時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

猫ってしゃべるの?

2011年08月28日 | Bloomingtonにて
娘は最近、「ねえ、猫ってしゃべる?」と聞いてきます。これは、ここ数回観た『猫の恩返し』というアニメ映画がきっかけのようです。とはいえ、これまで自分が食べるキューリさんにも話しかけ、風呂に入ればお父さんのち×ち×にも話しかける娘の事です。アニメを見て、「猫ってしゃべるんだ!」と思ったというわけではないと思われます。

むしろ、近所の猫などがニャーと鳴くだけで話さないのをみて、ついにひょっとしたら現実世界と、アニメの世界との矛盾に気づき始めてきたのではなかろうかと。とはいえ、おそらくまだ、どっちがリアルな世界だ、などという認識は出来上がってないのでしょう。風呂に入れば相変わらずちん○○と話し、アヒルのおもちゃのお母さん役になり、子供アヒルたちを遊びに出した上で水にもぐって隠れさせたり、相変わらず大人とは別の世界を生きています。今日「猫はしゃべるの?」とこちらから振ってみたところ、何の疑いもない様子で「しゃべるよ」と答えたくらい。それでも、矛盾に気づくようになってきただけでもあっぱっぱーだった娘にすれば、大進歩。

...こんなこと書いて、これが残っていたら、将来、娘が読んで激怒するでありましょう。

ついでに、最近の彼女の言語発達で気がつくことを。よく聞くパターンだと思いますが、「からだ」と言えません。必ず「かだら」。中年以降の方なら笑福亭鶴光さんを思い出すのでは。それから、「ポップコーン」も苦手。たいていは「ポックポーン」。「ポップコーンだよ、もう一度言ってみて」というと、「コップコーン」。「ポップ」の[p]音の連続が言いにくいから、ということなら、いわゆる必異原理(OCP)か? と考えるむきもあるかと思いますが、「指輪」はずーっと「ゆびば」と言う。「川」はふつうに「かわ」といえるので、「わ」が発音できないわけでもない。まあ、音韻論のいう「制約」にはけっこう怪しいものが多い、と思うのは私だけでしょうか。

私たちが、全然直さないので、上記のものは修正されないままですが、それでも、いつかどこかで気づいて、自発的に使わなくなってしまうのでしょう。

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