まさに猫も杓子も新党ブームである。
滋賀県の嘉田知事も、遂に新党を立ち上げたが、
「日本の未来」と党名は立派だが、肝心の経済政策や
外交政策が何もなく、訴えるのはただ「卒原発」とは
情けない。
ここに小沢がガールズを引き連れて、参加して来るのだろう。
無責任な市民運動家なら、イザ知らず、県知事が国政参加の
党を作って、卒原発だけをウリにするのは如何なものか。
無責任と言えば、元祖は橋下徹。
遂に「みんなの党」との合流は成らなかったが、石原に拘り過ぎて
「太陽の党」を引き受ける結果になり、政策が見えなくなった。
これを「龍頭蛇尾」と言うのじゃないか。
日本維新と名乗っちゃいるが、立ち上がれ系の新人が乱立し、
「みんなの党」と、27選挙区でガチンコと成った。
これで怒らない男はいない。渡辺・江田は、何としても「立ち枯れ」
を倒して、真の第三極の意地を見せて欲しい。
関西電力が電力値上げを申請した。
日本で唯一、大飯原発が二基稼働中の関電がである。
原子力に代わるエネルギーのコストが嵩むことを証明
している訳だ。
脱原発、卒原発、もっと激しいのは、原発即時撤廃だが、
地震国日本に原発は危険だと、反対の理由も揃ってはいても
日本の工業エネルギーを考えて、直ちに代替の有効資源は
見つかっているのか。
その地震国の国土に、原発施設は40基以上も存在する。
それらの保全に、原子力の技術者は居なくなって良いので
あろうか。
日本の原発の燃料核はウランだが、稼働中にプルトリウムが
発生する。それを処理するプルサーマル計画も頓挫した。
このままプルトリウムを、何処で如何に安全に保全するのか。
一方で日本から、新規に原発を買おうとする途上国がある。
そのためには、優秀な技術者を抱えて置かねばならない。
あまりにも安易に脱原発を叫ぶのは、愛国者に見えて偽者で
あろうと断言できる。政党に於いては特に然りである。
北海道の新党大地の鈴木宗男は、ロシアからパイプラインで
天然ガスの支給を受けると叫んでいる。
ヤツは、日本の敗戦の際に、天皇の命令で武装を解いた日本軍に
襲い掛かり、樺太・千島を不当に占拠したロシアの手先だろう。
ソ連兵の暴虐行為は、旧満州国、朝鮮半島(特に北朝鮮)に於いて
顕著であった。
ロシアに生命線を握られる愚行を、推進させる男が、日本の政党人
とは末期的な状況とは言えないか。
先週末にリヒテンシュタインの切手が底をつき、
以後ハンガリーの切手を登場させている。
切手にハンガリーの文字は無く、マジャールと書いてある。
ハンガリー人は、フン族の大移動に伴い、中部アジアの高原から
ヨーロッパに移住して住み着いた民族。
周囲が他民族だから、その場に安住するためには、近隣国と
戦うこともしばしばで、精悍な民族が出来上がった。
大の親日国である。
日本の朝日・毎日などマスコミは、日本を悪者に書きたてるが、
事実は世界に親日国は多い。
ハンガリーも文法が日本語と同じだから、単語さえ覚えたら楽勝。
フインランドもトルコも同じ仲間だ。
フインランドには、東郷元帥の肖像がラベルに貼られたビールもある。
神戸市民なら知っている人も多いだろう。
元町の路地に入った場所に、「美味いもの店」が多かったが、
中でも「青辰」は、幻のアナゴ鮨屋として、十一時に行っても
売り切れだった。
その「青辰」は、例の神戸大震災で店を閉じた。
「青辰」を髣髴させる、アナゴの名店が、別の場所に復活した。
南京町の最も東端と言えば良いのか、栄町筋の中国銀行の
横の路地を北に上れば、「檜垣」の店名が眼に入る。
アナゴの箱寿司は勿論美味いが、巻き寿司だって相当なもの。
そういえば往年の「青辰」も、箱と巻の二本立てで勝負していた。
なんと眼を付けたのが滋賀県知事の嘉田という女性知事さん。
琵琶湖の水が汚染されたらタイヘンと、福井県の原発に
猛烈な反対運動を起こし、近畿圏では名前を売ったが、
関東・東北や九州・四国での知名度は、どんなものだろう。
今は政党所属でもなんでもない、この知事さんが新党を作る
なんて入れ智恵を授けたのは小沢一郎だろう。
弘中弁護士の大活躍で、強制起訴から無罪を勝ち取った
小沢だが、党首として看板になるのは、流石に躊躇われる模様。
そこで担ぎ出されかけているのが、嘉田知事さんというわけ。
北の大地、減税日本、みどりの風といった、いわば泡沫政党を集め
比例区に各党の名簿を一本化すれば、当選者も増えるとの計算だ。
これで亀井静香や山田正彦も救われるかも。
小沢は確かに選挙の戦い方を知っている。
「国民の生活が第一」の所属者は、事前にビラ・ポスターの作成を
止められていたとも言う。さて嘉田さんが党首の党名は何に?
分かり易いのは「脱原発党」だろうが、原発ゼロを叫ぶ連中に、
日本のエネルギー確保に向けた、きちんとした政策はあるのか。
ミンスにも同じ事を聞きたい。
前任の党代表で総理もやった菅直人は、福島第一の原発事故で
大騒ぎに騒いで現場の収束作業の邪魔をした。
あれは明らかな人災であった。
菅もミンスの現党員で、前任者とはいえ、ミンスの責任は免れぬ。
民主党の選挙ポスターは、野田の写真に「決断」の大文字。
何をやるにも、決められず、決まらなかった、あの野田だぜ。
「決断」があったとすれば、最後に追い詰められて「解散」と
叫んだだけじゃなかったか。
あの11月14日の党首会談での「解散宣言」は、党内で孤立し
追い込まれての「ヤケクソ解散」以外の何物でもなかった。
ミンスの大ウソが、あれをも野田の大決断と、奉る所にある。
野田が今さら何を言おうが、株価は低迷し、円の対ドル・レイト
は動く気配も無かった。
日銀はゼロ成長の目標を実行していた。
その株価が9400円に迫り、円も対ドル、対ユーロで改善を
示しつつある。
日銀がゼロ政調を維持しているのは、操作している事が歴然。
それを名目3%のインフレ傾向に、直そうと思えば日銀は出きる。
ただし野田や安住では出来ない。
マニフェストとはカール・マルクスの共産党宣言の「宣言」の意だ。
共産国家、ソ連やその衛星国が、どんな悲惨な状態だったかを
東欧諸国をつぶさに、この目で見てきた。
菅直人、輿石、赤松、横路などは、共産党と変らない手合い。
共産党宣言を大事にする気があって当然だろう。
日本共産党なら、まだ立場が明快だ。
立ち位置を分かり難くして、共産党よりもサヨクのミンスに騙される
事なかれ。しかも二度目だぞ。