦闘終了まで「逃げる」が選択できないっぽいのがちょっと気になります。特技とかで必ず逃げられる特技があったりはしたんですが、それでも単純に「ピンチになったら逃げる!」というのができないのでは…というのが、些細ですが気になりました。

私はオズの魔法使いは分かるような分からないような感じですが…トラックボールによる操作以外は普通に正統RPGとして楽しめるんじゃないかと思います。
そこらへんは、ある種ワイルドアームズを制作してきたメディアビジョンならでは?なのかもしれません。



DS『マジカル頭脳パワー!!DS』
待ち時間:なし
用意台数:1台

知る人ぞ知るクイズ番組「マジカル頭脳パワー」が、DSで登場します。
いろいろやってみたかったんですが…残念ながら「マジカルチェンジ」しかプレイできませんでした。その理由は後に分かります。

マジカルチェンジは、番組を見ていた人なら知っていると思いますが、3文字の言葉のうち1文字だけを変えて別の言葉にしてリレーをしていくというものです。
DSらしく、答えはタッチペンで直接文字を書いて答えます。時間は15秒。ルールも相違なく、楽しめましたよ。

ただ…最後の2人になってから、だいたい15往復くらいしたんですが。どんだけCOM強いんですか(笑)
ま、そのせいで時間を食ってしまい、ほぼフリーな体験台だったものの待っていた人もいたので、仕方なく退散しました…。

基本は全てタッチペン操作でしたが、マジカルチェンジをプレイした感じでは、悪くないと思いました。おなじみの曲も流れましたし。
まだ発売日が決定していませんが、かつての番組ファンとしては買ってみてもいいかも…しれないですね。



DS『幻想水滸伝 ティアクライス
待ち時間;30分(最大90分)
用意台数:30~40台

コナミが誇る『幻想水滸伝』シリーズの最新作が、初めてDSで登場します。

基本的にボタン操作、タッチ操作のどちらでも楽しめるようになっています。
フィールドでは、十字ボタンで移動。タッチすれば、タッチしたところに移動します。

戦闘は、基本的にはこれまでのシリーズと全く同じです。最初に行動を各個選択するか自動にするか?合体攻撃ができるのであれば合体攻撃が選択できるなど、いつもの通りです。違うとすれば、タッチペンでも操作できることくらい?ですかね。


おそらく全体的に、いつものシリーズらしさを残しつつタッチペンの操作を導入したという感じになっていると思われます。しかし…マップ自体はそこそこクオリティありますが、キャラが3Dのデフォルメなのが目立つ…。会話時にはキャラデザインがスクリーンで出たりするわけですが、どうしても3Dキャラだけが浮いてみる気がします…。
で、これはゲームではなくプロモーションムービーの突っ込みなんですが、ほとんどが使うのか使わないのかよく分からないアニメーションムービーが大半を占めていたので、さらに3Dキャが浮いているのが目立ちます。

戦闘は、いつもながらのテンポよい戦闘にはなっているんですが、カメラ切り替えがわりと頻繁なために若干テンポを損なっているようにも思いました。

そこまで目新しいことはなかったですが、シリーズらしさを忠実に、という面では安心してもよい出来ではないかと思います。3Dデフォルメキャラが気にならなければ、ですが。



DS『采配のゆくえ
待ち時間:なし
用意台数:3台

何気にリストになかったタイトルをプレイしてきましたが(笑)
まあ、気にはなっていたので。

時は戦国時代。
天下統一をなし得た豊臣秀吉が死した後に、天下統一を目論む徳川家康に対し、秀吉の約束を旨に家康に挑まんとする、石田三成の物語が語られます。

今作は、プレイヤーが石田三成となり、将軍などに指示を与えるなどして合戦で勝利をもぎ取ることが目的です。
どちらかというと戦略的な状況を、というよりは、戦局を変えるために軍を確実に動かしていくことが大事です。シミュレーションではなくアドベンチャーだと思ったらいいでしょう。
体験版では、その中の「合戦パート」というのを楽しむことが出来ました。

プレイヤーは「情報」「報告」「伝令」の3つの行動を行えます。
・情報…これまでに得てきた情報を確認できます。Rボタンでも確認できます。
・報告…戦場に赴いている将軍から、状況を聞くことができます。
それによって新しい情報が得られたりすることもあります。
・伝令…戦場に赴いている将軍に対して、指示をします。得てきた情報をもとに正しい指示を出しましょう。

この3つの行動を駆使し、正しい道筋を見つけていきましょう。
画面には5つの「矢の羽」があり、プレイヤーが間違った行動を起こしてしまうと1つ減ります。なくなるとゲームオーバーです。

また、パート進行中に言うことを聞かない武将などに対して「説得」を行う場面があります。ここでは、これまで得てきた情報を元に武将を説得し、言うことを聞いてもらえるようにするという場面です。
ここでは矢の羽の変わりに5つの扇子が出てきて、これも間違った選択をすると1つ減り、全部なくなるとゲームオーバーになります。


読んでいて、おそらく「あれ?」と思った人もいるかもしれません。これは、まさに『逆転裁判』シリーズそのものだったりします。
進行の仕方としては若干ニュアンスが違いますが、情報を得て、それによって戦局を変えるために伝令をし、兵士を動かす。「勝利に近づく」という意味では逆転裁判と一緒です。
また、「説得」のモードは、逆転裁判に言い換えれば「サイコ・ロック」と言ったら非常に分かりやすいと思います。…知っている人は、ですが(笑)
キャラのノリ自体も、戦国武将にしては随分とはっちゃけており、それもまた逆転裁判に似ています。

これを「パクり」と見るか「本歌取り」と見るか…?まあ、「裁判」と「合戦」という、全く違う分野ではありますし、個人的にはこっちはこっちでありだと思いますので、「本歌取り」と言ってもいいのではないかと思います。…が、それでもけっこう…似ているところがありすぎるのも気になるわけですが(笑)
しかし、どちらにしても面白い作品には仕上がっているように思いました。逆転裁判のようなノリが好きで、かつ戦国ものも好きであれば、充分買う価値があると判断します。


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