そとっこ 副店長 blog

ちいさな冒険家たちのアウトドアショップ・そとっこ副店長が、お店のことや子育てのこと、南信州での暮らしを綴っています。

天空の散策

2011-09-30 | うれしいコト
蓼科山から2日しか経っていないのに、

またまた雲一つない晴天。

身体が疼きます。

今日は長男が修学旅行から帰る5時半過ぎまでには
帰宅しなければなりません。
でも、この天気とこのやる気、逃す訳にはいかない。
近場で、ちろっと行って来れるところ。。
そうだ、あそこがあるではないか。

えーい、行ってしまえ。


という訳で、
8月に登った時には悪天候で何も見えず
子どもたちのテンションが下がりまくって、
疲れた割には残念な思いが残ってしまった木曾駒ヶ岳。
この地方で言うところの「西駒」へ、
一人でまた行ってきました。



8月には青々としていた千畳敷カールも
すっかり哀愁漂う秋色に変化していました。

この写真の地まではロープウェイで行けてしまうところが
この山の凄いところです。

そしてここから、奥の方に白い瀧のように見える登山道、
通称「八丁坂」を一気に登って行きます。

健康な大人なら約1時間もあれば登りきることができますが、
ひたすらごっつごっつの足場の悪い急な階段を登るようなものですから
そりゃあなかなかのつらさです。

でも、登りきった時に迎えてくれるこの景色!
澄みきった群青色の空が身体を包み込んでくれます。




この日は、思ったより登山客や、カールへの観光客が多く、
前回の子連れ登山の時の帰りのロープウェーの待ち時間を思い出すと
今度はそれどころではない様子。
ロープウェー駅への戻りが1時を過ぎるとかなりの待ち時間が予想されそうです。

それぞれのピークへのチャレンジは諦めて、
散策を楽しみ、雲上のお昼ご飯を済ませて
ゆっくりと下山することにしました。




8月の登山時は夏休みだったこともあり
キッズクライマーさんに大勢会いましたが
この日は平日だったので
さすがに大人ばかり。
それも年配のご夫婦がとても多く、
山道で支え合い助け合うその姿は
皆さんとても素敵に見えました。

山を楽しむどころか、
現実生活の山谷に、惑い惑わされ、喧々諤々の日々を送る我々夫婦。

やっと子どもから離れて私一人で山に登れた喜びに浸っていましたが、
いつかはああやって助け合いながらゆったりと
2人で山登りを楽しむ日々がやってくるのでしょうか。

ま、そんなことは自分次第か




やっと実現!

2011-09-28 | うれしいコト
むふふ。

とうとう実現。

子連れ登山ならぬ子ども無し登山。

子どもたちを学校へ送り出したあと、
思うところあって、
前から行きたかった蓼科山に登ってきました。

子らも、
帰宅時間に私が家にいなくても
もう困ることもない年齢になってきたので、
山に囲まれたこの地なら
チャンスはあったはずですが、

どんな低山であっても、
一人で行って熊に会うかもしれません。
足を踏み外して崖から落ちるかもしれません。

子らもさすがにもう少し大きくなるまでは
私もこの世にいてあげないと
きついだろうな。

そう思うと、
行きたくてたまらないのに、
若い頃のように一人冒険に飛び出したいのに、

なかなか躊躇し続けてしまっていました。

しかしどっこい、
やってしまえば
なんだ、
なんてことはない。

そのうえ、一人で登るって
子連れに比べて、
なんてラクチンなんでしょう。

全くもって自分のペースで歩けてしまうし、
一人黙々と、林を抜ける風に吹かれながら、
無になれます。


期せずして天候に恵まれ
頂上は360度の大パノラマ。

溶岩の名残の
ゴッツゴツの岩に腰掛けながら
人生を振り返り、
今後を思う。

ああ、いい時間でした。









産んだ日

2011-09-15 | ツブヤキ
今日は末っ子の誕生日です。

子どもたちの誕生日がやってくると
どうしたって必ず思い出してしまうのが
その子どもを産んだ日のこと。

特にこの末っ子の誕生の日のことは
なかなか忘れようがありません。

この子をお腹に宿し、臨月に入るかという頃、
父が末期癌で地方の病院に入院。
私もまだ幼い上の2人の子を姑に預け、
何度か東京と地方を行き来しましたが、
あっという間に帰らぬ人となりました。

