岡崎慎司応援ブログ

岡崎慎司のファンによるブログ。主に岡崎のことやレスターシティを中心に、サッカーについての自分の意見や考えを投稿します。

マインツvsブレーメン

2015-04-05 17:36:33 | サッカー
代表マッチウィーク明けのしかもアウェーでの今シーズン好調なブレーメンとはいえ、順位を考えると勝ち点3が欲しかったマインツだったが、昨日は0-0の引き分けに終わってしまった。



結果から見るととても褒められるようなものではないが、内容に関しては前節に続き、素晴らしいものだったと言えるだろう。特に選手ひとりひとりののコンディションやプレーの質に関して評価できる点が多く、マリ、ク、バウムガートリンガーなど普段から調子に波のある選手のプレーが素晴らしかったことは、マインツとして喜ばしいことだった。
試合を通して、お互いのチームがシーソーゲームのように攻守ともにやりあう形が多く、得点がなかったものの、見応えのある試合になったと思う。岡崎に関しても、代表戦明けなのでアウグスブルク戦のように調子を落とすかと思ったが、プレーに関してもスタミナにしても全く代表戦の疲れを感じさせず、逆にこっちが心配になるくらいだった(笑)




試合開始当初から4-4-2でサイドを中心にして、攻守の切り替えが高い、ボルシアMGのような攻撃をするブレーメンのペースで試合が進むように思えたが、マインツはサイドバックのポジションを低めにして、相手のサイドの選手にサイドハーフが下がってつくといった守備を第一といった布陣で臨んでいた。また前からしっかりとプレスもできており、こぼれ球にもボランチやディフェンスラインの選手が早い反応を見せ、一対一を競り勝つなど、前半はマインツの選手のクオリティーの高さを見せていた。



マインツの攻撃も、いつも以上に完成度が高く、前線の4人の岡崎、デブラシス、マリ、 クの距離関がよくハマっていた。このように前の選手のコンビネーションだけで、攻めるといったやり方は岡崎にしても、このチームとしても得意ではない方法だったが、岡崎自身としてもチームとしても成長を感じさせるプレーができていた。前半35分にはマインツのクリアボールを岡崎が競り、こぼれ球をクが拾い、クがドリブルで運びながら、マリと岡崎がトップスピードで裏へ走り、カウンター。最後はキーパーと一対一になったマリが決められなかったが、まさに教科書通りの最高のカウンターをみせた。



後半も、ブレーメンが意地を見せ、一対一の球際でお互いが競り勝ったり、負けたりなどこれまたどっちが点がはいってもおかしくない展開だったが、交代選手がいないマインツとブレーメンの差がでたのか、より中盤で拾っていたブレーメンが主導権を握る形が多かったが、マインツディフェンス陣がよく守りきり、結局0-0で試合終了。




マインツは交代策について考えなければならないことがあるが、試合内容に関しては、何かを早急に変えなければならないことはなく、決定機を決めていれば勝てた試合であったので、このサッカーを常にできるようにしたい。


今回は選手のひとつひとつのプレーを褒めたが、コンビネーションについても、やはりクラブと代表の違いといったところか、日本代表よりもコンビネーションの高さが見て取れた。マリについても、前回の投稿で香川のほうが良いといったこともあってか(笑)スローインやビルドアップなどをレシーブする動きや、シンプルに岡崎を使ったりなどトップ下として大いなる役割を果たしていた。



次節はレヴァークーゼン戦だが、レヴァークーゼンは個人的にも好きなチームの一つで、今シーズンのロジャー・シュミット監督になってから、ドルトムント以上のプレッシングといったように、ハーフェーラインを超えてCBが守備をしたり、SBもかなり前にきて守備をする最高のチームなので、このチームとマインツの試合ということで、今からワクワクせずにはいられない。レヴァークーゼンはCLも敗退したこともあり、ヴォルフスブルクのようなことは期待しにくいが、今日の試合を見れば物凄く面白いことになるのではと、期待ができる。



ハリルJAPAN 攻守ともに有意義な2戦

2015-04-01 02:08:47 | サッカー
4日前のチュニジア戦と、今回のウズベキスタン戦。ハリルホジッチ監督そしてサポーターにとっても、内容結果ともに素晴らしい2戦になったのではないだろうか。


