グルメも面白いのですが、輸入雑貨商という主人公の職業が面白いです。
彼はフリーランスの身としては仕事で忙しいのはありがたいといって
仕事をたくさん引き受けていますがそのせいで睡眠不足になり失敗したりしています。
彼が仕事先で食事をすることがこのドラマのポイントですが、
好きなときに食事ができるのでフリーになったんじゃないかと思うくらい食べることがすきな人です。
長いこと放置していたブログですが再開します。
なんとなくブログに記事を書く意欲がなくなってしまっていました。
軽い短い記事を投稿していこうと思います。
フリーゲームのこととか・・・
テレビで放映されたときにみました。
フレッド・アステアとオードリー・ヘップバーンの主演です。
アステアの映画はもう、無条件で録画して何度もみます。
でも、この映画は・・・
アステアはいつも通りかっこいいのですが、これは彼のミュージカル映画もそろそろ終わりという感じの映画です。
時代にあわなくなってきているのがわかってしまう。
ウエストサイド風のダンスがでてきたりして明らかにオールドスタイルのダンスがあわないのです。
オードリーがヒロインをつとめますが、彼女のダンスはアステアとあいません。
これはどうなのかなあ。
様々の個性のダンサーと共演して成功してきたアステアです。
ちょっと珍しいことです。
彼女はバレリーナ志望だったそうですが、そのせいではないでしょう。
というのは、同じくバレエ畑のレスリー・キャロンと共演して成功しているからです。
彼女のダンスはそれほどではないのか・・・あまりみていないのでわかりません。
アステア映画のなかで唯一ダンスに不満のあった映画です。
ただ、彼の軽快なキャラクターや脚本もよかったしダンス以外は面白かったと思います。
どうもこの映画のせいでオードリーには少し偏見をもったかもしれません。
ドイツが東西に分裂した時、西の首都をどこにするか議論があったそうです。
フランクフルトやハンブルクという声があったけど、ボンになった。
なぜかというと、大都市フランクフルトにおくと、そこで定着してしまって、
いつか東西が元どおり統一されたときにベルリンを首都に戻しにくいと考えたんだそうです。
そして、統一後は再びベルリンが首都になりました。
今からみると、とても優れた判断だったように思えます。
ただ、統一されるという保証はその当時はなかったでしょうが。
数年前、京都の清水坂の美術館にいったとき、観光名所なのに、ちょっと離れるとまわりがとても寂れて、ひなびた感じに思えました。
どうして名所の近くでビジネスをもっとやらないのだろう。不思議でした。
(もちろん、着物レンタルとか、やっていることはやっています。浴衣姿の中国からの観光客は綺麗でした)
東京なら、ちょっとのスペースでも利用して儲けようとするだろうし、
神戸でも賑やかなのは元町、三宮くらいといいますが、だからこそそのあたりは雑居ビルなど色々あって小さな場所も活気があります。
経済の活気があります。
大阪はいうまでもなく、どんどん高層ビルをたてて人を呼び込んでいます。
京都はほっておいても観光客は国内外からくるから、かな。
でも、なんとなく、違う気がします。
街が、変わることを拒んでいるように思えます。
そういうと、知り合いから「京都は新しいことを一番取り入れている都市だ」といわれました。
そういう意味ではなく、時代の要請で、どうしようもなく、変わらなければならないことがあります。
そうしたことから超然としているようなのです。
古都だから、ではなく。自分たちには関係のないこと、という感じで。
個人的な思い付きですが、明治時代に
帝がだまし討ちのように東京にうつされたことのせいではないでしょうか。
「みやこ」というのは、帝がおわすところで、東の京にすぎない東京がみやこであるのはおかしい、と。
だから、本来あるべき形にもどるまで、この街の本質は変えてはならないと
そう思っているかのようです。
本気を出していないような感じ。
統一されるまでドイツの西の部分がボンを首都にしていたように。
京都の人がこれを読んだら、吹き出すとか、見当違いだと思うかもしれません。
でも、街全体の意思というか、
それになんとなく従わなければならないようなものがあるのかもと思うのです。
そしていつかお帰りになったときに、本当に京都は時代を受け入れるのではないかと。
そのときには、本気で時代と一緒に進もうとするのでは。
頑固に守っている行事も違ったものに変えるかもしれないし、まったく新しいビジネスが展開されるかもしれないと思っています。
私は京都に行ってもあまり魅力がわからないのですが、こんな感想をもっているからです。
待っているような街。今は仮の姿で本物ではないような。
そんな感じがする街です。
アシモフの初期の作品です。
長編小説は苦手ですが、珍しく面白く読むことができたものです。
SFミステリです。
かなり前に読んだのに印象が強いのは登場人物が好きだからかもしれません。
忘れがたい登場人物は執政官です。
眉村卓もこのキャラクターを気に入って執政官シリーズという作品を書いているようです。
彼には正義感や権力に屈しない姿勢とか色々魅力はありますが
一番印象的だったのは彼の選択です。
最後に彼は消滅する星を見捨てることができないといって星と運命をともにする選択をします。
彼なら新天地で自分の理想を実現するために働きたいのではと思うのですが、意外に感傷的な選択をしました。
体制を守っていた人が土壇場で逃げ出すのをためらわないのに体制に反抗していた執政官が一番愛国的だったようで少し皮肉な印象でした。
愛国心とか環境を守るとか大声でいう人はわりと簡単に主張を捨てます。
意外に意地のあるところを見せるのはアマノジャクな人で、土壇場で意外な愛国心を見せたりします。
ただ、前者がダメで後者がよろしいとは言えないでしょう。
とりあえず付き合いで賛同して時流をみて転向する柔軟性も処世の知恵も、それも重要かもしれない。
逆にイチローのように頑なだと、格好いいんですが周辺に結構迷惑をかけたりすることがあるかもしれません。
でも自分の理想を曲げない性格は魅力的です。
アシモフは人間の究極の理想の姿をロボットに求めました。
それはありえない姿です。
つまり、欠点を持つことこそが人間の本質だということだったのかもしれません。
理想は大切ですが、反対の弱さや醜さをもって何かを蔑むことはどうなのか。
そして逆に、理想は周囲にかなり迷惑をかけてリスクもあるのですが、
だからといって否定していいものではない。
ロボットではない、人間については
一つの様相だけを見て価値を決めることはできないのだと思うのです。