PARK'S PARK

パクのお庭にようこそ。環境問題、ロハス、バイオ、空手、映画、多言語など情報満載です。少々硬派な内容を目指します。押忍

「進化論」は進化する!

2009年03月25日 | バイオとは?
●『進化論』は日々、進化しているのです。(笑)
断続平衡進化説、連続共生説、中立進化説、今西進化論、ウイルス進化説・・・、様々な理論が、それぞれ説得力を持って論壇に登場している。

このように百家争鳴の理由は分子生物学の発展によるのです。
従来の説は、”仮説と想像”だけであり、証明ができなかったが、化石のDNAを解析することによって証明または否定することが可能になったのです。

■今まで最も支持されているのは”ダーウィンの進化説”ですね。
ラマルクによって提唱された”用不用説”と”獲得形質の遺伝”を元にして、さらにマルサスの”人口論”をヒントにして唱えた”自然淘汰説”ですね。



キリンの例が最も分かりやすいし、それなりの説得力があるのですが。
用不用説:高い場所にある木の実を食べようと努力しているうちに、キリンの首が長くなったと言う説です。
獲得形質:首の長いキリンからは首の長い子どもが生まれる。
自然淘汰:
食料が少なくなった時に、高い場所の木の実を食べることができたキリンは生き残り、短いキリンは死に絶えてしまった。
⇒だから、キリンの首は長くなった。
一見、説得力があって納得しそうです。

◆ところが、これを否定する事実があるのです。


上の写真は”首の短いキリン”です。
首は短いけどキリンであることはDNA鑑定から証明されています。
首の長さが中途半端に長いキリンの化石はいまだに発見されていないのです。
用不用説ならば徐々に伸びていったと考えるべきですから、伸びる課程のキリンがいなければならないはずです。

★これをどう説明するのか?
要はキリンの首は突然、長くなったのです。
ひとつの考え方として、キリンは首が長くなる病気にかかったとする考え方です。
これがウイルス進化論ですね。

▼その他、今西理論の”棲み分け理論””ライオンに食べられたのは運の悪いシマウマ説”も非常に面白い。
逃げ足が早いシマウマが生き残ったのではなく、たまたま運が良いシマウマが生き残ったのです。
進化を”個”ではなく”種=集団”としてみる観点は画期的ですね。

その他、興味深い説がたくさんありますので、またの機会に・・・。

最新の画像もっと見る