ハリルホジッチ監督の実際の意図はわからないが、この2試合、チュニジア戦は守備、ウズベキスタン戦は攻撃と分かりやすく特徴づけられる試合であったと思う。



まずチュニジア戦は前線のプレスから、相手のロングパスや縦パスに対して、DFラインの前(ボランチとSBのところ)で、よくボールが奪えていた。特に長谷部、山口のダブルボランチの縦パスに対しての球際、出たしが素晴らしく、日本が何度もチャンスを作る試合展開で、攻撃=ボールを奪ってからの攻撃というように、守備から始まる攻撃というイメージがとてもわかりやすかった。


逆にいえば、攻撃に関しては、縦に早く裏を狙うという意識はあったと思うが、攻撃というのは出してと受けてのディティール面でのコンビネーションがより要求されることもあってか、上手くいかない場面が多く、後半に香川、本田。そして岡崎、宇佐美の投入から流石の攻撃を見せることができた。




そして、今回のウズベキスタン戦。攻撃に関して求めたいというように、先発を慣れ親しんだ、岡崎、本田、香川、乾の四人を前線に置いた布陣を組む。攻撃の組み立てにしても、遠い選手をよく意識した、裏を狙う効果的なパスを狙っていた。内田はシャルケでも内田が持つと、フンテラールやチュポモティングの動きが左のフクスのときよりも活発になるように、ロングパスの意識は高いし、酒井高徳に関しても、岡崎との関係もあってか縦パスの意識が高い。青山に関しては言うまでもない、ロングパスの名手である。

ただ、実はこの試合終始このプレーができていたのが、チュニジア戦では出番のなかった森重であり、監督はレギュラーは決めていないというが、やはりCBは吉田と森重のスタートが最有力だというのをまじまじと見せつけられた。



前の四人も、(岡崎は言わずもがなだが)今まで以上に縦への意識が高く、香川と岡崎のパス交換、本田に関しては右足を使ってでも早いタイミングでパスをだすなど、早くもハリルホジッチ監督の有能な監督力が発揮されていた。そして、若い宇佐美や柴崎らも積極的に使い、効果的な若手育成もできた。

僕自身、前の投稿で若手を無意味に使うことに苦言を呈したが、嬉しいことにハリルホジッチは新しい選手を素晴らしい起用の仕方で使ってくれた。特に宇佐美はドリブルからのシュートに関しては皆も知っているようにトップクラスなのは言うまでもないが、僕としてはチュニジア戦での岡崎の距離間、そして、今日のファーストプレーでの岡崎へのパスと、ガンバ大阪での1.5列での起用、そして岡崎とのドイツでの関わりもあってかすんなりと溶け込めていた。



さらには、あまり挙げる人がすくないが、この試合での岡崎と香川の距離間がとても良かった。マインツとドルトムントという姉妹校的なチームでやっていることもあってか、岡崎はマインツのマリよりも香川のほうがやりやすくプレーできたように思える(笑)
前々から僕は本田と香川よりも岡崎と香川が近い距離でやったほうが良いと思っていて、岡崎がシンプルにワンタッチでポストプレーする分エリア内、または付近でのプレーとポジションニングに長けた香川を生かすことができ、岡崎もアシストや得点が増えるのではないかと思っていた。

このように今日は攻撃面に関していくつも素晴らしい点があった。



ただ、チュニジア戦では攻撃面が課題になったが、ウズベキスタン戦も守備面で不安を残す形になってしまった。監督はそれを覚悟でこの試合に臨んだのかもしれないが、特に局面によってはSBをも上げる超ハイプレス(ヴォルフスブルク戦で書いたような)を敢行したにも関わらず、相手の縦へのパスをボランチのところで奪いきれず、結局相手のミスでマイボールという形が多く、前線でよりキープできるようなチームとの試合では致命的になる。


今日の試合はよくよく考えてみると、皆が批判したW杯のコロンビア戦のようで、得点を奪うためにリスクを冒して早いタイミングで縦パスを入れる攻撃。結局1-4で完敗。相手がコロンビアならもっと失点も増えていたはずである。



つまりハリルホジッチ監督になって初めてこのサッカーをしたわけでなく、以前もできたことである。今まではこれを続けることができなかったということであり、今度はこの意識を失わないことが重要であり、さらにディティールでいろいろな要素を取り入れたチームを作って欲しい。




何はともあれ、この試合でも宇佐美、森重、青山、岡崎などMOM級の活躍をした選手は沢山いるが、やはりこの2試合はハリルホジッチの監督としてのレベルの高さを見せる親善試合になったのではなかろうか。

チュニジア戦での守備、ウズベキスタン戦での攻撃、次に求められることはこの2試合の良い部分の融合であることは間違いないはずだ。