作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 自民党大会の結果 】

2012-09-26 18:16:16 | 02 華麗な生活

党のルールに従って、国会議員だけの投票による決戦で
安倍晋三の総裁復帰が成った。

選挙中の全国縦断の街頭演説などを聞いていても、
これが同じ時期の、同じ国の、政党なのかと思いたく成るほど
自民党の街頭演説には群集が押し寄せ、「野田のブタ野郎」の
プラカードに取り囲まれ、「ウソつき」「人殺し」と罵られた挙句
「帰れ」コールにかき消されて、野田の声すら聞こえなかった
民主党との違いが鮮明になっただけではなく、居並ぶ国会議員
の顔ぶれも、自民党の議員の方が遥かに優秀と見えて、
すでに三年間も我慢させられたが、漸く優れた国・日本を取戻す
体性に一歩近づいたとの思いを熱く感じた。

難を付ければ、党員票では過半数を制した石破への国会議員票が
伸びず、東京都でも16ポイント中の4ポイントで終わった程に人気
が無かった石原が最高の投票を得た辺りが、未だに派閥の親分の
言うがままの議員が多いことを示している点だ。

民主党は石原が決戦で選ばれると読んでいた節がある。
つい数日前の輿石幹事長続投や、細野・安住の起用にそれが見える。

気の毒だが、自民は安倍を新総裁に選んだ。
三党合意がどうなるか、なんとも言えなくなった。

石破は幹事長を要請されて、それを受けるだろう。
選挙の顔として、安倍をも凌ぐことが、党員投票の過半数で明白に。

さて、民主党のお骨の生焼けが、如何に対応できるか見モノである。

安倍なら日米同盟の強化も期待できる。
ともかく芽出度い結果で良かった。
石原は五人の候補の中でも、一番話が抽象的で、頭が悪い事を明らかに
したから、当分出番は無いだろう。

自民党の中に居坐る、重沈(重鎮なんて結構なモノじゃなく、重くて沈む輩)
を早く沈めて、身奇麗にしないとイケナイ。

森や古賀は今夜辺り、ヤケ酒と行くのだろう。それもまたメデタイ。

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【 意味が分からない野田の日本語 】

2012-09-26 11:14:06 | 02 華麗な生活

いま最も問題なのが、「大局観が大事だ」の「大局観」が
何を示すかである。

尖閣列島が、清の時代に日清間の合意で日本領に編入された
事実は、カツオブシ工場の名残もあることで、日本の実効支配
があったとする日本の主張に理があるとは思うが、日本外務省は
なぜ、国連が70年前後になって、尖閣の周辺に有望な油田が
有ると発表した後に、直ちに日本領だと国際社会で声高に発表
することを怠たったのか、それが分からない。

台湾までが監視船・漁船を交えて50隻を越える大船団を派遣して
来たが、デモンストレーションを行なった後は、おとなしく日本の
領海の外に出た。

彼等は石油を掘りに来たのではない。
漁をさせてくれと頼みに来たのだ。
受け入れてやるのが「大局観」に沿った処置ではないのか。


 

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【 旧満州国の首都新京争奪戦 】

2012-09-26 10:02:50 | 02 華麗な生活

対日戦争の間、一時的に停戦していた、中華民国(蒋介石)と、
中国共産党(毛沢東)は、日本の敗戦により内戦を再開し、
最後には共産党が揚子江も渡って、全中国(シナ全土)を版図
におさめ、蒋介石の中華民国は、台湾に逃げ込んで今日に至る。

日本の敗戦は昭和20年8月15日であるが、ポッダム宣言の受諾
近しと知ったスターリンのソ連軍が、事前の9日に満州との国境を
越えて侵入を開始し、それまで空襲とも関係がなかった別天地、
満州国はパニックに襲われた。

昨日新京時代の同窓会があり、共産軍に包囲された新京市が
孤立し昭和24年に至って陥落するのだが、留用されて残留した
日本人800名が辿った苛酷な運命は、病弱者・幼児をはじめ
およそ500名が、餓死に追いやられ、中国内戦の犠牲者となった。

そこで「チャーズ」を詳しく語りたい。
この中国語をダイレクトに表す日本語は無い。
使われた漢字も、日本では使用されていない。

「チャーズ」は、官憲が作った関所・監視所を表す中国語である。
ボクは新京駅から南下する旧満鉄の次の駅、「南新京駅」から
昭和21年6月に、無蓋貨車で引揚げの途についたのだったが、
ボクが住んでいた地域から、当時のボクが足を踏み入れた事が
なかった南方に、広大な敷地の満州映画、略して満映があって、
敗戦後ピストル自殺した、甘粕大尉が社長を勤める満映は第二の
満州国政府と呼ばれていた。

その満州映画の線路寄りに、国府軍側の「チャーズ」があり、
そこの関門を越えて逃げる市民は、国府でもなく共産軍の統治も
無い真空地帯で、食糧の配給もなく数週間から数十日を、餓死者
の死体の山に囲まれながら、共産軍側の「チャーズ」が開くのを
待っていたと言うのである。

ここでは何十万人単位の餓死者、病死者が出たとされる。
詳しくは山崎豊子『大地の子』上巻に書かれているが、この描写
には盗作の訴訟があり、訴えたのも我が同窓の女性である。




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【 日本の今後を決める重大な選挙 】

2012-09-26 09:03:59 | 02 華麗な生活
今日の午後に開催される自民党大会は、谷垣に代わる
新総裁を、すなわち内閣の機能を失った日本の新内閣の
顔を決める、重大な選挙である。

すでに地方議員の投票は終わっており、石破が断然トップ
だとマスコミが騒いでいる。

石破は自民党のダーティな部分、党内派閥抗争の影響を
受けることなく、政策で勝負して今日の総裁選に出場するに
至った、もっとも自民党の古く汚い勢力の影響を受けずに
きた、貴重な政治家である。

ただし派閥に属さないから、親分衆が派閥の票を仕切る
国会議員票の奪い合いには、あまり関係が無い。
それが石破の弱点と言えないこともない。

そこで二位を争う、安倍と石原のどちらが決戦投票に残るか
その一点に、今日の自民党大会の最大の意味と興味がある。

良く事情を知らずに、「おなかが痛いからと内閣を放り出した」
男が安倍だとワルクチを言うのが居る。
軽薄な連中である。

安倍は小泉の無茶苦茶な政治の後始末に登場し、病気で一年
しか総理を勤めることが出来なかったが、それでも短期間に
重要法案をいくつかモノにした、政治家らしい政治家であった。

まだ若いし、病気も直ったようだから、間違っても石原の坊やに
二位争いで負ける事態は避けないと、民主党並みの弱体内閣
しか出来なくなる。

三年間、野党の総裁という損な役割に甘んじた谷垣を、幹事長
として支えながら、いざ総裁選となって、長老どものご機嫌を取り
谷垣を蹴落とした石原なんかに、決戦に臨ませるような結果に
終わると、自民党の三年間の雌伏が無駄になってしまう。

自民党は何故長期政権を失ったか。長老どもの胸の内に心当たりが
ある筈である。

石破でも良いし、安倍でも良い。

が、石原だけは絶対に駄目である。



 




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