【 歴史エッセイ （５９） 俘囚 】

ヒドイ差別語、いや侮蔑語である。

安倍氏は、出羽の清原氏と共に俘囚と呼ばれて
いた。

俘囚だから、わざわざ陸奥守を派兵して退治する。

現代のイスラムだからブッシュが派兵するのと
変わらぬ構図である。

安倍氏の長、頼時は新任の陸奥守・源頼義と同音の
ヨリヨシを遠慮して、改名まで行って従順に振舞って
いたのである。

思うに、彼らは縄文人であったのだろう。
狩猟や木の実採取で生活の糧を得ていた。
その副次効果で金を発見した。

平安朝としては、土地に密着し集団生活を送る弥生
人が望ましい。縄文人にも水田を作らせ稲作農民と
する。それが平安朝の意図するところ、それを実行
させる為の陸奥守であろう。

源頼義のイメージは良くない。
カレは金が欲しかったんじゃないか。
前九年の役は、源頼義の安倍氏に対する挑発から
始まった戦である。安倍氏から見たら、売られた
喧嘩を耐えに耐えた末の、仕方なき応戦であった
と思う。

俘囚。実に嫌な言葉である。そこには中華思想が
ある。中央こそが「正しく美しい」。僻地は野蛮
である。安倍氏は平安朝に従順に服しながらも、
朝敵にされた。

気の毒な氏族だと思う。

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【 歴史エッセイ （５８） 安倍氏 】

安倍晋三首相の家系は、東北の安倍氏の後裔との
ハナシが出廻っている。

前九年の役で、源頼義・義家父子の敵役とされ、
統領の安倍貞任は厨川の戦いで斬首されたが、
弟の宗任等は生け捕られ平安京に護送された。

伊予国に流され、後に九州宗像に移る。
一部が松浦半島に居を構え、倭寇として恐れられる
松浦党となった。

現首相の父、晋太郎元外相は、東北安倍の後裔と
自称していたらしい。

伊予に流されたまでは知っていた。

子孫の一部が今の山口県に移住したとしても
おかしくはない。

淡路島にも宗任にまつわる伝説が残っている。
宵山という山の名の由来が、安倍宗任の宵兜を
埋めた場所だというのだが、さて宵兜とは何物か。
そして何故その兜を山に埋める必要があったのか。

中学生時代に訊ねたが、古老も詳しくは知らなかった。

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【 腰痛治療日記 （１６） 毎日が医者通い 】

毎週木曜日に打つ「神経ブロック」が
劇的に効くようになってきました。

先週もそうだったし、その前の週も然り。
そして今日。終了後はすたすたと歩けます。
小走りすら出来る。

問題は何日間持続するか。

前回は木～土と調子よく、日曜は在宅で
足を使わなかったから判断できず、月曜日
に強烈な痛みに襲われた。

今年の天候と同じで、一気に冬に舞い戻った。
それと同じ感じ。

火曜日に少し戻り、水曜がまた駄目。

そして今日を迎えたのでした。

例によって問診と触診のあと「神経ブロック」。
半量が注液されたとき、久方ぶりに両脚の下部
に来た。

あの、なんとも言えぬ、重たい感じの圧迫感。
そこで医師が、針の向きを上にあげて残りを注射。

後半は何事も無く、少なくも「泣き声」は
出していないから、これで４連勝です。

ボクに続いて診察を受けた二人が、さかんに
痛がっていた。

どうやら触診のすべてが痛いらしい。

「あっ、そこ痛い！　そこも、そこも、全部や。
痛い、イタ・・、もうアカン」

「痛いです、そこ痛いです、あっ、そこも・・・」

やっぱ、痛い人が多いんだなぁ～。

だけど誰も「神経ブロック」を打たない。
看護婦さんに「なぜ」と訊ねたんだが、
ニコニコ笑うだけで返事なし。

本当は一昨年５月に予定していた、歯の手入れ。
腰が痛いから延ばし延ばしにしていた。
それを火曜日にやりました。

インプラントのネジが緩んでいる。
トナリの歯の神経を抜く。

この続きを明日やります。一時間かけて。

てな調子で、今週は毎日が医者通いの週となった。

腰痛？

今のところ、どこかへ消えてなくなったまま。

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【 アメリカの個人消費 】

貯蓄志向の強い日本人には理解できない
生活方である。

アメリカ人の多くは、目一杯のカネを借り、
分不相応の家を建てて平気である。

住宅ローン専業者は、少々支払能力に問題
ありとみても、「え～い」とばかりに、
審査基準を甘くして、貸し出してしまう。

好景気が続いて、地価も住宅の価格も上がる。
ローン業者がやって来て、甘く囁く。

お宅の住宅価格がこんなに上昇した。
必要なら、これぐらいは融資が出来ます。

つまり家の含み益分を追加で貸そうかという話。
アメリカ人の多くが、これに乗る。

そして、あたかも臨時収入があったかの如く、
大きな気になって消費をするのだ。

世界の景気に大きな影響を与える、
米国個人消費の資金調達が、こんな形で為されている。

いったん住宅需要が冷え込むと、
その影響は住宅産業にとどまらず、
個人消費全般に及ぶ図式がそこにある。

ちなみに米国ＧＤＰに占める個人消費は７０％に及ぶ。

これを砂上の楼閣と見るかどうかである。

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【 やはり自民党はぶっ壊すべき 】

自民参院幹事長の片山虎之助。

顔を真っ赤にして怒鳴り散らした。

なぜ？

行革担当の渡辺大臣が、
役人天下り斡旋問題には妥協の余地無しと
強行突破に意志を鮮明にしたから。

役人天国用擁護の親玉だと自己紹介をした形。

財務大臣の尾身幸次も役人の味方。

「天下りを根絶すべきでない」そうな。

「天下りを禁止したら国家衰退の原因となる」

そうまでして「役人天国」の現状を守って
やらんと、何か不都合が生じるんだろうか。

父親ミッチーが持っていた突破力。
息子の喜美にも受け継がれていると期待する。

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