リリコ雑記

徒然なるままに、思いつき日記。

「天地人」第11回。

2009年03月16日 22時33分16秒 | 大河ドラマ

今回の一番のビックリは、景虎さんが野心満々だった。
って事。
優しそうに見えてても、実際は党首の座を虎視眈々と狙ってたんすねー。

でも事実、古今東西、
あまりにもプライド高いとあんまりいいことないんだけどさ。





景勝が本丸を抑えたって事で、激情に駆られる景虎氏。
駆けつけてみれば、仙桃院のところにはちゃっかりと兼続がいる。
ってことは、
裏の首謀者は貴様かあああ!

とまあ、思わず景虎、怒りの赴くまま兼続に斬りかかるが………。

↑以上、前回のラストでした。


うわ、斬られちゃう~。

と覚悟した兼続でしたが、案の定、目の前に立ちはだかり、
楯となって彼を守る仙桃院。
それを見て、更に逆上しちゃう景虎。

どうせオレは、北条の生まれだもん!!

みんな、
オレのことをのけ者にしやがってー!!



と拗ねまくり。

景虎の怒りの元は、全部そこ(己の出身)にあるような
気がしてならないのは、私だけ?


つまりは、人は「生まれ」という宿命か逃れられないという事か。

どっちにしても、二人が争うことになってしまったのは彼らだけじゃなくて、
長尾家内部における、長きに亘る闘争があったからかもしれない

とウィキで調べながら思いました。


元々長尾家ってーのは、桓武平氏の流れを汲む鎌倉氏の一族で、
長い歴史のあるお家柄。
源平合戦が始まった頃は、当然ながら平氏に見方したけれど、
源氏との戦いにより、一族はほぼ全滅状態。

僅かな生き残りの一族達は、関東に入ってきた上杉氏に仕えることで
その血を絶やさないように繋いでいたみたいだけど、
その間にも色んな歴史があって、分裂していったようで。

そして戦国時代になると、大きく上田長尾家と、古志長尾家に分裂。
(他には、三条長尾家(または府中長尾家)ってのがあるらしい)

上田荘(うえだのしょう)(現・南魚沼市)を本拠地にしていた上田勢
そして、古志郡蔵王堂・栖吉(現・長岡市)を本拠地にしていた古志勢

この二つの長尾家は、特に、謙信のお父ちゃんの時代からの因縁が大きく、
因みに、謙信の母親(虎御前)は古志長尾家の出身だそうで。

ってことは、謙信は古志長尾家との縁が深い。
って事でもある。

現に、親戚筋で上田長尾家出身の長尾政景(景勝の父)との抗争の際、
謙信(当時は長尾景虎)に見方したのは、古志長尾家の人たち。

そして今回、上杉景虎さんに指示してるのは古志の家来達。

だからこそ、 
「景虎様こそが跡取りなのだ!!

と彼らが主張しているのも、むべなるかな。


前々回の「風林火山」でも描かれていた事柄ですが、
上田長尾家筆頭の政景との戦いを収めた後、謙信の姉ちゃん(仙桃院)が
政景の元に嫁入りすることで越後統一を図ったという歴史があるからにして、
古志長尾家の人たちからしてみれば、

景勝が謙信の後を継ぐという事は、元・反逆者の一派である
上田長尾家が越後を乗っ取ってしまうのと同じ事。



だからこそ、お互いを潰し合おうと躍起になってるワケで。


問題は「二人の養子」、などではなく、
上田と古志の因縁問題だったと。



それにしても、
長尾家ってーのはどうも、血気盛んな人たちばっかみたいですね。

そんな中、一時的にでも越後を統一して纏めたんだから、やっぱ、

謙信って人は、実は、モノ凄い人物なのかもしれない。


と改めて思いましたよ。

そんな、にも近い人が死んでしまったという事は、

決壊してしまったダムのごとし。(ざっぱん)


