タイに暮らす:ウチのハーフキッズの日本語&タイ語

2005年生まれのお兄ちゃんK 妹のMちゃん。
好きなものを見つけた2人は今自分で日本、日本語の世界を切り拓いている

なぞなぞ遊び

2012年09月27日 | 日本語力アップ


我が家では、 “しりとり”なんかの言葉遊びはよくするけど、

“なぞなぞ遊び”は あまり馴染みがなかった。


私のなぞなぞストックとて、数が知れてるし。

定番の“切っても切っても切れないもの な~んだ?”とか

動物の名前なぞなぞ

:冷たい“ゾウ”は?(冷蔵庫)とか きたない“ゾウ”は?(雑巾)

:他、”サイ”や”アリ”を使っての (サイフや ヤサイ、アリガトウ)


はっきり言って レパートリーが増えないので 

どれも 子供たちに飽き飽きされていた。



そんなところへ、

8月に来た日本からのお友だちRちゃん(小1)が

“なぞなぞ”を数多く紹介してくれ、

それが かなり印象に残っていた。

なぞなぞ作りもいいなぁなんて。


一年生の“こくご”の教科書に お野菜の“なぞなぞ”があった。

答えが 竹の子とピーマンというタイでは というか

我が家では どちらもメジャーなお野菜でなく、お兄ちゃんKも Mもなかなか

ピンとこなかった。


じゃぁ ということで タイのお野菜と果物
 
“なぞなぞ”を作ってみようということになった。



なぞなぞを作る・・・

といっても 容易なことではなく、初めは作り方がわからず、

普通のクイズのようなものになってしまった子供たち。

「丸くて オレンジ色の果物は?」 とか

「赤くて 丸いの。Mの好きなお野菜は?」 など。


が好きな物って言ったら トマトに決まってるでしょうに 。

・・・これでは ひねりが足りない


ネットで調べてみると“なぞなぞ”の作り方は大体こんな感じ。

①比ゆ的に。ある物を例えて表すことで 

意味をまぎらわせるタイプの「なぞなぞ」。


(四角いボールは何だ?   答え:段ボール Rちゃん作)

キーワードは 比喩、たとえ、見立てる、なぞらえる、擬する

②しゃれ(掛けことば)の原理を使って、意味を隠し作るタイプの「なぞなぞ」。

(とってもとっても減らないもの何だ?:答え:歳や 写真が答え)

キーワードは しゃれ、駄洒落、地口、掛けことば

③文字の並べ替えを(または 文字を分解して)工夫して作るタイプの「なぞなぞ」。

(お日さまから 生まれたものは何だ? 答え:星 )

・・・漢字を知ってこそできる ちょっと高度な なぞなぞだ。

キーワードは 字謎




単なる“なぞなぞ遊び”でも 日本語力は つくだろう。


だって、文字でやりとりされるのではなく、

言葉のコミュニケーションによって成りたっているわけだし。

どこでもできる鉛筆や紙いらずの言葉遊び。楽しく遊べて語彙が増やせるなんて効果抜群ではないか。

それに、自分で作ったなぞなぞを 大人相手にして勝てる喜びは大きい。


そういえば思い出した・・・

小学生の時のこと 誰かが作ったこんな字謎なぞなぞが流行った。

「木へんに、青って書いて“ブルーベリー” 木へんに、赤って書いて“さくらんぼ”

木へんに、茶(色)って書いて“キウイ” 木へんに、白って書いて “梨” 

じゃあ、木へんに 黄(色)って 書いてなんだ?」
 


色と果物は適当に変わっていたと思うけど、

大の大人が真剣な顔で “バナナ”とか“レモン”とか答えてくれるのが 

とてもおかしかったのを覚えている。


答え:横(よこ)です。 

子供の“なぞなぞ“に わざと間違えてくれていたのかもしれないけど。

当時難しかった? ”横”という漢字が すんなり記憶できたのには間違いない。




そして、子供たちが 時間のあるとき 作ったなぞなぞがコレ。

作りやすい 物に見立てたなぞなぞ作りから。

(書きとめていてないので、大体こんな感じで出されていたと思う。)

