今日、先日短歌集を下さった方と少し喋るチャンスがありました。
あの45首をどこでどのように使ってもいいということでした。
その方は4年ほど前から短歌を始められたそうです。
昔から短歌が好きだったということはあるけれども
ある短歌の先生に縁あって2首を見せたところ
「ぜひ勉強しませんか」と言われて始めたとおっしゃっていました。
その2首というのはこれです。
♪ 音重ね 想いの丈を 銀盤に ぶつける吾子を 我今日も見ゆ ♪
♪ 弾き終えて ギターにそっと 頬よせる 吾子の生き様 問いし吾あり ♪
この方の息子さんがピアノをよくされるということは知っていましたが
ギターも弾かれるのですね。
音楽などの芸術に惹かれる人で精神に障害を持つ人はよくあると言います。
この息子さんもそうなのでしょうか。
そしてこの方は歌うこともお好きなようで、こんな1首もあります。
♪ 恋歌を 声轟かせ 歌う吾子 われにはなぜか 寂しく聞こゆ ♪
プレイボーイでもいい、実際にあちこちで恋を遊ぶ息子ならば
むしろその方がいいかもしれないと思うお父さんの思いでしょうか。
今日またこの歌集を読みなおしました。
本当は投げ出したくなるほどつらいことの多い日常なのに
こんなすがすがしい短歌が読めるのは
この方の並々ならぬ努力や気力のなせる業でしょう。
近江湖西会もいろいろうまくいかないことがあります。
ふと投げ出したくなることもあります。
ですがこの短歌集を読むと、このくらいのことでめげていてどうする、と
背筋がしゃんとしてきます。
この短歌集を少しずつ、ここで発表していくつもりです。
ここを読んでくださる方のうちたとえお一人でも
共感してくださることを願って。