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元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

Wii U『Dr.LUIGI & 細菌撲滅』 インプレッション

2014年03月12日 07時56分16秒 | 【旧】購入・レビュー話
「新薬!L型カプセル」って、単に2つくっつけただけじゃ…とか言ったらダメですかね?(笑)




Dr.LUIGI(ドクタールイージ) & 細菌撲滅
対応ゲーム機 ―→ Wii U(ダウンロード専用)
配信開始日 ―→ 2014/01/15
配信価格 ―→ 1,500円(税込)
ジャンル ―→ アクションパズル
プレイ人数 ―→ 1~2人(ローカルやインターネット通信で2人対戦プレイ)
CERO ―→ A(全年齢対象)




■====== 簡単なご紹介 ======■

カプセルを落としてウイルスを消す、落ちものパズルゲーム『Dr.MARIO(ドクターマリオ)』シリーズに、ルイージ版が登場です。
カプセル2つがくっついた「L型カプセル」が落ちてくるので、今までとは少し違う感覚でお楽しみいただけます。いつも通りのカプセルのルールでも楽しめますし、脳トレシリーズから誕生した、タッチ操作で楽しむドクターマリオ「細菌撲滅」も収録されています。


以下に、収録されているモードを紹介します。

|== ノーマルカプセル ==|
普通のカプセルで楽しむ、いつものドクターマリオのモードです。
ウイルスを全部消してステージクリアを目指す「スタンダード」、コンピュータと対戦できる「VS COM」、コンピュータとの対戦で光っているウイルスを先に全部消したら勝ちとなる「フラッシュ」の、計3つのルールが楽しめます。

対戦プレイでは、連鎖を決めると、相手におじゃまカプセルを振らせることができます。これも、いつも通りです。

|== L型カプセル ==|
2つのカプセルがL型にくっついた、3×2ブロックサイズの「L型カプセル」で楽しむモードです。
収録されているルールは、ノーマルカプセルモードと同じです。

L型カプセルの色は、難易度によって異なってきます。
易しい・普通であれば、3ブロック並んでいる部分の色が同じ色になって出てくるので、一発で消せることが多いです。
難しい難易度になると、3ブロック並んでいる部分の色が違うことがあったりして、断然難しくなります。
テトリスでいう「ホールド機能」みたいなものも無いので、間違えて置いたり仕方なく置いたL型カプセルをどう処理するかが、大事なポイントになってきます。

対戦プレイでは、連鎖を決めると、相手の「次に落ちてくるカプセルの色」を直前で変えてしまいます。
大抵は、けっこうバラバラな色になるので、相手の計画を崩すこと間違いなしです。

|== ネットワークプレイ ==|
インターネットに接続して、世界中の人と対戦したり、フレンド登録している相手と対戦したりできます。
ルールは「ノーマルカプセルのスタンダード」「ノーマルカプセルのフラッシュ」「L型カプセルのスタンダード」「L型カプセルのフラッシュ」の4つから選択して楽しめます。
相手を探す前にルールを選択して、選択したルールに応じて相手を探すという形になります。
また、このモードではWii U ゲームパッド以外のコントローラは使用できません。

|== 細菌撲滅 ==|
タッチ操作で楽しむドクターマリオです。1人プレイ専用で、Wii U ゲームパッド以外のコントローラでは楽しめません。
ゲーム中にXボタンを押すことで、いつでも画面を「縦向き」「横向き」に切り替えることができます。
横向きにすると、通常のドクターマリオのようにレベルやスコアとかが表示されています。縦向きにすれば、レベルやスコアなどの情報は一切表示されなくなり、画面一杯使って細菌撲滅を楽しめます。

|== オプションでの設定について ==|
十字ボタン上を押すと、テトリスでいう「ハードドロップ」のように、カプセルを瞬間落下させることができます。
オプションで、この機能のON/OFFが可能です。
便利だと思いつつ使ってみると、カプセルが設置されるまでの思考時間がなくなるので、意外とあわただしくなります。上手く使い分けましょう。

また、ウイルスデザインが2種類用意されており、これもオプションで設定可能。
いわゆる昔のままのデザイン(初期段階ではこちら)と、今作に登場する新しい姿のウイルスに合わせたデザインとがあります。



■====== partygameの感想 ======■

=良い  =まあまあ or ちょっと気になる  ×=悪い

◆=== 参考データ ===◆
 プレイ時間 ―→ 約4時間
 プレイ内容 ―→ 一通りのモードをそれなりにプレイ
 過去のシリーズ作品 ―→ Wiiウェア『Dr.MARIO & 細菌撲滅』はプレイしています。あと、「細菌撲滅」シリーズはほぼ全てプレイしています。


○ ―→ L型カプセルは、普通とはちょっと違う思考が求められて、少し新鮮さを感じられました。
メリットは、だいたいにおいて一発でウイルスが消せること。そして、それゆえに横並びで消すのが狙いやすいこと。さらに、通常の2倍の数が落ちてくることもあってか、1ステージにかかる時間が短く、テンポよく楽しめるようになった気がしました。
まあ、L型カプセルはそもそもネタから生まれたものでしょうけど、ネタでは終わらない、ドクターマリオとはちょっと違う楽しみを感じられました。

