作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 渡辺前行革担当大臣を称える 】

2008-12-25 18:10:01 | 04 時事ニュース

久方ぶりに政界に男を見た。

麻生内閣不信任とも取れる野党の提案に唯ひとりで自民党席の
中で立ち上がった渡辺喜美議員。

あのだらしない福田の閣内にあって、真剣に取り組んだ
「行政改革」諸問題を、甘利のような「もう要らない議員団」の
下っ端に、いいように解釈変更ですべてをパ~にされて
しまった。

かつて小泉は「郵政民営化」の掛け声だけで日本中を
沸かせた。国民は郵政が民営化しようが、しなかろうが
どうでも良かった。

こんどはそうはいかない。
「行政改革」こそが、真に国民の望むところである。
渡辺議員よ!
「行政改革の即時実行」の是非を国民に問い、旗揚げせよ。

細田幹事長もまたナサケ無いヤツ。
戒告なんて、しかも
紙を送るだけでそんなもん、幼稚園の子供に「めっ!」って、
叱るだけのことだろう。

小沢一郎が自民党を割って出たときに志なんか見えやしなかった。
ただ己の権勢を見せ付ける場を党外に求めたに過ぎなかった。
渡辺には「行政改革即刻実行」の錦の御旗がある。
大いに期待している。


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【 したたかな関西人? 】

2008-12-25 17:53:46 | 02 華麗な生活

「エネルギー」と題する本を読んでいて、いささか気になる
ことがあった。
作中で「トーニチ」と称する商社の名前が出るのだが、頭から
下位商社と決め付けるのは作家の勝手としても、「トーニチ」
の社員が登場する場面で、したたかな関西人との表現が
上巻の前半分だけでも二度もある。
神戸在住の者として、まことに不快に思う。

関西(それも大阪に)端を発する商社は、勝ち組に生き残った
伊藤忠も丸紅もそうであり、近代日本の工業化の先頭を
走った産業が紡績業で、その原料である綿花輸入と製品である
綿糸布の輸出が日本の貿易の主力アイテムであった時代が
あったことの証左でもある。

ひとくちに関西人呼ばわりをされて、不快に思わぬ京都人や
神戸人はいなかろう。

俊英の名が高い著者であればこそトーニチを差別する文面が
気にかかるのである。



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【 雇用者は誰か 】

2008-12-25 17:44:51 | 04 時事ニュース

マスコミ(特にテレビ雀)は連日の雇用打ち切り問題で
はしゃいでいる。
他人の不幸を餌にして騒いでいるとしか思えない。

ところでコメンテーターなる雀たちの誰もが、真の雇用者は
誰なのかを明かそうとしない。これは唯大メーカーの名を
出して騒ぐことで、パソナ等の真の雇用者の存在を隠して
いるのかと疑いたくもなる。

例えばいすずが生産調整の必要から操業の一部を停止
して、そこの現場に関連する人員を削減するのは、
企業として止むを得ないことである。
非雇用者は、いすずの現場からは追い出されても、本当の
雇用者であるパソナや日本マンパワー等の「人材ピンハネ屋」
には雇用されている身分のはずだから、彼等「人材派遣業者」
に仕事の現場からは追われたから、次はどこで働けば
よいかを訊けばいいのである。

ピンハネ常習のハケン屋は、こんな事態をも織り込んだ上で、
多くの弱い立場の人間の上にアグラをかいていたんじゃ
なかったのか。
こんなシステムを許した小泉・竹中のコンビの罪は特に
重いが、働く現場喪失イコール労働者の失業とは、
なんのために、その間に人材派遣業が居るのかと、
疑問を持って当然だろう。

何かと弱者の味方を演じる森永卓郎辺りは、ここでハケン
業者の追及を行って然るべきじゃないのか。


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【 統帥権という名の化け物 (歴史エッセイ 80) 】

2008-12-25 16:05:58 | 05 歴史エッセイ


昨夜のテレビの続きとなるが、明治憲法にあっても
日本は三権分離が明記された、立派な民主国家で
あって、天皇は「君臨すれども統治せず」の立場に
あった。

亡くなった司馬遼太郎さんが、作品の数々の中で
憤りを露にされている「統帥権」なるものは、陸軍省
の傘下にも入らず、三権のいずれの影響をも受けぬ
勝手気ままな存在であるが、かの山縣有朋ですら
ここまでは行わなかった、陸軍強硬派のやりたい放
題の理論的根拠を、いったい何時から誰が許し、
その専横を可能にしたのか、その辺りの追求がなく
元々存在したモノかの設定には、不満足を覚えた。

形式的には、統帥権は海軍も軍令部の名を以って
参加しているのだが、例えば山本五十六の立てた
案には軍令部も賛成する海軍一致の空気があった。

日本は野蛮な陸軍を持ち、そのおかげで三百万人
もの戦争犠牲者を出す結果を生んだ。

今の日本に正式な軍隊は不可欠であると思うが、
統帥権なる化け物が再び復活してのひとり歩きの
愚は絶対に避けなければならない。


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【 東條英機 (歴史エッセイ 79) 】

2008-12-25 15:59:57 | 05 歴史エッセイ


昨夜のテレビ(関西エリアは毎日放送)で、
日米開戦前夜の人物模様が描かれたが、
A級戦犯の中でも首班として処刑された、
今も靖国神社に祀るべきか否かでもめる
東條英機元首相・陸軍大将の人物像が
最後まで戦争回避に徹した平和志向の
人物として描かれたのに、ボクの幼年時
からの歴史観が大きく揺るがされる思いが
増してきて、途中でテレビの電源を切った。

ドラマの部で東條を演じたビートたけしの
名演技が、東條は良い人だったの印象を
高めたことも否めない。
あらためてドラマが持つ人の心理への影響
力を思わせた。
脚本家イデオロギーがまともに出るし、俳優
の演技力が左右するであろう世論への影響
を考えると恐ろしくもなる。

ビートたけしの演技の素晴らしさには、素直
に脱帽するが、ボクはカレを平和志向の人間
と認めることは絶対にできない。

特にカレが陸軍大臣であった時に発表した
「生きて虜囚の辱めを受くることなかれ」の
一文のおかげで、どれだけの将兵と、多く
の民間人が巻き込まれたかを考えると、
とてものことじゃないが、カレを美化する放映
はいかがなものかと強く思うのである。


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