セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

Wii『王様物語』 ファーストインプレッション

2010年04月20日 08時00分22秒 | 【旧】購入・レビュー話


王様物語
対応ハード : Wii
発売元 : マーベラスエンターテイメント
開発 : タウンファクトリー・シング
発売日 : 2009/09/03
希望小売価格 : 7,140円(税込)
ジャンル : 王国ワラワラRPG
プレイ人数 : 1人
CERO : A(全年齢対象)

※だいぶ安くなってきたので、ようやく購入しました。
※とりあえず、約4時間ほどプレイしてのインプレッションです。


●チビッコ王様がお姫様を救う?
今作は、様々なユーザーからそれなりに好評を得ている(けど全然売れていない)シミュレーションRPGです。

一人ぼっちの臆病な少年、コロボ。ある日、少年は黄金色に輝く王冠を見つけます。
頭にかぶると…一人ぼっちの臆病な少年は、なんと、様々な人間が家来として従える王様となってしまいました!
とりあえず一人ぼっちではなくなり、めでたしめでたし…って、終わったらゲームにならないでしょ!(笑)


●そもそもどういうゲームなの?
軽く説明してしまうと、まあ…少年はある王国の王様となったわけです。
が、いきなり出来た王国なので、人材もいなければお金もない…そして皆、無職というありさま。そんな状態から、様々な手段で王国を盛り立てていき、ついには他の領土へ攻め込んじゃおうというわけです。

他の領土のボスを倒せば、その土地はプレイヤーの王国となり、王国がどんどん広くなっていきます。広くなれば、王国を発展させていくための建物なんかも、新しく建てられるようになります。
まあ、それを繰り返していって…最後には、世界統一!を目指すわけです。


●ざっと流れを説明
今作は、ヌンチャクスタイル(Wiiリモコン+ヌンチャク)でプレイします。

◆とにもかくにも、お金がないと話にならない!
まず王城で、現状を把握したりセーブをしたりできます。
で、城を出て道の領域へ行って、色々とお宝を手に入れて王城に持ち帰れば、それがお金に換算されて、資産が増えます。そのお金で、新しい建物を建てたり、王様の能力を上げたりと…パワーアップしていくわけです。

◆外に出かける前には、スカウト!
しかし、王様1人では、な~んにもできません。なので、外に出る前に、まずは村人を「スカウト」しましょう。
村人に近づいて、Aボタンで話しかけます。Bボタンでスカウトして、仲間にします。一度に連れて行ける村人の数には限りがあります。(初期状態では5人まで)

◆「トツゲキ」と「タイキャク」
そして外に出発。怪しい穴やら、道をふさぐ木やら、「ヘンナノ」という敵やら色々あります。そういうところにめがけて、Aボタンで仲間を「トツゲキ」させます。何かをするときはAボタン。これが基本です。
そして、例えば敵にやられそうで危ない!と思ったときは、Bボタンで「タイキャク」して、一同が王様のもとに帰ってきます。
あと、仲間がうまく狙った方向に行ってくれない…という場合は、Zボタンを押してください。王様の向いている方向が点線で表示され、また、目線上にあるものの体力が一目で分かります。便利です。

◆体力を0にすれば、お宝が!
穴・木・岩・敵キャラなど、トツゲキさせられる全てのものには「体力」があります。敵の場合は0になれば死亡。穴や木などは、0になればお宝が出てくるかも?とりあえず、壊せそうなものはガンガン壊していきましょう。
…ただし。穴の中には「ヘンナノ」が隠れている場合もあるので、ご注意を。

ちなみに、仲間や王様の体力は頭上に表示されており、仲間の体力が0になると死亡します。二度と生き返らない…わけではないようですが、ペナルティとして「お見舞い金」を支払うことになります。
王様の体力が0になると…たぶんゲームオーバーです。

◆お宝を持ち帰って、「王国プラン」を実行!
お宝を持って王城に帰ると、入手したお宝がお金に換金され、それが王国の資金として加算されます。(※ごく一部、換金されない特別なものもあるようです)
そして、そのお金を使って「王国プラン」というものを実行します。
主にできるのは、以下のようなことです。

・ジョブのお店を建てる…ショブ(職業)ごとに店を建てて、以後そのお店に仲間を「トツゲキ」させると、仲間がそのジョブに転職します。タダで転職できるものもありますが、転職にもお金がかかるものもあります。
・民家を建てる…これにより、王国の住人を増やすことができます。
・パワーアップ…王様の連れて行ける仲間の数や、住民の体力などを増やしたり、仲間の隊形を増やしたり…まあ、いろいろパワーアップできます。

まあ、これら「王国プラン」を実行していきつつ戦力を強化し、敵のボスを倒して領土を獲得すれば、さらに多くの「王国プラン」が実行できるようになります。

お宝をゲットしてお金をためて「王国プラン」の実行!
そして敵のボスを倒して領土の拡大!
要は、これの繰り返しになります。


●改めて操作説明
操作説明が中途半端になったので、改めて説明を。

3Dスティック…プレイヤーの移動
十字ボタン左右…カメラの回転
十字ボタン上…仲間の隊形を変える
十字ボタン下…仲間の並び順を変える

十字ボタン上で、付いてくる仲間の隊形を変えることができますが、「王国プラン」で隊形の種類を購入しないと使えません。
十字ボタン下で、仲間の並び順を変更できます。先に兵士をトツゲキさせるか?農夫をトツゲキさせるか?状況によって、うまく利用して行きましょう。