果物編



①「竜の卵はピンク色。ギザギザで 割ると中は白。ホクロがイッパイ これ 何だ?」

答え:ドラゴンフルーツ

:どぎついピンク色なのに、中はさっぱりした白。

淡白な味でジューシー。


②「ものすごくかたくて トゲトゲしているお洋服の中は 黄色い体。

お洋服を脱ぐと とっても(汗)くさいよ。これ 何だ?」 

答え:ドリアン



脱ぐと・・・


:普通タイでは夏季(3,4月)が食べごろのドリアン。

でも ここ南部では 今が旬のドリアン。

市場に山積みされたドリアンに 惹きつけられ トゲトゲした殻つき1つ大体3キロだけど、

(1キロ60B〈200円弱〉)毎朝 買い その日に食べてしまうこと 1週間。

体は暑くなるは、体重は増加するは・・・いいことなんかないけれど、病みつきとはこのことです。

シーズンが終わるまで 食べ続けるでしょう。

それにしても、市場のドリアンおばさんは 手の皮が厚いのか素手ざんす・・・



③「緑のカチカチのお洋服をきて、高い木の上にいるから、よくおサルさんに取ってもらうよ。タイは どこ 夏?」

答え:ココナツ(ココ 夏)

ココナツのジュース、中の果実は タイのお菓子、お料理によく使われます。

でも やっぱり きんきんに冷えたココナツの上の部分をスパっと切ってもらい、

ストローを差し込んで飲むフレッシュなココナツジュースが一番 おいしいですね。

最後の “タイは どこ 夏?” は まさに シャレ。お兄ちゃんKの傑作品。



*ノートに書いたものでは。(M作)



*もじゃもじゃのおようふくで❤きにいるよ。❤いろじろです。答え:ランブータン

*みどりのおよ(う)ふくに くろいもよう。ふくをぬぐと あかいよ。 

(そして残りのマスには、なぜか とりつかれたように ❤。)答え:スイカ


2つ目は 自分で書くといったものの 見事に鏡文字・・・。



お野菜編

「みんな細くて下におひげ。体の中はトンネル。お水の中にいるの 何だ?」

答え:空芯菜

 
タイ料理の代表的な炒め物と言えば、“パックブン ファイデーン”。(強火で炒める空芯菜)

タイ語で初めて覚えた お野菜の単語は コレでした。

お兄ちゃんKの小1の理科の教科書には、水辺に育つ植物:蓮

の次くらいに紹介されるもの。


そして 字謎なぞなぞに挑戦したお兄ちゃんK

二人で 一年生の漢字を眺め・・・そしてセレクトしたのが

(お日さまの“なぞなぞ“で 日があると作りやすそうだと話したので。

他、や 


①お日さまの上に立つと、出るもの なんだ?

②空の中で一ばん大きなところは なんだ?

③お日さまの頭にかみのけ一本で なんだ?

④目とは(歯)だけしかない生きものは なんだ?


①~③は私もちょっと手伝ったりしたけれど、④は一人で作ったご自慢の作品。

他、

“大(きい)“が 答えのなぞなぞ。

「人が一人います。その人は 大きい?小さい?」

“空“が答えのなぞなぞ。 (結構 強引に作った“なぞなぞ”。)

「おやねの下にハエがいるけど、本当はどこにいる?」


この字謎の ”なぞなぞ作り” 
漢字の復習にもなるから 今後 漢字を覚えていく過程で使えそう。



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自然の中で 漢字を学ぶ

2012年09月10日 | スラタニ事情


先週のこと、家の近くにある国立公園内にあるに行ってきた。

滝を目指し、山林を抜ける途中 両脇には、

スラタニー県の名産果物“ランブータン”の木がたくさん!




実際 ランブータンの木を見たことがなかった我々。 

お兄ちゃんKもMも “ンゴ(เงาะ)狩り”がしたーい!と大騒ぎ

しかし、残念ながら タイにはそういった季節の果物狩りはしないらしい。

汗だくになりながら 赤アリに刺されたりしてまで果物狩り・・・

むむむぅ 果物は やっぱり

市場にて どっさりキロ単位で買う方がいいか。


さてさて 

ここは、Ban Na San市にあるダーットファー滝(น้ำตกดาดฟ้า)


