ヘルンの趣味日記

好きなもののことを書いていきます。

デヴィッド・ボウイ

2017年04月18日 | 日記


昨年亡くなりましたが
映画「地球に落ちて来た男」で異星人の役の主演俳優でした。
俳優もやりましたが、もちろんロック歌手としてのほうが有名です。

あまり音楽に詳しくないのですが、グラム・ロックというジャンルを開拓した人だそうです。派手な衣装とメイクで、コンテンポラリー・ダンスの影響も受けたらしいです。

映画などで興味がわいてアルバムもきいてみました。

「ヒーローズ」という曲が素敵でした。

アルトゥール・ランボーという詩人ですが、
名前はきいたことがある、映画にもなったらしい、という程度でした。
純文学も詩も苦手なので、何かきっかけがなければ読みません。
海外SFで元ネタにされたり、あと、日本のSF作家がランボーの生涯についてその作品の中で触れていたりしたので、どんな詩なのかなあ、と図書館で借りて読んでみました。

正直なところ、よくわかりませんでした。なんとなく面白いとは思いました。

その中に、デヴィッド・ボウイの「ヒーローズ」の歌詞と同じ文があって「ランボーから引用したのか」と思いました。
ヨーロッパの歌手は教養があるんだなあ、なんて感心しました。

ランボーも難解ですが、ボウイの歌詞もよくわからないものが多いです。でもやっぱり面白いですが。

彼の曲のなかでほかに好きなのは「スペイス・オディティ」という曲です。
感傷的で、素直で綺麗なメロディが気に入りました。
何を使っているのか、面白い音色でした。ほかの曲にある退廃的な雰囲気がない、彼の中の異色の曲に思えます。

異星人をモチーフにした曲が多くて、自分も異星人のイメージにしたらしいです。
スターマンという曲があります。これはそれほど面白くない。

出演した映画をいくつかみましたが、やっぱり「地球に落ちて来た男」がすばらしいです。
監督と彼のもつ個性が上手く調和して、傑作になりました。
なにもしなくても異星人の雰囲気があります。

それと、「汚れた血」というフランス映画のなかのモダン・ラヴという曲が素敵で、彼は出演していないのに、なんとなく彼のイメージです。映画音楽ではありません

キャット・ピープルというホラー映画の曲も作っています。

声は美声ではなく 、ちょっとしわがれた感じの声で、彼が歌うと、歌より演説のようにきこえます。それが成功したのがヒーローズだと思います。



聞いた話ですが、インタビューで、オリエンタリズムという概念に言及したそうです。
オリエンタリズムは一種の幻想だといったそうです。

なんとなくわかるような・・・やっぱりそうでしょう。
時代にかかわらず、東も西も本質ではとくに違いはないと思います。
本質がそれほど変わらなくても、発現のしかたが違ってきてその時々で、まったく相容れないように思えたのかもしれません。
西洋のほうからそうした発言がでることは結構珍しい。

異星人を演じましたが、視点も平凡ではなかったのかもしれません。
発想がかなり変わった人 です。
いい意味で、変人だったと思います。

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