Aボタン…話す・「トツゲキ」命令
Bボタン…スカウト・「タイキャク」命令
1ボタン…連れていた仲間を解散させる
2ボタン…お城に戻る

王国外でメニュー画面を開いた時に、お城のマークが出ていたら、2ボタンを押して一瞬で城に帰ってこれます。便利ですね。便利ですが、たったさっき説明書を見るまで知らなかったんですが…(笑)

+ボタン…メニューを開く
メニューを開いている間も、プレイヤーを移動させることができます。メニュー画面の操作は、十字ボタンで行います。
メニュー画面では、受けているクエストや仲間の状態、フィールド全体図などを確認できます。


●ジョブについて
ジョブにも色々あります。状況によって連れて行く仲間を変えていきましょう。
以下、一部を紹介します。

◆のんきな大人
いわゆるニー…いや、無職です。穴を掘ること以外はからっきしダメです。戦闘も、一応はできますがやる気はないです。

◆まじめな農夫
穴掘りが断然得意になります。また、体力ゲージが表示されない怪しい床の裂け目にも一撃を食らわせて、穴や温泉を掘り当てます。あと、岩とか木とかもちゃんと壊してくれます。
戦闘は…「のんきな大人」よりはマシですが、戦闘向きではありません。

◆したっぱ兵士
したっぱでも兵士は兵士。敵との戦闘では、その腕っぷしを振るうってくれます。
ただし反面、穴掘りが全くできなくなります。岩とか木とかを破壊するのも、あんまり得意ではありません。


●ごいけんBOX
プレイ開始から1時間あたりで、「ごいけんBOX」というものができます。これは、住民からの様々な手紙が届きます。励ましの言葉もあれば、誹謗中傷もあるかも。そして中には「依頼」もあります。
「依頼」を読んだ後、「開封済み」のページで、その依頼の手紙を選択すると、依頼を受けることができます。まあ、いわゆるクエストですね。達成すれば、何らかのご褒美がもらえます。大抵は換金アイテムですが。


◆partygameの評価◆…80点(100点満点) 
いくつか気になることはありますが、思ったよりシンプルで面白いです

ぱっと見、複雑そうなゲーム内容に見えたりもしましたが…やることは意外に単純です。私は『ピクミン』なるものをプレイしたことがないんですが…こういう感じなんでしょうかね?
ゲームシステム自体は、いわゆる『牧場物語』シリーズよりも敷居は低いように思います。とりあえずアイテムはゲットして換金ですから。

難易度は…今の私は思ったよりすんなり行けていますが、ネット上の評価では、難易度が高いと言われているようですね。これからが本番なのかもしれません。
敵との戦いは…とりあえず今のところは、ヒット&アウェイですね。ザコ敵は全員でタコ殴り。強敵の場合は…攻撃を空振ったタイミングで兵士を突っ込ませて、すぐにBボタンでタイキャク!その繰り返しですね。けっこう仲間が死亡しちゃったりするんですが、多少のペナルティで済みますし、次の日になると「とある場所」で復活しているので。

デザインもいいですね。温かみがあって、でも住民の会話などはちょっとぶっ飛んでいたりもして。できれば(絵本のようなグラフィックの)ムービーと同じグラフィックでプレイしたかったですが…さすがにそれは無理?ですよね~。
この先にいくと危なそうだと分かる目印があったり、進んでいるといきなり雲行きが変わったりという演出も、良いと思いました。進むのが怖くなります(笑)
あと、BGM。有名な楽曲のアレンジばかりで、非常に親しみやすい感じです。雰囲気にも合っています。

オリジナリティを感じますが、反面で、プレイしていて気になることもいくつかあります。
・細い階段などを通るとき、仲間がちゃんと登れずに階段の隅に引っかかったままになることが多かったです。ある程度離れてしまったら、ワープしてくるようにして欲しかったです。(一応、隊形を変えることで解消されますが…)
・一部、カメラの回転が制限されたり勝手に視点が動くことがあり、わりと気になりました。今のところ、かろうじて許容範囲内です。
・2時間くらプレイすると「お立ち台」というのが作れるようになり、王様が利用すると住人をジョブ別に呼び寄せることができます。便利だ…と思ったら、住人を呼び寄せると、なぜか仲間になっていた住人が勝手に解散していました。実は、その後「親衛隊」というくくりで呼び出すと、仲間になっていた人が来るんですが…ちょっと分かりづらいですよね。もうちょっと効率のよいスカウト手段が…今後、手に入るのかもしれませんので、今のところは結論を出さないでおきます。
・今はまだいいんですが、王国が広くなってくると…どこに何があるかを把握するのが大変になりそうな気がしました。最終的に、そこが面倒でプレイしなくなる…ということがなければいいんですが。
・2ボタンで城に戻れるポイントと戻れないポイントの違いが、よく分かりません。


まあ、ちょいちょいと気になるところはありますが、現状はとりあえずゲーム性を損なうほどのレベルではないですし、進めているうちに改善されるものもあったりするので…いわゆる「コツコツ地味に楽しむゲーム」としては、なかなか良く出来ているとは思います。
4時間プレイしましたが、むしろ「これからが本番」みたいな感じなので、けっこうボリュームはあるのかな…?まあ、クリアできるまでテンションが持続することを願います。


その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ

※ストーリー内容など、ネタバレになるコメントはご遠慮ください。
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