父の仕事柄、地方と都会の2カ所に拠点を持っていたこともあり、
亡くなった地方で(それは今私の住む地方でもあるのですが)密葬を済ませ、
首都圏の父の自宅近くでの葬儀は1ヶ月後に執り行うことになりました。

そこから1ヶ月後といえば、
出産予定日3日前。
上の2人の子はどちらも予定日数日前に産まれています。
葬儀会場は東京の私の嫁ぎ先の家から車で2時間近くかかります。

いつもいつも私の健康には気を遣ってくれた姑。
曰く、
「子どもたちと一緒にしっかりお父さんを送ってくるから、貴女は待っていなさい。」
私と、いざという時の運転手役の夫は、2人で留守番をすることに。
久々に2人きりの静かなゆったりとした時間を過ごしました。

ずっとずっと幼な子に合わせた食事の数年間で、
食べたくても食べれなかったインド料理なんか食べにいっちゃったりして。。

夜7時。
「無事送ってきたから安心してね。」
「大勢見送ってくださって、立派なお葬式でしたよ。」
姑が子どもたちを連れて帰ってきました。

なーんだ、結局今日は産まれなかったし、
これなら私も行けたかも。

と思ったその瞬間。

うっ。

陣痛が始まりました。

カラダが大きくて分娩台の上でかなり苦しまされたけれど、
人一倍大きな泣き声で、
日が変わる頃に産まれた次男。

あれから9年。

格闘技。
機械いじり。
人。
辛い食べ物。
派手でオシャレな服。


思えばこの子は物の好みが亡き父に似ています。
図々しい性格もそっくり。

命はつながっていきます。

お誕生日おめでとう。




川・川・川

2011-08-21 | ここのコト
清流、和知野川のほとりで過ごした4日間。



川に入って、
魚を追って、
ボートの取り合いをして、
水面にぷっかり浮かんで流れに身を任せ、空を仰ぎ見て、

ぷはーっ、お腹空いた、と、
ご飯作って、食べて、
ちょっと休んだら
また川に入って、
今度は崖肌の高台からえいやっとジャンプして、
冷えてきたら、お日様がぽかぽかに暖めておいてくれた岩の上に
カラダを投げ出して暖まって、

またまたお腹が空いた、と
ご飯作って、食べて、
そして寝る。
次の日もまたその繰り返し。

エネルギー消費量が相当だからなのか、
涼しい風に吹かれながらの外ごはんが気持ちよいのか、
ランタンの明かりでは、
飯盒の底も、チキンの裏側も実は黒こげなのも見えにくいからなのか、
とにかく、子どもたちの食べる量ったら
尋常じゃあありません。





今回訪れた山奥の2つのキャンプ場。
和知野川二瀬キャンプ場
むくの里オートキャンプ場
町営の二瀬のほうでも充分山奥ですが、
むくの里は、そこからさらに
「落石危険」と「熊出没」の看板だらけの山道を
車で30分ほど分け入った、人家があることにも驚いてしまうような深い谷の奥。
川沿いの民家の、昔田畑だった土地を整地して
のどかでアットホームなちいさなキャンプ場を作ったという素敵なところです。

オーナーのさとるサが、この和合と言う集落のことを色々と教えてくれました。
聞けば、今でこそ高齢化と過疎化の進む集落ではあるけれど
一昔前は炭焼きの盛んな里として賑わっていたとか。
現在全校生徒9人の地元の小学校も
さとるサが子どものころは、200人ほども子どもがいたのだそうです。



それでもこの集落は、
近頃農業体験塾を盛んに開いていたり、積極的に心伝わる情報発信をしたり、
なんと言ってもこのキャンプ場のように外の者を暖かく受け入れてくれる素敵なところがあったり、
大らかでなんともいえず心温まる山村です。

私は、田舎に暮らす地元の人は、2つのタイプに分かれているとよく感じます。
1つは、何もない田舎を嘆く人。
もう1つは田舎こそ豊かな土地だとその価値を誇りに思っている人。

「この川は宝だ。」さとるサは言っていました。
ここの皆さんは確実に後者である気がします。


さあ、
心身ともに気持ちのよいこんな夏休みを過ごしたあとは
リフレッシュ、リチャージして、
新たなことに立ち向かうアイデアがむくむくと湧いてきそう。

夏休みの短い長野県。
子どもたちは明日から2学期です。

え?宿題終わってないのは誰だ~?