デメリットは、ウイルスの合間をぬって奥にカプセルを置くのが難しいこと。
普通のドクターマリオ以上に、ミスした時の対処や残ったカプセルの処理が難しく、かつ重要になってきます。上のウイルスを消していると、下のウイルスを消す頃にはいらないカプセルが積み上がっていて「ギャー」ってなっちゃいます(笑)
ただし、それを考慮してからか、同じ難易度・同じレベルでも、配置されるウイルスの数はドクターマリオの時よりかなり少なめになっています。

あと、対戦プレイで相手のカプセルの色を変えちゃうという攻撃ですが、そんなに上手くないというか、そんなに次のカプセルを見ない私としては、そこまで脅威には感じませんでした。
ドクターマリオのおじゃまカプセルは、どこに降ってくるか分からないですし、落下する時間によるロスも大きいですし。ムキーッ!ってなっちゃいます。ドクタールイージの攻撃は、とりあえず自由にカプセルが置けることに変わりはないので、まだ対処しやすいって感じです。もちろん、これが何度も繰り返されるとキッツいですが。


○ ―→ 細菌撲滅が大きな画面でできるのは、ありがたいです。
これまで、DS版の脳トレや『5分間の鬼トレーニング』、そしてWiiリモコンでプレイするWiiウェア版と楽しませてもらいましたが、今作の細菌撲滅が一番楽しみやすいですね。
これまで、たま~にミスタッチしてしまい、回転させたくないのに回転しちゃうなんてことがあったり、カプセルを動かし損ねたりしましたが、そういったことが一切なくなりました。
ゲーム自体は全く変わりないですが、遊びやすくなっただけ良しとします。


△ ―→ インターネット対戦は、楽しみやすいですが、やはり人が少ないですね。
1回の対戦は、せいぜい1分かかるかどうかってところ。とてもお手軽に楽しんでいただけます。
ただ、配信開始して2か月経っていますから…人が少ないのは、仕方がないのかな。色々な時間帯で対戦相手を探していましたが、夜に何度か対戦したことがあったくらいでした。

個人的には、『Dr.MARIO & 細菌撲滅』で、一部のデータをフレンドに送信することで対戦プレイのみが楽しめるようになるシステムを、できれば今作に取り入れて欲しかったです。売上は落ちるかもしれませんが、インターネット対戦は活性化できたハズです。
あと、「ルールを1つ選択して相手を探す」という形もまた、相手が見つかりにくくしている原因だと思います。『ぷよぷよテトリス』みたいに、「OKなルールを複数選択する」みたいな形にすれば良かった気がしましたね。


× ―→ もう少し、新しい要素が欲しいですね…。
買う前から薄々分かっていたとはいえ、一通り遊んでみて最終的に、Wiiウェア版とあまり変わっていないな~って感じちゃう自分がいるのですよ。

変わった部分といえば、L型カプセルが導入されたことと、L型カプセルでの相手への攻撃方法がいつもと違うこと。そして、Wiiウェア版はWiiリモコンでの操作だった細菌撲滅がタッチ操作で楽しめることくらいです。
とはいえ、タッチ操作で細菌撲滅が楽しめること自体は珍しくもなんともないので、変わった要素としては薄め。それに、1つ上で紹介したフレンド限定の対戦プレイ用データ送信は、今作で無くなっています。

それでいて今作は、Wiiウェア版より高いわけです。
こうして冷静に見てみると、価格が1,000円→1,500円になるほどの要素があるのかな~って感じてしまいました。いわば、どれも小手先の変化でしかないのです。
せめて、新ルールが採用されていたり、何らかの明確なやり込み要素などがあれば良かったのですが、それも一切ありません。


■====== まとめ ======■
●●●●●○○○○○ … 5点(10点満点)


L型カプセルはちょっと新しいですが、全体的に思いのほか新鮮味が薄いという印象のほうが強かったかな~というのが、正直なところでした。
もちろん、個人的にはL型カプセル楽しめていますし、インターネット対戦も楽しめていますし、細菌撲滅をもっと大きなタッチスクリーンで楽しめるのは嬉しいですが、どれも新要素としてのインパクトは薄め。あまり価格相応とは感じられなかったです。1,000円なら、それなりに納得していたかもしれませんが。

昔から親しまれているパズルゲームとはいえ、今作はダウンロード専用タイトルとして、そこまでお手軽とはいいがたい価格。それこそ、新しい要素にこだわりや魅力を感じにくいなら、Wiiウェア版やバーチャルコンソールのファミコン版でもいいやって話になっちゃいます。
もうちょっと、新しい風を貪欲に取り入れていって欲しいものです。それこそ、せっかくのルイージ版。L型カプセルという小手先のネタだけでなく、もっと思いっきり変えても良かった気がしますね。オバキュームでウイルスを吸い込んじゃうとか(笑)

ちなみに。自分で書いた『Dr.MARIO & 細菌撲滅』のインプレッションを見返してみたら、あっちでも「変化が少ない」って言ってました。
前作でも今作でも私がこんなことを言っちゃっているくらいなので、そろそろこのシリーズも次あたり、本気の変化が必要だと思います。

万人向け ← ○○●○○○○○○○ → 熟練者向け
手軽に ← ○○●○○○○○○○ → じっくり
思考タイプ ← ○○○●○○○○○○ → 感覚タイプ
 爽快感重視 ← ○○○○○○○○○● → 達成感重視 


関連記事:
Wiiウェア『Dr.MARIO & 細菌撲滅』 ファーストインプレッション (2008/03/28)

その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ
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