労働者民衆の「憲法」をつくろう!

現行憲法の思想と決別し、労働者の自立した思想を勝ち取ろう。タイトルを変更しました。

「イスラム国」の残虐を許してはならない。

2014年09月28日 | 政治社会

イスラム国」はバーバリズムを体現している。アメリカをはじめとするいくつかの国が連合して、「イスラム国」を殲滅しようとしているが、「イスラム国」がどうして生まれたのか?を理解しているとは思えないので、彼らには根絶することはできない。
 「イスラム国」をはじめとするイスラム原理主義が過激な路線を選択したのは、差別と貧困が原因である。アメリカをはじめとする資本主義先進国が石油資源を求めて中東を支配し、収奪をしてきた。現在は、石油資源は産出国のものであるが、その利権と利益はその国の支配者たちのもの。その支配者がイスラムスンニ派のことが多いが、この場合シーア派は冷遇され、宗派による格差ができる。シーア派は貧困層を形成する。欧米の資本主義先進国は石油の安定的供給が必要なので、このような状態を容認かつ支持する。現在のアメリカは、シェールガス・石油が自国内で安く大量に産出されるので、高い海外の石油など必要としないが、それまでは海外の石油は重要な輸入資源であった。
 中東やアフリカの貧困状態は、資本主義による資源の収奪によって作り出されている。だから、その根源的な問題点を解消しなければ、「イスラム国」のような過激な活動はなくならない。しかし、「イスラム国」の野蛮な行動を容認することはできない。それは決して人道主義ではない。

 マルクス主義は非人道主義ではない。人間の基本的権利を尊重する。人道主義と人道尊重は同じではない。私たちは人権を尊重するが人道主義者ではない。
 だからといって、アメリカの取り組みを支持することはできない。私たちの基本的姿勢は、貧困をなくすことである。それは共産主義社会を実現することでしかなしえない。

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