入り口には、タイ人(大人)40B、子供は20Bの表示。

外国人は200Bというのを見逃さず 毎度“外国人値段”のある入場口では

私への会話を日本語から タイ語へ素早く切り替える子供たち。

どうにかタイ人家族を装い クリア。(何のサービスだか、子供はこの日 無料❤)



8合目が最高の景色だというダーットファー滝だが、

インフォメーションでは 3合目でも 見事な滝景色が見られるとのこと。

取りあえず ハイキング

遠足気分で 森林浴

(絶対 筋肉痛になるなと思ったら・・・なんと2日後にピーク。歳にはかなわないです。)


サンダルだったし、時間的にも8合目は無理。

インフォメーションで言われた通り、3合目のキレイな滝を目指しながら登った。

1合目でも十分 澄んだ水の滝が見られたので

結局、2合目をさっさと上がり・・・


3合目
までも どどーっと登り


きれいさを確認し、


1合目にもどって
水遊び をしようということに決定。


時々 すれ違う現地の人は 大人(子供も)とにかく みんなびしょ濡れ姿。

タイでは 水のある場では 遊泳禁止の場はない

普段着で滝を訪れ、水に入り、遊び、そのままお手洗いで体を洗い流し

着替えて 帰宅 これがタイ式。(バイクの場合は そのまま乗って帰る人も。)


さて 1合目 



透明度の高い、泉っぽいところを見つけたので

流れもきつくないし、ここで遊んだらどうかとお兄ちゃんKとMに勧めたが・・・

すぐ隣の 傾斜のきつい滝壺へ ウォータースライダーのようにして

きゃーきゃー楽しそうに滑り落ちている子達が気になって仕方ない様子。




そう、ここへ来る山道でも子供のバイク集団とすれ違ったり、


山登り最中も子供だけのグループを何度も見かけた。

小学生高学年か中学生くらいかな、ギター片手に歩く子や、

テスト勉強をするのかファイル持参の子や

お菓子と飲み物やゴザを運ぶ子。



私がこのくらいのときは、勉強は図書館だった記憶。

遊びに行くといっても 遊具のある公園だった。

ここの子達は「ちょっと滝で勉強してくるねー」 と言い

タイ人母は

「バイクの3人4人乗りはしないのよ」(もはや 無免許での2人乗りは普通、3人乗りは当たり前)

とか 言って送り出すのかしらなんて想像したりして。


暑いタイでは外遊びが限定されてしまい、

特に人気のエアコン完備のインターネット屋さんに子供が集まりやすいとも聞く。 

こういう自然に恵まれた環境で 過ごせるスラタニーっ子は健康的だな、

そしてお兄ちゃんKもMもたまたまだが、

自然の多い場で 幼少期を過ごせるのだ、そのことに感謝せねばと思った。



さて、滝で水遊び。

現地っこだから できるのであって、滝遊び初心者には 危険極まりないコースだと

説明しても なかなか諦めきれず 

結局 じわじわと流れの強い方に引き寄せられるKとM。 

滝が落ちるギリギリのところに ちょうど魚が集まっていて そこで一遊びすることで落ち着いた。



石が滑ることや、海の波と違うの流れを体で感じた子供たち。

森林浴をし、自然の恵みをたっぷりといただいた日曜の午後。





家に帰り さっそく絵を描いた。

お兄ちゃんKは こんな風に。



は 描き方がわからないというので 

トーサンと大胆な滝遊びをしたデジカメ写真を見せると 

それを見ながらせっせと描き始め、の青色は 

「川のように・・・でしょ?いち に、さん シュッ」 と三本線を意識して力強く!


(ちゃんと 2合目の看板が倒れているのも描いていた。よく覚えてるなぁ)

