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今日見た映画の覚え書き(のみ)

『煉獄エロイカ』吉田喜重

2006-03-06 10:24:08 | 日本映画
今日見たDVD:『煉獄エロイカ』(1970年/日本)
監督*吉田喜重
出演*岡田茉莉子、岩崎加根子、鴉田貝造、田屋周

う~ん、わからん……。

わからないが、時代的な閉塞感や政治的状況の絶望的な構造などをぼんやりと感じる。
過去に何かがあった1952年、この映画が製作された1970年、未来の1980年の間をぐるぐる飛んでいるようだが、気分はあまり変わらず、重苦しく、白黒の強いコントラストの画面が凝っていて美しく、絶望的で難解。
それにしてもこういう映画はいまはまず撮れないだろうし、撮る人もいないのではないだろうか。

若い女たちがみな若いときのオノ・ヨーコかカルメン・マキのようで、ミニスカートや白いタイツやローファー・シューズが懐かしく、時代の間を自由に行き来しているようでいて、気分はどっぷり1970年代を反映しているのが面白い。