大きな栗の木の下で

2011-08-19 | こどもタチ
お盆休み。
南信州の最南端の山奥で
川三昧キャンプしました。

キャンプ場のオーナーさんにいただいたトウモロコシを、
父と子が頬張ります。

格別の味です。

木曾駒ヶ岳

2011-08-12 | ここのコト
富士山以来約1年ぶりの高山。
標高2956m、中央アルプス最高峰、木曾駒ヶ岳です。

初めてハハ一人で3人の子どもを連れて山に登ってきました。

晴れていれば360°最高の眺望が得られるという評判に釣られ、
不機嫌になりがちな中学生をなだめながら、
おふざけの小突き合いがケンカに発展しがちな小学生男子2人を
ビシバシ怒りながら、
緩んだ体に鞭打って頑張りましたが・・

眺望どころか、10m先もろくに見えないこの天候。
延々雲の中の旅となりました。

風も強く寒さもこたえ、
なかなか皆さんテンションがあがりません。
自然児長男だけが、ひとり口笛吹きながらすたすた進み、
岩山によじ上っては、何も見えない雲の中を楽しんでいます。

この写真も、非常に見晴らしの良い美しい尾根を歩いているはずなのですが・・・

それでもなんとか
全員で無事登頂。
ひとりひとりと家族の歴史のこれまた1ページになったでしょうか。

ゴツゴツとした固い岩の多い中央アルプス。
特に急坂では岩が崩れ足場の不安定な場所もあります。
不整地に割合なれている子どもたちも
今回は時々バランスを崩すことがありました。

でもそれでも、
山によって違う地面の感触や土の色、
天候によってまるで異なる体感温度や景色、
今一歩新たな発見ができた山登りだったと信じたいです。

私はと言えば、
なんともヤバいことに、
千畳敷カールへの八丁坂の下り、
ついに、膝にぐきっと、痛みが。

その後も痛みと戦いながら下山するはめになり、
今度こそ、これこそ、
真剣ダイエットのお達しが出たのだと
我が身に言い聞かせるのでありました

下山後は
こまくさの湯トマトの木
お決まりコース。

こういったご褒美がないと
インドア派のおねえちゃんはなかなかついてきてくれません

さてさて、やはり帰ってくるとまた行きたくなってしまうからお山は不思議。

来週はしばらくお休みをいただいて
今度は谷ごもりです。



何色と言ったら良いの?

2011-07-21 | ここのコト
しっかしこの昨日の夕焼けったら。

刻々と変化する夕方のスペクタクルの一瞬。
空一面例えようのない色に染まりました。

一体何が!!

2011-07-21 | ツブヤキ
このブログの昨日のアクセス数が
いつもと一けた違います!

な、何が起こったんだ!?

どなたか、何か大きな繋がりのあるところにリンクをしてくれた方がいる?
としか思えない数です。

どなたですか~?



並んで歩く

2011-07-15 | こどもタチ
前回のブログの通り
子育て出直しのハハです。

次男の悪行発覚後ちょうど1ヶ月が経とうとしているのですが
2週間ほどは完全ノックダウンしてしまっておりました。

この上なき悲しみと怒りと憤りと自分を責める気持ちとで
うちひしがれて
なーんにも手につかない
骨抜き人間になっちゃってたのですが、

ここ数日、やっと落ち着いて今までの、そしてこれからの
子どもと自分に関わる諸々を
頭と気持ちで整理し直しています。

「子育ては自分育て」
「子育てじゃなくて子育ち」
「育児でなく育自」

ここ数年来、いや十数年来でしょうか
繰り返されているこんなフレーズの数々はどれも、

育児にカラダもココロも埋没してしまう母に対して、
子と母とが別個の存在であって、
子は子で育っていくことであったり、
子育てがひいては母の人生にもメリットがあるかのようなことを
謳ってくれていたと思います。
そしてそれは
時に自分を見失いがちな母たちを多いに支えてもくれたと思います。