今のところ 覚えている漢字、一 二 三 七夕 に続く 

6つ目の漢字は “  ”になった。

お兄ちゃんKは ここが森林で ここが川上で ここが川下になるんだねと

森の景色を目に焼き付けながら 苦手な音読み漢字の 

“川上(かわかみ)”“川下(かわしも)”“森林(しんりん)”(“小川(おがわ)”)をマスター。

次に行く時は、バケツと釣り道具を持って行くんだとか。

絶対に川魚を掴まえてみせるから 焼いて!とお願いされた。



BBQかぁ・・・私としては どちらかというと 



こんな景色を鑑賞しながら流しそうめんをつるりといきたいのが本音・・・。



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こくご 一上(はなの みち)より・・・

2012年09月03日 | 日本の教科書を使って 

先月 タイに遊びに来てくれたRちゃんが 小学校ではこんな風に勉強したよと

教えてくれたことを 思い出し、久しぶりに 日本の教科書でお勉強。

 「はなの みち」 という 春を感じさせる 

クマさんのお話から 進めてみた。

まず お兄ちゃんK 音読 

それから 大きな字でノートに写してもらい・・・

句読点や 小さい“っ”の場所、会話文の「かぎかっこ 」の書き方を確認。

1年生 2年生の漢字を見つけて 漢字にもしてみた。


と ここまでは ぶーぶーと言いながら つまらない顔のお兄ちゃんでした。

でも ここからRちゃん伝授の方法で お話の続きを 絵に出てくる動物たちで考えようと提案。

「え?楽しいの?」 と ちょっと笑顔に。


いままで 絵本は一度書いたことがあるお兄ちゃんK

自分で好きなように話を進め、何だかんだときちんとしたお話を書いていた。


でも 今回は お話があり、その続きを考えるというもの。

反応は・・・

???と戸惑うお兄ちゃんK

「んで 何するの?」


・・・


先に 自分で読んだり、書いたりしていても 

話の内容が きちんと頭に入っていないことに気付いた。

もう一度 一緒に読み、誰が どこで 何をしたかを確認。


「くまさんが、ある日 袋を見つけ、中の物が何かわからず、

リスさんの家に聞きにいく。道中 袋の穴に気付かず、

リスさんの家に着いた時には、 袋は空っぽに。

でも 春が訪れ、くまさんの落し物(=種)の通りに“きれいなお花の道”ができました」


という ほのぼのとしたお話。



 「はは~ん だったんだ」

え えぇ・・・そうですとも。(今わかったのかい?)

それから 食い入るように 最後のぺージを見始めたお兄ちゃんK




穴があくほど見る・・・とはこのことか。

「よしっ!わかった」 と。

カチッとスイッチが入ったかのように ノートに向かった。


(それまで どんな動物がいる?とかどう思う?とか 

べらべらとしゃべりかけていた私だが、黙ることにした。)


Rちゃんのクラスでは 登場する動物の会話を作り

劇のようにしたとのことだったが、Kは一人なので

「きつねなら きを○で囲んで書いてみて」
 と 

1つか2つ 動物の会話があれば合格。

のつもりだったが

お兄ちゃんK 既に想像の世界に入っており 目が真剣。


とくに 注目して見ていたところは このカエルさんとお玉じゃくし



(目の動きまでしっかり見ていたようだ)

たった1ページだけれど、一緒に

じっくり絵を 観察することで 新しい発見がいっぱいあった。

「クマさんの家には “くま“って書いてあるね(表札)」

「あ、ウサギさんの家もある。洞穴だ。」

「ウサギさんと クマさんちは くるしくないようにエントツみたいなのあるよ」

「トリも飛んでる!」

「カタツムリもいるじゃない」

「きっと トリの巣は クマさんちの木の中だね。」


本当だ、本当だ、リアクションを大きくして 一緒に そうだねー!と楽しめた。

さて K作のお話は・・・








き=(きつね)    「こっちにおいでよ。」お玉じゃくしが、かえるを見ました。

か=(かえる)    「あっちに 花があるよ。くまさんが おとしたたねの花がさいたみたい。」

(下頁を挿入)

お=(お玉じゃくし) 「早く かえるになりたいな。花が見たいもん。」

う=(うさぎ)    「あ、きれいだね。」

うさぎは 花かざりをつくりました。

くまさんは りすさんに 手をふりました。


なかなか かわいらしいお話が出来上がりました





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うちの事情&ファミリーメンバー

お兄ちゃんKは2014年小学3年生、Mちゃんは新一年生になりました。 2008-2010年を日本で過ごし、その後タイの 東北チャイヤプーム県のパパの実家で、じいじ&ばあばに甘えっぱなしの2年間暮らしU+27A12012年3月から南部スラタニー県(パパの勤務先)で家族4人暮らしがスタート。 K&Mのタイ語力は目覚しいほどにアップ。現在 兄妹間は どちらかが日本語で話せば日本語に、タイ語で話せばタイ語に という言語スタイル。