押さえ込んで、溜め込んできた恨み辛みをぶつけ合い、カタをつけようと
燃え上がってしまったのは、
最早、宿命と言ってもいいのかもしれません。


さて、話を元に戻しまして。

仙桃院が兼続を庇った事により、拗ねまくりの景虎氏。
嫁の意見も耳に入らない状態で、ますます殻に閉じ篭ってゆく始末。


しかし、この危機的状況を何とか回避しようと女達が錯綜。

お船は危険を顧みず、仙桃院のいる所まで忍んで来たけれど、
景虎の心情を図る彼女に脱出を拒まれる事に。
しかし、兼続に伝言して欲しい、とのことで、景勝の陣へ。

さっそくにも兼続に仙桃院の心情と決心を伝えるんだけど、

何だか二人、おかしな雰囲気ですよ?


「貴方が鬼になるというのなら、
私は夜叉になろう」



と、己の決心を告げるお船だけれど、
ハッキリ言って、それは夫婦間の会話じゃね?

そんな二人の様子をこっそり覗くお船の旦那だって、
思わず疑ってしまうよなー。

元々お船は、兼続のことが好きだったかもしれないけどさ。

でも、旦那持ちなんだから、こういう行動って、ちょっと以上に
迂闊過ぎるんじゃないかと思うんだけど。


そうこうしている間に、女たちの努力(?)も空しいままに決戦開始。
何としてでも春日山城本丸を奪取したい景虎ですけど、
地理上に於いて、どうしてもこちら側は不利っぽい。
どうしても攻略出来なかった景虎、御館という場所まで移動し、
改めて陣を引くことに。


ってゆーか。

いよいよ決戦本番か!?

なーんて期待しつつも、思った以上に、
あんまり盛り上がらない決戦シーンだったような……?

激しい戦闘シーンはありましたけどね。

流れに沿っての戦いというよりは、「こういう戦いもありましたとさ」
みたいな、
掻い摘んだ説明っぽい戦闘シーンなんで、個人的にはちょっち不満です。

決戦の最中だってのに、休憩シーンじゃないけど、集中してないよ皆さん。

景勝は謙信の籠ってたお堂に籠りっ放しだし。
合戦シーンは思っていた以上に時間少ないし!!
(↑個人的な不満)

しかも、肝心の
状況説明が全く無い!!!


いや、地図があったのはいいけど、兵力がどのくらいか分からないし、
何日間くらいの攻防戦があったのかも分からないし。

また、ウィキのお世話になれとー?
↑だんだん調べるのが面倒くさくなってきたようだ。自分。(おい)

まま、合戦の最中、
朝日を背にして戦うシーン神々しくて好きでしたけど。


そんな番組の構成やら演出はともかく。


ここにも問題の夫婦があった。
「御館に移るから、とっとと兄ちゃんの元に返れ」。
と華姫を遠ざけようとする景虎さん。

「北条の者を信用するな」と言ってしまった以上、
彼の心は冷え切ったまま。

しかし彼女は彼の妻として、付き添う覚悟だったのに、
肝心の彼は自分は、どうせ自分は北条の生まれだからと拗ねたまま、
自分を信用してくれないし。

思い余った彼女は、己の命を掛けることで、説得に無事成功。
彼もまさか、そこまで彼女が自分を思っていたなんて、
思いもしなかったに違いないのだけど。

まあそんなこんなで、夫婦の仲も修復に向かい、
ここはめでたしめでたし。

…なんだけど、華姫は、実の兄ちゃんと夫が戦うという、
最悪の事態へと巻き込まれてゆくのですねー。


しかし、大きな落とし穴がそこにあった。

春日山を陣取り、絶好調と思われていた景勝陣に、

重大な欠陥発覚。


何と、兵糧が尽き掛けているらしい!!


これは兼続のお父ちゃん、総右衛門さんからの報告なのですが。
持ってあと半月という宣告を受け、ショック状態の景勝陣。

景虎との本格的な決戦はもう間近。

この危機を、どう乗り切る???




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