でも、今回私が
あらためてひしひしと感じてしまったのは

やはり、
子どもはどうしたってこうしたって親と一心同体なんだなあ、
ということ。

そして、結果として親自身も育つことは事実なのだけど
それ以前にやっぱり親は

自分がどうしようもなく元気がなくてへろへろなときも、
途方もなく道に迷っているときも、

その姿は子どもに必ず映し出されてしまうし
親が子に与える影響は、子から親が受けとる自分育ての糧よりも
ずっとずっととてつもなく大きく強烈だということ。

その責任をがっしりと背負うのが
親なのだということ。
子を持つことだということ。

今回次男がやらかしたトラブルも
過去に次男が私の頭を悩ませたあれもこれも
長男が私を怒らせたハプニングも
長女が私を心配させたあの事件も

深く思い出せば思い出すほど
そこには
どこかしら奥底で自分の当時の姿や心持ちが投影されています。

でもかといって、
常に親がベストな状態でいられる訳がない。

親だって悩む。苦しむ。怒る。怒鳴る。
子育て以外にもやることは山ほど。
とてもとても子どものために
自分を常にベストコンディションになんか
保ち続けられません。

やることの多さを呪って
子どもに八つ当たり。
うん、やるやる、私みたいなダメ親はしょっちゅう。

それでも
絶対責任がある。
絶対子に影響力をもっている。

うー、逃れたい。

でも逃れちゃいけない。

親は絶対に逃れないぞ。
君の人生に責任をもっているぞ。
君の人生を思っているぞ。

何だかまるで
悪玉菌と善玉菌の戦いみたいになってきちゃったけど。

そして
こんな感じの、けっして立派でない類いの
イケてない親のできることと言えば、
子どもを引っ張ることではなくって

ただとにかくとなりに並んで歩くことかも。

絶対となりに並んでいるよ。
常にとなりに並んでいるよ。

そう子どもに感じてもらえるように
今日も明日もあさっても
その次もそのまた次も

いいときも悪いときも
だらしないときもめちゃくちゃな時も
並び続けることかも。

そんな感じなんじゃないかなあ、と
子育て15年目にもなるのに
思い直すのです。

んじゃあ、
並ぶってどんな?

それは人それぞれのやり方がありそう。

私にとっての並び方は
思いっきり共感するってことかなあ。

そいえば、
この数ヶ月あまりにやることがいっぱいあって
パツンパツンで、テンション下がりまくりで、
次男と一緒に声を出して大笑いしたことなかったかもなあ。

人を笑かすことが取り柄の彼だったのに
申し訳なかったなあ。


はあ、
なんとかちょっと子育て人生振り出しに戻ってきたハハです。



あらためて子育て

2011-07-12 | こどもタチ
6月半ば。

次男が
大人だったら法に触れるかも?
レベルの悪行をはたらきました。

その悪行は、
小さな嘘が積み重なるうちに
どうしようもなくなって及んだ行為だったというのに

その事実を問いつめる母親に対して
今度はまた
9年も付き合ってきた母も見破れないほどの巧妙なストーリ立てと
母の情を完璧に味方に取りつける迫真の演技で
嘘をでっち上げ、

そのまた本当のストーリーを知った母を
40年の人生最大のショックに打ちのめしてくれました。


末っ子の彼が、
体も大きくなり行動も自立して、

何だか子育て一段落かなあ
そろそろ自分自身の今後に本格的にシフトしていこっかな

なんて思っていた矢先のことでした。

生まれたときから我が家一の暴れん坊ではありましたが
どこかで私も
善悪の一線は越えまいとタカをくくってしまっていたのですね。

ギャングエイジを迎え
まさか本当のギャングになってくれたとは

いや、ギャングというより
その手口はハスラー?

子育ても
自分育ても
一から出直しです。