家族会の資金調達のことで社協の職員の方に相談をしました。
その手続きについては日にちの点で条件が合わず断念しました。
けれどもその職員の方は長時間にわたり、近江湖西会のことを尋ねてくれました。
社協がかかわっている福祉団体というものはそれはそれはたくさんあります。
一つ一つについて確認するのは難しいことです。
とくに近江湖西会はここ2年ほど、いろいろ変動があってなかなか活動ができていません。
昭和46年から始まった近江湖西会は最初から家族会として存在していました。
10年ほど前にB型の作業所を立ち上げ、NPO法人となりました。
2年前にその作業所でいろいろなことがありました。
それは精神保健の根源にかかわる最も大事なことでした。
作業所で働いている人々の人権を、気持ちを揺るがす事でした。
でも、そのようなことをなかったことにしたい行政の気持ちは
日本中どこにでもある普通のことです。
いろいろなことがあり、日が過ぎて、今、
家族会の集まりで勉強したり、専門家の研修を受けたり
楽しい集いの場を設けたりして元気になろうとしています。
手続きのことを聞くためだけに出会った社協の方でしたが
いろいろなことを聞いてくださって、こちらもたくさんお話しでき、
あれ、こんな気分になるなんて初めてでは?
そう思うほどゆったりした時間でした。
いますぐ何をどうするという解決があったわけではありません。
ですがこのように話し合いができるのは
めったにないことではないでしょうか。
人はどんな人でも、思いのたけを聞いてもらえることが
たとえ解決はなくても救いになることがあります。
行政や半行政の、いわゆる向こう側の人たち、と一口に言っても
一人一人は違った人間で、考え方や個性の違いがあるのでしょう。
それを身をもって感じ取れたことだけでも、
そういう人に出会えたことだけでも、
この酷暑の夏にさわやかな風が心の中を吹き抜けて行った気がしました。